箱雑記ブログ

色々まとめています

ルーツを見た。

キリンラガービールのCMでYMOの2007年度版の「RYDEEN 79/07」が流れているのを見て以来、どうしてもどうしても欲しくてたまらなくなってしまったため、買ってきたのがこのアルバム。

以下、自分の好き音楽のルーツについての発見がですね、この二十ウン年ぶりに聴いたアルバムのおかげであったりしたので、ちょっと書いてみました。何故か普段まったく使っていないmixiに書いた色々(多分mixiのつながり先に音楽好きの友達が多くいるから)をちょびっとだけ改変して以下に。



というわけで、「RYDEEN 79/07」をCMで聴いてうぎゃーとなったため、「SOLID STATE SURVIVOR」を見つけて即買い。

私が保育園に通っていた頃だから、2歳とか3歳とか4歳とかその頃、親が運転する車の中で延々かかっていたのが、YMOのこのアルバムと中島みゆき。それが私が覚えてる一番古い音楽の記憶だと思う。すごい親です。中島みゆきの「明日天気になれ」のサビの歌詞を延々口ずさんでいた2歳の子供を保母さんはどう思っていたんだろうか。保育園で一番下の2歳クラス(ちゅーりっぷ組)の部屋の窓から雨降ってる外を見つつこれを歌ってた記憶がはっきり残っている。嫌な子供です。
YMOは幼児ながらとにかく好きで好きで、2歳3歳の子供が何をそんなに揺さぶられたのかまったく分からないけれどとにかく延々聴いてました。もう本当にあほかってくらい。何も分からずとにかく聴いてたという感じ。2歳3歳の頃聴いてたアルバムの曲順も曲調も、それぞれの曲について1曲丸々そらで歌えるくらい今も覚えてるんだからよっぽどです。だからアルバムのタイトルなんて知らなくても、曲順を調べたらすぐにこれが聴いてたアルバムだと分かって笑ってしまった。
久々にちゃんと頭から聴いて、「Technopolis」の出だしでもううわーとなり、「Absolute Ego Dance」でこれこれーとなって、「Rydeen」を聴くに至って本気で突っ伏す有様。二十数年ぶりに聴いてこの衝撃は何事かと。理屈抜きで良すぎる好きすぎる。そりゃこんなもの聴いてたらエンヤでスピッツくるりSUPERCARヒイズミマサユ機で、ここに至る羽目になるわ、と。
あまりにも正確に曲を覚えていて、生まれてまだ3年くらいの自分のどこにこんなメモリがあったのかと不思議でならないです。その上で、震えるほど鮮やかに頭に音が飛び込んでくるもんだから、一瞬動けなくなりました。私の年齢と変わらないくらい昔の音なのに、この良さは何だろう。
もしかしたら、というかもしかしなくても、私の音楽のルーツってこれじゃないのかな、と。あとチャイコフスキーをはじめとしたバレエ音楽
ライナーノーツを見て、「Technopolis」も「Rydeen」も相当日本発・東京発を意識して作られてる曲だと初めて知りました。本当に何も知らずに聴いていたわけです。言われてみれば、テクノなのに「わび」「さび」やら「もののあはれ」やら「をかし」やらを感じるのはそういうことか。やっぱり情緒だのメランコリーだのに弱い。そういうことですよつまりは。

というわけで、いてもたってもいられずiTunes Storeで「Rydeen 79/07」を購入。私はYMOに青春を捧げたりしているわけでもなく、ただただ幼少時代の忘れらない記憶としてこのアルバムの曲が残っていただけで、他のアルバムなどの曲についてはまったく記憶にない程度の人間です。そんな私がこれを聴いて、「年を取った、老いRYDEEN」を感じたわけです。年取って、若い頃にあった艶や勢いがなくなり、年を取ってしか出せない情景と深みが出て、これもバカみたいに良すぎて好きすぎた。
こんな私はちゃんと他のYMOのアルバムを聴くべきですかね、やっぱり。 聴かないで損をしてるような気がしてなりません。
そういえば、ライナーノーツ見て「ハイスクールララバイ」が細野晴臣氏作曲と初めて知りました。どうりで!どうりで!あの曲のメロディラインの素晴らしさ、どうりで!長年の謎が一気にとけたものです。