箱雑記ブログ

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ずしゃる〜しずるとゲストがまた演りたいそれぞれ何本ものコント連発SP!〜

単独ライブを挟んでの4月ぶりのずしゃるはコント師5組をゲストに呼んでのコント祭り状態。これがもう、笑い疲れて吐き気をもよおす程の面白さ。6組のコント師のコント12本、全部が全部本当にこれでもかってくらい面白かったです。アンケートにどのネタが一番笑ったかと問う項目がありましたが、選べるわけがない!と思うくらい。
以下、ネタバレには極力注意していますがご注意ください。

(※コントのタイトルは便宜上つけたもので、正確なものではありません。)
・オープニングトーク(ゲスト紹介)
・1本目
 ザ・ギース:屁
 ダブルブッキング:病気の少年と野球選手
 ライス:刑事の現場検証
 しずる:殺し屋
 ジグザグジギー:強盗の喧嘩
 ジンカーズ:弱者
・中MC
・2本目
 ザ・ギース:取調べ
 ダブルブッキング:一日機長
 ライス:当たり屋
 しずる:僕と僕
 ジグザグジギー:ミリオネア
 ジンカーズ:ビジネスパソコン講座
・エンドトーク(池田作の台本)

普段のずしゃるとは違って、トークをほぼ削ってネタにつぐネタの特別版でした。ゲストの豪華さがまずもって尋常ではないので、面白くなって当然と言ってしまえばそれまでなのですが、それにしてもそれぞれの皆さんのコント2本がどれもこれも本気度を感じるものばかりで、見終わったときの充実度合いと満足感がとんでもなかったです。
ずしゃるは、今年に入ってからは特に、ゲストの芸人さんの魅了をそれまで以上に感じられる、そのようにずしゃるというライブが作られている、と見るたびに書いている気がしますが、今回のずしゃるを見ていて、ゲストの芸人さんに気持ちよくネタをやってもらったりその立ち振る舞いから見られる魅力を発揮してもらうのと同時に、ゲストの芸人さんが本気でここぞというネタをぶっこんでくれるライブとして認識してもらえているということも、とても大きいのではないかと思えました。ライスなんて、“また演りたい”と銘打ってるのに新ネタを持ってくる心意気ですから(笑)それも本気度の現れなのかなと思うと、ひたすら嬉しくなってしまいます。『ずしゃるを見に行ったら芸人さんの本気が見られる(かもしれない)』こんな魅力的なうたい文句はそうそうないです。
本気になってくれる芸人さんも、そういう場を提供できるしずるも、どちらもとんでもなく凄い。その恩恵にあずかれる客席の私みたいなものは、ひたすら笑って笑って笑いすぎて終わると同時にぐったりしてしまえるという、今月のずしゃるはそういう幸せな場でした。
これだけ面白いコントばかりを見てしまったら、もうゲストの皆さんを好きにならないわけがない!悔しいくらい面白くて、どの芸人さんもそれぞれの色がこれでもかと放たれていて、魅了されっぱなしです。その中でしずるもがっちりと単独のネタを持ってきて、大いに笑わせてくれたのも頼もしかったです。

しずるとゲスト芸人さんの邂逅の様子もそれぞれ楽しいです。ギースのように比較的よく一緒になる芸人さんもいれば、ダブルブッキングのようにたまに一緒になるのに意外な交友録(しずる池田さんは川元さんと闇の深い話をする仲だとか)が判明したり、ジンカーズのようにほぼ初対面ながら奇跡の展開が巻き起こったり(笑)勿論ライスのようにもうずっと長く切磋琢磨している同期との気兼ねのないやり取りが見られて、なんだか感慨深いものを感じてみたりもあって、5組それぞれに対してのしずるとの関係性がとてもバラエティに富んでて見ごたえありまくりでした。
ライスとしずるは、自分がこの二組をセットで見始めてることもあって、こうしてルミネで競い合う様子が見られたことが本当に嬉しくて感無量でした。思えば遠くへ来たものだけど、ライスとしずるは今でもずっとコント師として刺激を与えあっているということに、無駄に感激してしまったり。

ネタ順はくじ引きで決めたそうで、まさかのホームであるライスとしずるが一番やりやすい順番になった、と最初のトークで村上さんがおっしゃってましたが、結果的にはベストに近い順番だったはず(笑)

ザ・ギースは2本ともくだらなさMAXのどうしようもなく面白いコントで笑った笑った。本来であればこんなにどうかしてるコントなのだからトップバッターにはまるわけがないのに、結果的によかった感じになってしまったのがこの日のずしゃるの恐ろしさ(笑)2本目の取調べのネタ、以前見たときもそうだったけどこの日もひたすらに尾関さんの自由さがどうかしててすごかったな!そして2本目の異常さに意識を持っていかれがちですけど、1本目もどうかしてる度でいったら相当なものだと思います。オチ!なんなの!あのオチ!
いくらでもシュッとしたコントを持ってるギースがよりにもよってあんな振り切れたネタを2本とも持ってきちゃうんだから、そんなの笑うに決まってます。あと1本目で高佐さんがあのカッコイイ顔してずっとおかしい感じなのがじわじわ面白くて好きです。

ダブルブッキングは本領発揮どころではない2本を何事もないようにさらっとぶっこんでてさすがとしか言いようがないです。ルミネでトシちゃん!えらいことですよ!
どちらのネタにも共通して感じられる、川元さんの闇の強さたるや!ネタの流れは奇を衒っているわけでもなく、どちらかと言えばポップで分かりやすさに溢れてるのに、その根幹を担う川元さんのキャラクターの、悪意の中でも本当に極上の部分だけを見事に飼い慣らして原液のまま淡々と吐き出す様が面白すぎます。お話のポップさとのギャップとバランスが本当に素晴らしくてたまりません。
川元さんの堂々たる悪意の操り方と同時に、それを受け止める黒田さんの百面相が本当に楽しいです。最近ダブルブッキングのネタは見るたびにとことん面白くて、自分が見に行くライブにダブルブッキングがいるととてつもなお得感を感じます。もっともっと見たいなあ。

ライスは刑事の現場検証のネタと当たり屋のネタ。2本目を見たことがなかったのですがまさかの新ネタとのこと。1ヶ月後に単独控えてるのにどんだけ作るんですか。
どちらのネタも、たくさんあるライスのコントの魅力の中から馬鹿馬鹿しさの方面を研ぎ澄まして、その上で行き過ぎなくらい仕上がった芝居をのっけて無駄な説得力と共に笑わせにくるコントで、もう本当に面白かったなあ。1本目のコントが大好きなのですが、改めて見ても何をやってるんだろう以外の感想が出てこない、意味のないことだけをごりごりに詰め込んだコントで、こういうライスってつくづくたまらないなーと。2本目の新ネタもずっとばかだった…当たられる田所さんの当たられっぷりがどれもこれも見事で、どこ見事にしてんのと(笑)そしてどちらのコントも関町さんの演じ手っぷりを堪能できるので嬉しくてしょうがないです。

しずるは5月の単独から「殺し屋」と「僕と僕」を短くまとめたものを。単独ライブからのネタを持ってくるのってここが初めてだったのかな。どちらもコンパクトになっていて、且つどちらのネタも違ったコンパクトさで、いろんなことをやるなあ!とまずそれが楽しく。
殺し屋の方は、後半の流れをばっさりとそぎ落として前半の流れだけでひとつのコントに仕上げていて、まったく別物になっていたので驚きでした。単独で見たバージョンが大好きでしたが、この短くした形は一気にボケがざっくり1つになって力技感が増していて、結果として変なパワーを感じるコントに(笑)思い切ったことするなあ。
僕と僕のコントの方は、全体的に要素をそぎ落として流れは残しつつコンパクトになっていて、同じコントの編集でもこんなに違いがあるのか!と新鮮でした。こちらの編集の仕方は本当に見事で、後半の仕掛けそのものは無くなってるんですけど、複雑な設定をしっかり笑いと共に説明しつつ、スピード感とメリハリが増してて本当に面白かった!大好きだったオチはしっかり残っていて、あれだけ編集しても伝わるようになってるのもすごいな、と。
どちらも今後まだまだ面白くなりそうな予感があってわくわくしかないです。

ジグザグジギーは強盗が喧嘩するコントと、ミリオネアのコント。ジグザグジギー、最近本当に好きでよく見るんですけど、あれだけシンプルなつくりのコントが、何度見ても面白いってそれだけでどうかしてる!シンプルなつくりと言いながら、少しの展開と池田さんのフレーズは隙無く練られていて取りこぼしがなくて、でも全体の行ききった馬鹿馬鹿しさが全てを凌駕して結果としてただただ面白いだけになる、ってやっぱりすごい(笑)ミリオネアのオチのどーしよーもない感じが最高。ネタ後のトークであれをうっかりオシャレと言っちゃう池田さんも最高(笑)
あと私は本当に宮澤さんの佇まいが好きで好きでしょうがないです。あの得体の知れなさ、揺ぎ無さはとことんどうかしてるとしか思えません。同じフレーズを、同じトーンで、同じ情感で、延々リフレインしている様を見てるだけでぞくぞくします。なんであの容姿であんなに生活感がないんだろう!見るたびにプレイヤーとしての振る舞いに目が釘付けになります。

ジンカーズは弱者のネタとビジネスパソコン講座。前提として、最初のしずるのゲスト紹介トークにおいて、この日初めて話したという池田さんが、ジンカーズをコンビ名等の印象だけでで「宗教のにおいがする」と評していて大笑いをかさらっておりまして。
そしたら1本目があの異様すぎる空気感で弱者を連呼するコントで、2本目に至ってはアレがアレでアレすぎるネタだったわけで、何も知らなかったはずの池田さんの発言が伏線になって、2本目のコントでジンカーズがそれを完全に回収してのけるという奇跡が起きてました。なんでそんな奇跡が起きちゃうんだ!どうしてこんなことに!
そんな奇跡を追い風に、いや追い風がなかったとしても、ジンカーズが本当に面白かったです。1本目は見たことの無いネタだったんですが、大好きだったなあ、悪意の篭った偏見の嵐ながら納得してしまうフレーズの数々。どのやりとりも強いものばかりなので笑いっぱなしになるしかないです。2本目については3月の単独ライブで見たネタでしたが詳細割愛、ギリギリアウトなあれこれが池田さんの宗教的発言を後押ししてしまうようで、どうかしてて本当に面白かった…。
ぶっこみ具合が度を越してて、これまた本気度を感じました。嬉しいなあ。

そして最後、告知の時間に池田さんが「他の事務所の皆さんでも遠慮せず告知ができるよう、告知用の台本を書いてきた」と言い出して、他の出演者さんに台本を配り始めまして。これ、以前のコント師祭りのときのずしゃる*1でやって以来の、池田さんの台本!
今回も素晴らしい仕上がりでした…ところどころ皆さんのキャラが微妙にあってたりまったくあってなかったりの部分が結局全部面白いってすごい。池田さんの台本面白すぎます。
川元さんの言わされてる感10割の「マジで来てみ、間違いねぇから」だとか、樋口さんの乗っかりすぎた「何かあったら俺がいく」だとか、関町さんの「おいでやすー!」だとか、合間合間に律儀に挟まれる村上さんの「下がりなさい、下がりなさい」だとか、もう全部面白かったです。


以下はネタ以外の部分で覚えているところを箇条書きで。


・オープニング。冒頭から池田さんの振る舞いに村上さんが「しずるのファンは池田に甘い!」名言。
・この日のゲストについてしずる二人が少しずつ印象などを話す。池田さんは、ダブルブッキングと一緒になると、川元さんと「人生はクソだ」という話を良くしてるそうです。
・池田さん、黒田さんについては、以前街中でロシア系(池田さんの主観)の女性と歩いているところに遭遇したことがあり、ロシアとつながりがある人という印象だとか。(これについては後半事実が判明する)
THE GEESEについて。尾関さんが色々と酷いという話。村上「190センチ以上あるクズ見たことありますか?」
ジンカーズについて、今日初めて話すという池田さん、名前などだけで「宗教のにおいがする」と発言して何故かお客さんが爆笑(笑)
・ライスは同期。池田さんには関町さんからお子さんの写真が送られてくるが、池田さん的にはお子さんを使って笑いを取っているようにしか見えないと(笑)村上さんが関町さんについて「壊れてますけどねー」とさらっと言っていたのが忘れられない。
・田所さんは「生粋のクズ」とのこと。
ジグザグジギーについて。池田さんによると、ジグザグ池田さんは「よおーーーく見たら男前」(笑)
・中MC、ゲストと簡単にトーク。闇の塊である川元さんは足立区の人だと。村上さんも足立区なので「クズでしょ?」と(笑)対する村上さんの「加工加工でやってますから」がとても好きでした。
ジグザグジギー宮澤さんの佇まいについてひと騒ぎするしずる。村上「ジャ ニーズが来たときだけ来るプロデューサーみたい」
・さらに宮澤さん、サッカーの監督よりも偉い人みたいだ、という話にもなり、最終的に「チェアマン感がある」と言われる。チェアマン感て新しい。
・宮澤さんがこんなお方であるがために、普通の「彼女ができた」等の設定でのコントができないというジグザグ池田さんに笑うしかない。
・紹介されて挨拶もそこそこに、ジンカーズTシャツをしずるとライスに配る馬場さん。さらに宗教感が増すといわれる(笑)ちなみに池田さんが顔Tシャツを着ているということをご存知で、池田さんにだけ顔のイラストがあるジンカーズTシャツを渡す馬場さんの用意周到さがちょっともう怖い(笑)
・エンディング時、ジンカーズTシャツを着て登場するライスとしずる。すでにジンカーズ教に従順な態度。田所さんの顔があまりにも従順すぎて笑う。
ジンカーズが6番目でよかったね!と言い合うしずる。危なかったと。本当にそうです。尾関さんが「僕らのネタが宗教にかき消された」的なことを言っていたような。
・池田さんが告知ができる台本を配布時、これも宗教のにおいがする、と言い出す。村上さんが「告知もできて、仲良くもなれる!」と言って、本当だ!と一同(笑)


もっともっと色々あったはずなんですが、笑い疲れてしまってあまり覚えてないです、すみません。
樋口さんのお顔がちょっと宗教っぽいとかしずるが言いたい放題言ってたターンもあった記憶があるのですが(笑)
とにかく全てのコントが面白くて、最後の池田さんの台本も最高で、もうひたすら大満足!としか言えないくらいに面白いずしゃるでした。本当にいいもの見ました!見に行けてよかったです。面白かった以外の記憶が何一つないですから。
そして、今年に入って毎回毎回ずしゃるがこれでもかというくらい面白くて、記録していくのが楽しくてしょうがないです。今回でまた新しい形を見せてもらえて、それが文句なしにがっちがちに面白かったので、この先もひたすら楽しみです。

*1:2012年3月2日、アルコ&ピース、トップリード、うしろシティがゲストの際のエンディングで、「みんなが自然と連絡先を交換できる台本を作ってきた」という池田さんの台本が珠玉の出来だったのです。