箱雑記ブログ

色々まとめています

一夜限りのユニットコント

9月に引き続き、今回も行ってきました。
このお祭りな感じが嫌いじゃないです。そりゃあ普段はがっちり作りこまれたコントやネタが大好きですけれども、こういうドリームマッチ的なものに私は弱い。
芸人さん同士が個性を重ね合わせて作り出すユニットモノが大好きです。
シャッフル漫才、ユニットコント、その他諸々のイベント、大好物です。
その参加者の中に、とりわけ頭のおかしなネタを作る人や、とんでもないものをやってのける人や、独自の世界観を持っている人や、お芝居の上手な人なんかがいると、もう黙って見てはいられない(笑)
今回はまさにそんな場でした。
ポイズンにノブシコブシに鬼奴姐さんに、ピースにカナリアにハリセンボンに、まんをじして登場の犬の心。
心が躍ります(笑)

今回のグループ分けは以下の通り。
相変わらず、名前の分からない若手さんも多々・・・勉強不足でごめんなさい。お顔見ても分からないんですよ・・・。

A:バッドボーイズ/コンマニセンチ/ピース/ハリセンボン/しずる
B:ハイキングウォーキング/犬の心/どりあんず/グランジ/LLR
C:椿鬼奴/POISON GIRL BAND/平成ノブシコブシ/チーモンチョーチュウ/オリエンタルラジオ
D:カナリア/アームストロング/ロシアンモンキー/ミルククラウン/ゆったり感

[1]Aチーム『新幹線』
修学旅行中の生徒が乗った新幹線が事故にあい、死んでしまうという全員の前に死神が。
ゲームをやって、その中のひとつに当たってしまったラッキーな人から順番に助かるという・・・簡単に言うと、今は懐かしい『2丁拳銃の箱入り娘』の悪運選手権と同じルール(笑)
リアクションの薄そうな芸人が最後に残っていくのが逆におかしい。
しかも一番リアクションが面白そうな竹永さんに当たった酢入りリンゴジュースが微妙すぎてしまう(苦笑)
死神役は又吉くんと箕輪さん。素晴らしいキャスティング。

[2]Dチーム『自殺現馬場』
自殺現場で自殺しようとする人がジャイアント馬場
それを見つけた主婦も馬場。通りすがりの通行人とそのペットの犬も馬場。
警察官も馬場。
最後に出てきたのが長州。
馬鹿馬鹿しくていい。が、台詞が聞き取れないのはどうかと思う(笑)

[3]Aチーム『マニアックコスプレショー』
司会綾部さんの呼び込みで、順番に出演者がマニアックなコスプレを披露。
爆笑をさらった人と怪我をした人の差が激しい(笑)コンマニセンチの勇気がすごい。
個人的に大ヒットなのは、箕輪さんの「伊東美咲」コスプレ。爆笑。相方の近藤さんはマイケル・ムーア(激似)。
ハリセンボンはいい(笑)

[4]Cチーム『ちゅうしんぐら(前編)』
妙に砕けたキャラクターでお送りする忠臣蔵パロディ。
吉良=鬼奴姐さん
浅野=中田くん
大石=吉村さん
赤穂浪士=吉田さん・チーモンチョーチュウ・藤森さん
ブリーフ一枚・亀甲縛り・磔で出てきた吉村さんが全てを持って行ってしまった前編。
・・・あの亀甲縛りをやったのは何処のどなたですか・・・(苦笑)

[5]Dチーム『消防車』
もう中学生・作。
もう中学生が作ったダンボールの巨大クラフトを使った救急車登場。
仮想大賞のようだ。くだらないが嫌いじゃない(笑)
やってる側の芸人さんが一様に苦笑気味だったのが可笑しい(笑)

[6]Cチーム『ちゅうしんぐら(後編)』
菊池さん+藤森くんvs鬼奴姐さんと中田くんのダンスバトルあり。
客席後方から吉田さんと白井さんに担がれて出てくる大石役吉村、勿論縛られたまま。
狂ったように暴れる吉村さん。客席に飴をまく吉田さん(笑)
吉良かと思って出てくるのは、浅原=阿部さんだったり、風船おじさん=徳井さんだったり。
・・・間違いなく吉村さん作ですよね、きっと。
最後は磔なので自力では切腹できず一人舞台に残される(しかも吉田さんの手で舞台の一番手前ギリギリに配置される)吉村さんのもとに、ニコレット=徳井さんがやってきて終了。
やりたい放題だな!頭おかしすぎません?(笑)

[7]Dチーム『お葬式』
笑ってはいけない厳粛な場で、そこで初めて見る故人に向けて、順番に弔辞を述べていく。
一番笑ってしまった人には罰ゲーム。
ちょっと長かったかな・・・。

[8]Bチーム『PINK』
桃太郎、現代版?『ピーチ・ジョウ』。
スーツで芝刈りに行くおじいさん、寒いから川に洗濯には行かず家でごろごろしているおばあさん、ちなみに借金夫婦。
川を流れてきた謎の男。ピーチ・ジョウと名乗り、助けてくれたお礼にヤクザどもをやっつけると言い出す。
鬼ならぬ借金取りのヤクザ。部下のキャラはそれぞれ無駄なほどに立ちまくり。
現代版だけど、犬とサルとキジはちゃんと全身タイツ(笑)
見事な長編、これはコントというか、いや確かにコントでしたけど、お芝居でもあったかな。
間違いなく押見さん作のコントだと思われますが・・・いやあ、魅せられた!
準備期間はそれほど長いわけがないと思うのですが、それにしてもこんなにきっちりとしたお話をこんな風に見せてもらえるとは思わず、しかも芝居達者な芸人さんが揃っていて、見事でしたよ。トリを飾るのも当然かな。
5期生以下の若い芸人さんたちを見に来た若いファンのお嬢さんがたくさんいらっしゃいましたが、そんなお客さんを前に、あのコント・・・(笑)犬の心の凄みを見せ付けた、ということにしましょう。いいよね(笑)押見さんのポテンシャルって計り知れない(笑)
ちなみに桃太郎、いやピーチ・ジョウ役は相方の池谷さん。さすが古い男前、ホストのような気障な主人公が異様にハマりますが、しかしこの人も本当に見事だな(笑)
グランジの大きい人たちがヤクザの舎弟をやってましたが、最後おばあさんを庇って死んでしまった方の理知的な舎弟の人がものすごく素敵だった。誰さんでしたっけ!(こら)あの役の作りこみ方・・・押見さんて・・・(笑)
中盤とエンディングにダンスをあしらい、大変に楽しいショウとしてきっちり見せてくれました。
ううん、やっぱり何だろうな、オトメメンを彷彿とさせてくれるんだよなあ。もちろん個性は別のものだし、作り方とか深め方とかは家城さんという人はまた別格だと分かっていますが、押見さんのアプローチそのものはオトメメンに近いものがあるような気がしてならない。

そんな感じです。
『PINK』は断トツで大好きでしたが、それを別にすると、わりとどれも横並びの印象。
とにかくD班に持っていかれた感のあるユニットコントでした。久々に犬の心が大好きだと思った!確信しました。
いや、C班は、結局吉村さんがひとりで全部かっ攫っていきましたから(笑)
阿部さんのアレとか徳井さんのアレも、ある意味おいしかったかもしれないけれども(笑)