箱雑記ブログ

色々まとめています

「蒲公英草紙」(恩田陸)

常野物語のシリーズが新しく文庫になっていたので、久々に恩田陸を読みました。「光の帝国」は恩田好きの友達が「ネバーランド」と一緒に貸してくれて読んだのですが、すごく好きだったので。
風が香るような優しい時間を描くのが本当に上手いなあ。丘の形を優しい丸みと表現したりするところがたまらない。半分以降くらいからよく泣きました。電車移動中だというのに。
恩田陸は、このシリーズと「Q&A」がすごく好きです。全然違うタイプのお話なんですけどね。

蒲公英草紙―常野物語 (集英社文庫)

蒲公英草紙―常野物語 (集英社文庫)

本といえば、氷室冴子さんの訃報を先日耳にして愕然。51歳だそうで、まだお若いのに・・・私の両親よりもお若い。私がいわゆる少女小説コバルト文庫に手を出すきっかけとなったのは、「丘の家のミッキー」(久美沙織)と、氷室さんの「なんて素敵にジャパネスク」でした。10歳くらいから中学校にかけて、本当に長いことお世話になった作家さんでした。心よりご冥福をお祈りします。