箱雑記ブログ

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「GIANT KILLING 6」

GIANT KILLINGの新刊がやっと出た!こればっかりは、DQ5DSの手を止めて熟読です。熟読というか、もう、頭をめり込ませる勢いで。
FWに関する話が動き出したのが相当に熱い。個人的に好きになる選手って必ずMF、とりわけボランチくらいの低い位置にいるMFばかりなのですが(ロングパスが上手い選手にめっぽう弱い)、FWに関する思いっていうのがそれとは別に自分の中にあるので、きたなあ、と。
私の好みとしては、FWはゴールを狙いにいってなんぼ、シュートを打ちにいってなんぼ、だったりします。ゴール前でさらっとパスを出して意表をついたりする、技術の高いクレバーなFWもさすがだと思うのですが、どうしても前線にはっててくれる選手には、足がもつれてもフォームがぼろぼろでも顔から突っ込んでもゴールにボールを叩き込む、みたいな選手に魅力を感じてしまう。私がかつてのジュビロファンだったからだろうな。中山隊長が私に残してくれたものに違いない。ああいうタイプのFWって今だと少ない印象ですが、世代だろうかなあ。最近私がサッカーを見れていないから良く分かっていないというのもありますが。「ボールはしぶとく諦めない奴の前に必ず転がってくる」なんて台詞がありまして、うわあいいなあ、とどきどきしてしまった。やっぱりFWってポジションには、他のポジションにはないどこか特別な魅力がある気がする。
この巻でスポットが当たる3人のFWは3人それぞれに難しい事情を抱えていて、個性も様々で、1トップで試合をすることが多いチームではどうしても誰かが活躍すれば誰かがあぶれてしまう。そういう泥臭い部分や華やかな試合の裏の部分も、現実味を残しつつ、それでも漫画らしく描いてくれるから、面白くてしょうがない。
現実味といえば、それまでファンの居なかった椿が、勝ち試合でMOMになった途端に若い女子ファンがつくとか、リアルすぎて笑ってしまった(笑)若い選手だから余計にあるよねあるよね、と可笑しくてしょうがなかったです。
相変わらず試合のシーンは選手や監督だけじゃなくてスタジアム全部をつかって描かれていて、臨場感が素晴らしい。そして、実際にプレーしている選手以上に、ベンチに立つ監督が本当にかっこいいのが、この漫画の素敵なところ、かもしれない。優秀な監督だからって全てを知っているような顔をしているのではなくて、時に予想を超えた選手達の活躍に目を丸くしたりするところがいいです。サッカーに限らずスポーツって、見ている誰もが予想できないようなことが、現実に起こりうるからなあ。凄まじく上質でエキサイティングなドキュメンタリーだといつも思います。
早く続きが出ないかな。本誌の方もリアルタイムでチェックしているのですが、コミックスではこれから始まる試合の展開がすごいことになって、もう居ても立ってもいられないです。

GIANT KILLING(6) (モーニング KC)

GIANT KILLING(6) (モーニング KC)