箱雑記ブログ

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『のぼうの城』(和田竜)

最近本屋さんでよく平積みされてるなあというのと、帯のあおりが読ませたくさせるの上手いなあ、というのとで、読んでみました。戦国時代のお話。
歴史モノ・戦国モノというよりは、むしろものすごくちゃんとしたエンターテイメントだなあと。大軍相手に小さな城の小さな軍が戦いを挑んで目にもの見せちゃう、というのは、分かっちゃいるけどテンション上がらずにいられないシチュエーションです。
ただ、エンターテイメントです、とだけ言い切るのは惜しいくらい、当時の文献やらと照らし合わせた説明文なんかも盛り込まれていて、こんな痛快な話が本当にあったことなんだなあと実感させてくれる。二度美味しい。
この本をエンターテイメントとして確立させてるのは、やはりしっかりキャラの立った登場人物たちかなあ、とも思います。みんな魅力的!敵も味方も。戦というシビアさよりも、戦国武将という存在の面白さみたいなものをたくさん感じました。

のぼうの城

のぼうの城