箱雑記ブログ

色々まとめています

「対話篇」(金城一紀)

文庫になっていたので読みました。中編が3つ。死と向き合って死と語り合う人達の話。どれもすごく好きでした。この人の書くものはやっぱり好きです。3つとも全然違う魅力のあるお話で、2つ目の不思議なテイストも好きだし、1つ目の切なさも好き。一番好きだったのは3つ目のお話で、案の定泣いてしまったー。全てがうまく解決していくわけではないのに、どうしようもなく湧き出してくるこの幸福感はなんだろうと思いました。どん底にある人を救い上げる言葉とか、出来事とか、あたたかさとか、そういうものが全部眩しかった。
本当によかったなあ。大好きでした。

対話篇 (新潮文庫)

対話篇 (新潮文庫)

なんだか2冊とも表紙が白地に黒文字でシンプル。偶然なんですが。