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彩〜irodori〜Summer Festival サンシャイン第一回単独ライブ『お前の宇宙に入れてくれ』

サンシャインの初の単独ライブに行ってきましたら、これがもうちょっとどうかしてるくらいの力強さでいっぱいの、素晴らしい面白さだったので、たまらずブログを書きにきました。
以下感想です。ネタの内容についてネタバレは極力控えていますが、今後別のライブで披露されることがあるかもしれませんのでお嫌な方はご注意ください。

(※タイトルは便宜上つけたもので、正確なものではありません。)
・オナラ
[VTR]オープニングVTR
・寿司屋
[VTR]大喜利1000本ノック<1>
・魔法
[VTR]大喜利1000本ノック<2>
・(漫才)彼女の父親
[VTR]お願いランキング「熱湯風呂にちょい足し」<1>
・給食
[VTR]お願いランキング「熱湯風呂にちょい足し」<2>
・葬式
[VTR]Twitterでお互いのプライベートを探る
・シンガーソングライターの彼女
[VTR]エンディングVTR

漫才1本を含めたネタ7本、60分ライブのはずでしたが実際は75分くらいやってたと思います。7本のネタがそれぞれの色を湛えつつサンシャインの魅力がこれでもかと盛り込まれた7本で、もう本当に本当にこれでもかってくらいに面白かったです。

初単独って初単独にしかない熱量みたいなのを感じることが多いんですけど、サンシャインの場合はそれだけじゃなくて、初というお祭り感というよりは、今まで溜め込んで溜め込んでぱんぱんになったものをこの単独で一気にどん!と撃ち出したような、そういう良い意味で暴力的な力強さを感じた、のは贔屓目かもしれませんが。なんだろう、サンシャインというコンビの思いの強さとか覚悟の強さとか、そういう根っこから揺るぎのない力強さを感じたのでした。だからあれほどの可笑しな熱量を内包しまくりのコントを全速力で乗りこなせるんだろうなーと。

7本とも大好きだったのですが、最初のオナラのコントを見終わった瞬間に、ああこれはとんでもないことになるかもしれないぞ、と思わせるところが凄かったです。信清さんの底知れない悪っぷりと、そこにカウンターを喰らわせる坂田さんの極上のブチ切れっぷりが、サンシャインのコントを物凄く極端に象徴してのけてて、最高だな!となりました。
魔法のコントが好き過ぎて!もう素晴らしかったな、なんだあの目の付け所の素晴らしさ。想像もしないところに目を付けるっていうのはテクニカルに思えるのに、その結果が「我慢」と「打撃」という目も覚める馬鹿馬鹿しいシンプルさなのがたまらないです。そこに乗っかるだけじゃなくて、後半の展開でもういっこ笑えるんだから本当にすごい。目の付け所にコント師らしい繊細さとサンシャインならではの力技が混在してるのって、とてつもない魅力の一つだな、と思います。
葬式のコントも突き抜けた変化球ぶりもすごかったです。信清さんのポテンシャルたるや。コントの中身は文字を使って説明するのも馬鹿馬鹿しいくらいに奇天烈なものなんですけど、あれがなんであんなに面白くなるのか。常々信清さんのコントの演じ手としての力には度肝を抜かれること多々なんですけど、あのコントの一連のなにやってんだ感を妙に地に足がついた(というか何というか…)様子で堂々とやってのけて笑いを取るのってちょっともう本当にどうかしてるな、と。信清さんの演じる様って、何か全然底が見えなくて、だからちょっと非現実的なありえない感じの人をやってもあんまりおかしくない気がするんですけど、それって物凄い武器だなあと改めて思いました。で、何よりコントはオチが史上最強レベルの素晴らしさ。天才過ぎる。
変化球といえば漫才も相当な変化球ぶりでした。前フリの段階でアメリカンポリスって言われてもう笑っちゃうのに、それが本当にただのフリでしかないことが衝撃的でした。以後のやり取りがまあやりたい放題で気持ちいいくらいで、何やってたんだあの人達!その上で坂田さんの最後の急な裏切りにどうしたって笑ってしまうのでした。サンシャインの漫才も好きで、特に今年になって見た漫才はことごとくどうかしてて最高なんですけど、この漫才も嬉しくなるくらいどうかしてたなあ。
最後のシンガーソングライターのコントは本当にこれぞサンシャインのコントと言いたくなる面白さが隅々まで詰まった極上のコントで、これまた目の付け所もたまらないし、後半の展開になんだこれ!って興奮するしで、手がつけられないなって思いながらずっと笑ってました。坂田さんの感情のボルテージが上がる様ってなんであんなに絶景なんだろう。叫ぶたびに噛み締めるたびに、とにかく坂田さんが何かしらの感情を命削る勢いで放つたびに、見てるこちらは笑うし撃ち抜かれるしで、あの人が持つ感情に乗せる思いのパワーってちょっととんでもないな、と思います。それにとてつもないキラーフレーズが加わるんだから、そんなの笑わずにすむわけがないよね!と。そこまで翻弄された挙句の最後のオチ台詞に、私みたいなものは客席で痺れるしかないのです。
寿司屋のコントの次々繰り出される無法なアイデアの数々にも笑ったし、給食のコントは中身もさることながらオチの激しさが面白すぎたし、もう言い出したらきりがないくらい、本当に文字通り隅々まで面白かったです。

VTRも振り切れてるっぷりがたまらなかったです。サンシャインは二人して体を張るんですね、それもなんだからしい気がします。熱湯風呂にちょい足しの無鉄砲さも行ききってたし、大喜利1000本ノックもそこまでやるか!感に溢れてるし、見所ばかり。お互いのTwitterをいじるのは、友達同士がコンビになった人達らしい気安さもあってニヤニヤして見てました。

エンディングVTRが終わって二人が出てきたときに、多分時間が押してたのかなと思うのですが、もっとたくさん拍手させてほしかったな、と思うくらいには、素晴らしい単独ライブでした。初単独だから、というのではなくて、これだけのものが初めての単独で出てきた、という、サンシャインというコンビの力強さに感激するし衝撃でもありました。坂田さんがとても良いことを言ってらしたのだけど、一言一句が思い出せないので自粛。

今は上手くなんてならなくていいから、どれだけ粗くても歪でもいいから、あの向こう見ずで勢いと熱波を容赦なく撃ちまくる彼らの魅力を存分に叩いて広げて伸ばして欲しいなあ、なんてことを勝手に思っていたりするのですが、彼らだけが持ち得るそういう魅力がぎゅうぎゅうに詰め込まれた単独で、それがこれでもかってくらいに面白かったことが何より嬉しかったです。サンシャインだから、サンシャインの単独は、こういうのが見たかったんだよ!というものが、なんだったらそれ以上のものが見られたことが、本当に嬉しかったのでした。

きりがないのでこの辺で切ります。また思い出したら追記するということで。
この素晴らしく面白かった単独を経ての、今後の二人がやらかしてくれるであろうあんなことこんなことが、ひたすらに楽しみです。