箱雑記ブログ

色々まとめています

新編 銀河鉄道の夜(宮沢賢治)

古書をネットで注文していたのを忘れていて、先日届いたので読みました。とりあえずは全部じゃなくて、表題作の「銀河鉄道の夜」と、「セロ弾きのゴーシュ」と「よだかの星」とあといくつか。
実家に宮沢賢治全集があったくらいなのに、まともに読んだことがないというはもったいなかったなーとしみじみ。銀河鉄道の夜は本当に良くてラスト付近は何度か読み返してしまった。切ない。
これは勝手な印象ですが、このお話の中では、他の存在の幸せを考える人ほど自分は幸せにならない印象です。他の存在の幸せを見て幸せになれるのが彼らなのかもしれないけれど、客観的に見ているこちら側からしたら、本当に切ない。本当に素敵なお話で、なぜ昔の私は一度読み始めて挫折しちゃったのか、と心底後悔しました。もっと早く読んでおくべきだった!
あと、ラーメンズのあのコント、思いのほか忠実にこのお話の細かい設定をなぞって作ってあるんだなあ、と思ってすごく驚きました。多分小林さんもこのお話が大好きなんだろうな、と勝手に想像。

新編 銀河鉄道の夜 (新潮文庫)

新編 銀河鉄道の夜 (新潮文庫)