吉本コントBATTLE GROUP3
コントBATTLEのG3です。全部で20組。たっぷり見てきました。MCは犬の心。
2組お休みのコンビがいるため、今回は降格が7組になるというサバイバル戦。
※以下はタイトルではなくネタ概要を勝手に書き出したもの
フルーツポンチ：初めてのバイト
ガリバートンネル：閻魔様
大西ライオン：ミュージカルレディオ
はんにゃ：空手部の部活紹介
マキシマムパーパーサム：金融でお金を借りる
グレートホーン：マッサージ屋
ブルックリン：オーディション
ジューシーズ：週末のバイト
ピクニック：怖い話
しずる：視力検査
タイブレイク：コンビニの新しいバイト
かたつむり（ピン）：キャッチボールのネタを一人で
ザ・パンチ：病院での告知
ジャンピングニー：インタビュー
けんだま：警備員のバイト
増谷キートン：つくしんぼう
もう中学生：合唱コンクール
ポテト少年団：合コン
ゆったり感：父と息子でバッティングセンター
優勝：しずる（64P）
2位：ポテト少年団（56P）
とりあえず、バイトコント多すぎ！とすごく思ったのですが、いざ数えてみたら4つだけだったんですね。もっと多いと思った。そのくらい「またバイトか」と思ったものです。きっとこのくらいの芸人さんはバイトが一番身近でネタも思いつきやすいんだと思いますが、それにしてもまたバイトだ、という感じで、もう最後の方はバイトコントだと分かった瞬間に笑っちゃった。業種は違えど、バイトが舞台のコントでの流れもわりとどれも似てしまうので、そこから突出した印象を持つのは結構大変。
1位2位は文句なし。しずるの視力検査のネタはヨシモトスープで見たネタでしたが、やっぱり面白い。展開も大きくて盛り上がるし、馬鹿馬鹿しいし、後味も気持ちいいし、村上さん目が怖いし（笑）見ていて本当に楽しいコントです。最近のしずるのコントは甘酸っぱい青春ものがただひたすら馬鹿馬鹿しいドラマで展開していくものが多いですが、面白いのは二人が上手いからだろうか。自殺のネタも、また見てみたいんだけどな。
ポテト少年団のネタは7年前のネタを掘り返してきたらしいのですが（笑）漫才・コントに関わらず、本当に万人が笑える気持ちよい分かりやすさで楽しい。あと、本当に菊地さんが上手いというかなんというか、ただツッコミやってるだけじゃなくて、たまに変なスイッチの入った言動をとるのが可笑しいです。主にアイドルがらみのツッコミ（笑）
この二組以外で好きだったのは、もうダントツにザ･パンチ。私、これがG2に上がっても驚かなかったんだけどなあ！もう大好きでした。本当に面白かった。ものすごくパンチらしいコントだったと勝手に思ってます。みなまで言ってしまうとネタバレになってしまうので、言えないのがもどかしい。これ、もう一度どこかで見てみたいなあ。
あとは、とてもイレギュラーだったけれど、かたつむりが、相方さんが「腰が爆発した」そうで、林さんがひとりでネタをやってました。キャッチボールのネタを全部説明しながらやったり、相方さんのところはたけしモノマネでやったりと、案外のびのびとやっていて、コントとして云々よりも、単純にこの時間がとても楽しかったです。「手をキツネにしたら心が折れた証拠です」とか、そういう小ネタも楽しい。
その他は結構大人しい印象でした。シューレスジョーが冴えなかったのがとても残念。もっと面白いシューレスさんをいくらでも知っているから、ハードルが高くなってるかもしれない。
その他。MCは犬の心で、そういえば犬の心がちゃんとMCしているのを見る機会って今までなかったかも、と思いました。やっぱり押見さんが仕切るんですね。池谷さんの自由なこと自由なこと。オープニングから池谷さんに押見さんが「俺が喋ってるときは、お前がマイクフォローして」などとマイクフォローの指導をしだすという、10年目コンビとしてあるまじき事態（笑）「あ、そっか！」なんて言う池谷さんは相変わらず罪が無い。
とはいえ、押見さんも頭から「ライアーゲーム最終回面白かったですね！」などと言い出したりして、非常に楽しかった（笑）
けんだまのツッコミさん（お名前分からなくてごめんなさい）がかっこいいという話の際、
押見「まじまじ見るとほんと男前だね」
ツッコミさん「いやいや、この方（池谷）に比べたら！」
押見「いや、もう全盛期に比べたら衰えたから」
池谷「俺も結構いけてるぜ？」
というやり取りがあったことを明記しておきます（笑）池谷さんが言うと、普通なら嫌味な台詞も微笑ましいからずるい。
後ろで騒ぐザ･パンチに「うっせーよ！学校か！」と怒鳴る押見さん、はんにゃとバイトのシフトを言い合い、「俺も休み！」と笑う池谷さん、「夜勤！」と宣言する押見さん、押見さんが楽屋で冷たいと話すピクニックさんに「おなかすいてたんだよ」とお子様用フォローをかます池谷さん、挙句降格7組と聞いて慄く全員に向かって「下見てもしょうがねえだろ！上を見ていこうぜ！」とゲキを飛ばし、うおー！となる舞台上・・・。楽しい。
エンディングでは、変な空気になったのを「あんたたちのせいだからね！」とお客さんのせいにしてみたり（笑）押見さん絶好調。ちなみに池谷さんはいつでも絶好調。
2位といわれたポテト少年団は、全員が恐縮して「いいよいいよ！」というゼスチャー。「上がったら落ちるでしょー？」って菊地さん（笑）内藤さん曰く、ネタは7年前のを引っ張り出してきたそうな（笑）
そして1位でしずるが呼ばれた瞬間、村上さんはなんと勢い余って舞台隅から飛び込み前転で前に出てくるというすごいタガの外れ方（笑）「おっしゃあ！」とずっとガッツポーズしてました。びっくりした（笑）後ろから普通ににこにこ出てきた池田さんとのコントラストが可笑しい。
押見さん曰く、村上さんはライブ前から「楽屋でずっと『今日優勝しますよ』っていってたんですよ」とのこと。かっこいいよね、と。有言実行だったのですね。素晴らしい。村上さん曰く、「前回ライスが優勝したから」と。これでG2でライスが落ちてくればちょうどいい、みたいな話をしていた意地悪モードから、すぐにライストークライブの告知と「行ってあげてください」というひとことに、押見さん「優し！」（笑）さすがに息があっているここ二人。
そして優勝賞金5000円！と言われた際、それまで「よっしゃあ」しか言ってなかった池田さんが、「これはいつ振り込まれますか？」と質問し、押見さんが戸惑うというワンシーンがあって、大笑いしました。村上さんによると、池田さんはお金がからむとそうなるらしい（笑）
あと、ネタの出来が不本意だったらしい大西ライオン氏が、誰にでもなんにでも噛み付くやさぐれモードだったのを見て、菊地さんが「ブラックバスだな！」と言っていたのが妙に印象的でした（笑）
というわけで、いいもの見たなあ、と個人的にはとても嬉しかったG3でした。
