箱雑記ブログ

色々まとめています

book

読んだ本色々。

漫画も小説もそれ以外も色々読んだのでまとめておきます。一気に並べたらすごいことになった。

『赤めだか』(立川談春)

立川談春という人とその人の落語を初めて見るにあたり、とにかく何かしら予習をして望まねばもったいない!と思い、選んだのがこれでした。面白いという評判を耳にしていたのでいい機会だからと手にとってみたのですが、本当に面白かったです。 やはりあるジ…

最近読んだ色々。

逃亡くそたわけ (講談社文庫)作者: 絲山秋子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/08/11メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 12回この商品を含むブログ (102件) を見る今更のように読みましたが、開放感と虚無感を激しく行き来する感じがなかなか壮絶。主人公…

『俳優のノート』(山崎努)

というわけで、新年一発目の本。 少し前に、テレビでキョンキョンともっくんと敬愛する香川照之氏が同級生として対談をする番組を見たのですが、その際に出てきたのが俳優・山崎努氏と、氏の本の話。この対談そのものもものすごーく興味深く面白かったのです…

『のぼうの城』(和田竜)

最近本屋さんでよく平積みされてるなあというのと、帯のあおりが読ませたくさせるの上手いなあ、というのとで、読んでみました。戦国時代のお話。 歴史モノ・戦国モノというよりは、むしろものすごくちゃんとしたエンターテイメントだなあと。大軍相手に小さ…

「対話篇」(金城一紀)

文庫になっていたので読みました。中編が3つ。死と向き合って死と語り合う人達の話。どれもすごく好きでした。この人の書くものはやっぱり好きです。3つとも全然違う魅力のあるお話で、2つ目の不思議なテイストも好きだし、1つ目の切なさも好き。一番好きだ…

「夏から夏へ」(佐藤多佳子)

佐藤多佳子の本が大好きなのですが、この人が書いた400メートルリレー(4継)のドキュメント本を本屋でうっかり見つけまして、購入。 折りしもここ何回かの五輪の中で一番真剣に時間を割いて見た北京五輪にて、見事に銅メダルを獲得したあの4継の本です。そ…

「GIANT KILLING 6」

GIANT KILLINGの新刊がやっと出た!こればっかりは、DQ5DSの手を止めて熟読です。熟読というか、もう、頭をめり込ませる勢いで。 FWに関する話が動き出したのが相当に熱い。個人的に好きになる選手って必ずMF、とりわけボランチくらいの低い位置にいるMFばか…

「文学的商品学」(斎藤美奈子)

この人の本を読むたびに本当に頭のいい人なんだろうなあと思います。私みたいな読み手が思いも寄らない視点、思いも寄らない角度でのアプローチを、とても簡単に誰にでも分かりやすい文章で提示してくれるというのは、多分誰にでも出来るようなことではない…

「蒲公英草紙」(恩田陸)

常野物語のシリーズが新しく文庫になっていたので、久々に恩田陸を読みました。「光の帝国」は恩田好きの友達が「ネバーランド」と一緒に貸してくれて読んだのですが、すごく好きだったので。 風が香るような優しい時間を描くのが本当に上手いなあ。丘の形を…

「袋小路の男」(絲山 秋子)

久々にbookカテゴリ。なぜなら本当にずっと活字から離れていたからです。こんなに離れたのは初めてかもしれない。おかげさまで今は薄い本や読みやすい本にてリハビリ中です。 これは相変わらず姉のお勧め。この人の書かれるお話は、決して何も起こらないわけ…

「サウスバウンド」(奥田英朗)

元過激派の両親を持つ小学生の少年と、その家族のお話。 私の年代にとっては団塊の世代や闘争などの話はリアリティのあるものではなく、本当にファンタジーと同じような感覚で聞く話ではありますが、そういう話を実体験として語れる世代が親である、所謂「団…

「GIANT KILLING」(綱本将也/ツジトモ)

久々に、何の予備知識もなく本屋で見かけて「あ、面白そう」と思って1巻だけ買った漫画がめちゃくちゃに面白かったので思わず吐き出し。お金がないというのに、恐らく週があける頃には出ている分全部買い揃える自信がある(笑) 弱小サッカーチームのお話な…

「星の王子さま」(サン=テグジュペリ)

最近のあまりの小説に対する億劫さに、リハビリの気分でやさしく読めるもの、と思って、平積みになっていたのをたまたま見かけて手に取ったもの。本当にお恥ずかしいことですが、この年になるまで星の王子さまを読んだことがなかった私。 もっと早く読むべき…

「文壇アイドル論」(斉藤美奈子)

いつ読んでたんだか・・・夏の終わりくらいだった気がしますが、今更ながら感想。 いつものごとく姉のお勧めで読んだ本ですが、すごく面白かったです。普段評論とか読まないので、これがどのくらい優れた本だとかそういう観点は全然分からないのですが、読ん…

「砂漠」(伊坂幸太郎)

部屋を掃除してたら出てきた本。部屋を掃除すると読んでないまま放置していた本が結構出てきます。もったいない。 すごく良かったです。大学生の大学生活1年を追いかけたお話で、いわゆる青春小説ってことになるのだろうか。伊坂さんの色んな本で感じる伊坂…

「NR」(川島誠)

本屋で見つけて読みました。あらすじを見て面白そう、と思ったのですが、あらすじとはだいぶ趣の違うお話。そういえば「夏のこどもたち」もそうだった気がするなあ。 なんというか、荒唐無稽。荒唐無稽過ぎて途中からついていくのがしんどくなってしまった。…

「雲雀」(佐藤亜紀)

文庫になっているのを見つけたので読みました。以前ハードカバーを姉に借りたのに、実家に置きっぱなしで、先日姉に会ったときに「文庫でいいから、読んで、返せ」と言われたもので(笑) 読みながら、先に「天使」を再読しておくべきだったと後悔。ほぼ続編…

「Q&A」(恩田陸)

文庫になってたので買って読みました。問答の形式だけで最後まで書かれる本。宮部みゆきの「誰か」を思い出したけど、もちろん中身は全然違った。面白かった。 最終的にオチが賛否両論なのかなーと予想。謎解きだと思って読み進めた人は肩透かしかもしれない…

図書館戦争/図書館内乱/図書館危機

ご覧の通りまとめて読みました。近所のブックオフに図書館戦争が入っていたので、とりあえず入手して、本屋大賞攻略の順序が狂ったけど、まあいいか、と。 ハードカバーで結構な厚さだからと構えていたけど、中はまごうことなき上質のライトノベルであったた…

再読しまくり。

とりあえず、「テロリストのパラソル」とか「アヒルと鴨のコインロッカー」とかを文庫で読み直したりしてました。他にも何か読んだ気がするけど本当に覚えていない。それを回避するためにここにメモしているはずなのに、意味がないよ自分。 火曜に姉と食事を…

新編 銀河鉄道の夜(宮沢賢治)

古書をネットで注文していたのを忘れていて、先日届いたので読みました。とりあえずは全部じゃなくて、表題作の「銀河鉄道の夜」と、「セロ弾きのゴーシュ」と「よだかの星」とあといくつか。 実家に宮沢賢治全集があったくらいなのに、まともに読んだことが…

「風が強く吹いている」

本屋大賞攻略月間引き続き。 ほぼ素人で集まっている10人が箱根駅伝を目指すというお話で、単純に面白かった。私は箱根駅伝てよく分からないのですが、さすがに1年であの結果は出来すぎというかファンタジーすぎ?という点でピンとこない部分はあるけれど、…

「夜は短し歩けよ乙女」(森見登美彦)

本屋大賞を攻略しよう月間。ということで、「一瞬の風になれ」はすでに読んでいて私の心のベストテンにしっかり鎮座していますから、2位のこれを。 これはよかった。すっごく可愛かった!可愛らしくてどこかとぼけていて、不思議で不可解で、本当にほろ酔い…

「コンクールでお会いしましょう―名演に飽きた時代の原点」(中村紘子)

姉おすすめのクラシックコンクールに関する本。ピアノコンクールを中心に、コンクールが流行するに至る歴史や、今のコンクールの現状、コンクールにおけるピアニストの様々なドラマを紹介してくれる、とても分かりやすくて易しい本でした。クラシックの作曲…

最近読んだ本まとめ。

どこから書いてないんだっけ。忘れてしまいました。スローモーション (ピュアフル文庫)作者: 佐藤多佳子,ゴトウヒロシ出版社/メーカー: ジャイブ発売日: 2006/06/01メディア: 文庫 クリック: 10回この商品を含むブログ (31件) を見るこれはよかったなあ。短…

「サッカーがやってきた ザスパ草津という実験」(辻谷秋人)

地元にJリーグのクラブチームが出来るという夢のようなことを実現してくれたのがザスパなので、この本をたまたま見かけていい機会だからと読んでみました。 同じ県内在住の人間でも、突然ふってわいたザスパのJリーグを目指す動きには驚いたものですが、その…

「グロテスク」(桐野夏生)

読みました。読んでて重苦しい気分になるのは覚悟の上だったので、自分の気力が充実してるときを狙って読んだのですが、考えていた以上に消耗しました。あんなに充電満タンで読んだのに、もう今すっからかんです。正直、あんまり毒と闇の濃度がすごくて、い…

しゃべれどもしゃべれども(佐藤多佳子)

やっと読んだ!すごく面白かったです。今のところ、私にとって佐藤多佳子に大きな外れはありません。この人の文章は、個人個人がそれぞれ抱えている悩みや鬱屈やもどかしさを、あまりウェットにならず悲観的にもならず、そのくせ小さいながらも切実な問題と…

「バレエの魔力」(鈴木晶)

姉から借りた本。バレエ紹介本というか何と言うか。お芝居やオペラなど数ある麻薬のようなものの中で、バレエだけが持つ魔力とはなんぞや、という本なのですが、これが簡単且つじっくりと読める内容で、とても面白かったです。 「バレエの魅力の源泉は、人間…