箱雑記ブログ

色々まとめています

M-1グランプリ3回戦×2。

土日行ってきました。日曜はむるさんとご一緒。
M-1という大会にどの程度の価値を見出すかは、見ている人間それぞれだと思うのですが、少なくともこの大会に対して本気で取り組んでる芸人さんが多々いることだけは事実だし、この大会に1年のネタづくりの焦点をあててるコンビも多いということを考えると(一昨年の2丁拳銃や昨年のタカアンドトシのように)、そういう意味では価値ある大会なのだなあと思うわけです。
加えて、私は2001年のM-1きっかけでライブに足を運ぶようになった人間なので、思い入れというほどではないにしろ、やっぱり何か感じるところがあるのかもしれない。

19日・20日の準決勝進出コンビはM-1の公式サイトを見ていただくとして。
私、去年一昨年とまともに予選などを見ていないのでよく覚えていないのですが、準決勝進出ってこんなに人数厳しかったでしたか。参加組総数が去年よりも多かったらしいから無理ないのかな。
19日で13組、20日で7組。単純に少ないなー厳しいなーというのが感想です。

19日の準決勝進出メンバーはおおむね納得かな。
惜しかったなーという人たちはいーっぱいいて、言い出したらきりがないくらい。
磁石を生で見るのは久々でしたが、やっぱり好きだなあ(笑)飄々とした永沢ボケもさることながら、佐々木さんのツッコミが癖になる。
チーモンチョーチュウ面白かった。この日のラインナップで行ったら大健闘・・・なんて言ったら失礼かな。菊池さんがスキルあるなーといつも思う。
U字工事も面白かったー。なんだろうな、タカトシさんの漫才を見ているときと似たような安心感。
噂の鼻エンジンをようやく見ました。渚さん、見てて可哀想になるくらい緊張してて口が回ってなかったー(笑)芸歴も長いし前コンビの栄光を知っているファンが多くいることもあるし(私もそのうちの一人)プレッシャーあるんだろうなあ、いろんな意味で。
でも渚さんのツッコミは本当に上手いなーとしみじみ思いましたよ。山本さんもそうだけど、普通のツッコミなんだけど、ツッコミでも笑いが取れるというのが。こういう人たちは、やっぱり誰かを突っ込んでこそ本領発揮なんだなあ。
東京ダイナマイトには貫禄すら(笑)ネタ終わって袖にはけるとき、ハチミツさんはまだ若干足を引きずってる様子だったんですが、それすら東京ダイナマイトのシンボリックなイメージを漂わせているように深読みするほど(笑)
タイムマシーン3号も相変わらず見事な安定感とリズム。これだけリズムにのってるとあれよあれよと決勝いっちゃいそうに思うくらい。4年前くらいのこの人たちをたまたま見る機会があったので、あの頃から考えると本当に信じられないんですよこの成長ぶりが。影の努力が目に見えるようで。
POISON GIRL BANDは、リレーのネタを3分で収めるために残り1メートルのくだりから始めていて、頭に「ん?」ていう空気が会場全体に漂ってしまったんですが(笑)そこからは相変わらずの様子で。相変わらずというか、阿部さんやりたい放題だったような・・・緊張故ですか?暴走状態に見えましたが、吉田さんがツッコミで手を出してて、それが珍しいから「あ、ぶった!」「またぶった!」みたいに釘付けになってました(笑)
トリがトータルテンボスで、この人たちも本当に、数年前の波の激しさからは想像付かないくらいの安定感で驚くばかり。落ち着いてるし、楽しんでるし、頼もしいというかなんというか・・・。今年もよっぽど準決勝で大コケしなければ普通にファイナルに行ってしまいそう。

残念だったのは、ハリセンボンとかボディとか平成ノブシコブシハリガネロックも・・・。
ハリガネがボケツッコミを入れ替えたという話は聞いていたけれど、それ自体には違和感もなく。考えてみれば、いつかの単独でも1本だけボケツッコミを入れ替えてやっていて、違和感ないなーと思った記憶があるので、なんというか、何か新しいことをやっている!というインパクトは薄かったんですよね、個人的に。ユウキロックのツッコミが昭和の匂いだったのは覚えてる(笑)
漫才も面白かったし、笑ったけれど、この日ハリガネロックと同じくらい笑いを取ってるコンビは他にもいっぱいいたし、それ以上に笑いをさらったコンビもいたんですよね。
しかし平成ノブシコブシを見るたびに吉村さんのことが気になってしょうがなくなっている今日この頃・・・(笑)
ハリセンボン、大好きです。吉本のハリセンボン、人力舎のオンザライス、というくくりです、私的に。どっちも大好き。

20日の結果は7組。
カリカがいないことが信じられないのですが!
下ネタだったからですかね?テレビでとても放送できないネタだったからですかね?
それについては私でよければ謝りますけれども(笑)、じゃあそんなネタであれだけお客さんを笑わせたことについては何もナシですかー。贔屓目はあると思うんですが、それにしても納得がいかないなあ。
審査員の先生が、総評を話しておられた際に、「たくさん笑いを取った、ということだけでなく、上手さも必要」みたいなことをおっしゃってたんですよ。
それはつまり、『漫才』として上質なものを優先した、とおっしゃったのかしら、と私は思ったのですが、なるほどカリカは漫才らしい漫才はしてませんでしたけれども、そうすると18KINが受からなかったのはちょっと納得がいかないしなあ・・・ってここも下ネタだったから落とされたのか?

・・・なんだろう。この釈然としない感じ!
19日のときは、わりと違和感もなく納得できたんですが。
19日の審査基準で20日も行くんだと思ってたんだけど、そうじゃかったのかな。
ひょっとしてカリカ、真面目にやってないと思われたのかしら。あんなネタやって漫才を馬鹿にしてるとでも思われてしまったのかしら。
そんなわけないじゃないですか!
・・・と私がここで力んでもしょうがないわけで。

色々言いたいことはあるのですが(もう十分言ってますが)、とりあえず納得いかない、と。
どうやら家城さんも納得がいかないようですので(乙女少年団公式サイトBBS参照)、ここはひとつ私も声を大にして「納得いかねえー!」と言わせていただきます(笑)

ちなみに20日、一番お客さんの反応が良かったのは品川庄司だったように思います。
やっぱり面白い。面白いし、上手い。爆発力もある。庄司さんのはっちゃけぶりも含めて、好きだなーと改めて。
でも個人的に一番笑ってしまったのは・・・ええと、これは本当に好みの問題だと思うのですが、鬼ヶ島が・・・!(笑)
すごい漫才だった(笑)ルミネがあっというまにバカ爆走の空気になった(笑)あちこちで局地的爆笑が聞かれたように思いますが、どうでしたかね。
漫才の内容については言葉で説明など出来ないけったいな代物ですので割愛しますが、いやー野田さんてすごいのね!(笑)涙流して笑いました。準決勝にいっちゃったらどうしようと冷静さのかけらもない発想が出てきたけど、さすがに行かなかった・・・。惜しい(笑)

というわけで、相変わらず今年も悲喜交々のM-1予選なのでした。
19日・20日ともに、後日他の日の3回戦の結果等によって補欠合格が何組か出る可能性がある、とのことなので、それに期待したいと思います。