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LIVE!潜在異色 スピンオフ企画第3弾 たりないふたり 〜山里亮太と若林正恭〜

何が足りないんだろう、お互いに対する知識とかかな、芸人さんとしてお互いの欠けてる部分を補おうとかかな、等々色々想像していたのですが、始まってみれば何のことはない、人として足りない部分の多い人間嫌いの二人が互いを知って歩み寄るリハビリ(by山里さん)というライブでした(笑)
お二人ともご自分でおっしゃってましたが、心の闇が深すぎる(笑)真昼間にやるライブじゃないですよ、ロフトプラスワンあたりで深夜に時間をかけて悶々とやった方がいいんじゃないかと思いました。ていうかいっそ昼だということを忘れて見てました。
内容が内容だけに、隅々まで書き出すのは違うなーという気がしたので、何となくな流れと感想だけ書いてみます。



ほとんどメモを取っていないので、何となくの流れだけですが。
基本、冒頭と企画の合間はチャットにて二人が会話。舞台の両端にノートパソコンが設置されていて、チャットの画面がスクリーンに映し出されているという状態。
で、チャットで次の企画の流れがなんとなく出てきて、それで企画に入っていく。企画中も、最後の漫才以外はほぼパソコンの置いてある机の前に座りっぱなしで、二人は互いの顔を見ての会話はしていないという、よくよく考えるとだいぶおかしな状況でした。それが企画を沿っていくにしたがってなんとなーく歩み寄っていって、最後に二人で漫才を見せてくれる、という流れ。素敵です。
企画は、
・飲み会を断る方法を語る
・恋愛と銘打って女子との妄想披露
・よくあるツッコミを自分なりに変える
という3つで、それぞれタイトルが付いてたと思いますがすみません思い出せず。


とにもかくにも、2つ目の恋愛に関する妄想披露の時間が最高に気持ち悪くて抜群に面白かったです。山里さんの妄想度合いの行き過ぎな感じは予想していたけれど、それを軽く上回り、若林さんがそれに負けず劣らずの病みきった妄想ぶりを披露してくれて、もうひっくるめてアウト過ぎました(笑)最初の企画で徹底した人間嫌いぶりをあらわにしていたどす黒い二人に対して、あれだけあたたかく笑っていた猛者の集まりであるお客さんが、妄想トークにおいてところどころリアルに引くという(笑)あの空気を感じることが出来ただけでも感無量です。
山里さんの妄想→「選挙に立候補した山里さんが、民主党選挙カーの中で蓮 紡とキス」
若林さんの妄想→「今から5年後、声が出なくなったため四国の四万十川沿いで療養中の若林さんのもとに、『あの人は今』的番組で堂 真理子がやってきて泣く」
この負けず劣らず感…素晴らしすぎます。
山里さんの妄想には他にも「上戸 彩の母が若い頃にタイムスリップして上戸 彩の母とキスすると現代の上戸彩が消えそうになる」「三国志の時代にPerfumeが魏呉蜀にそれぞれ別れていて、蜀のあーちゃんが誘いにくる」等があるそうです。Perfumeを三国に分けるという発想があまりにも秀逸すぎて本気で感心しました。山里さんすごいわ。
若林さんの妄想については他に「MステーションでCoccoが歌を歌い終わって裸足でスタジオを走り去るのを、ADの若林が追いかけてそのまま二人で新潟まで逃避行」なるものもあるそうです。どんだけ逃避願望があるのか…(笑)


1つ目の飲み会の断り方大全みたいなところも本当に面白かったなあ。本当にありとあらゆる断り方(カドも立たず立場も悪くならず相手も傷つけない)を研究し尽くしてるのが手に取るように分かりました。山里さんも飲み会とか打ち上げ嫌いなんですねえ。知らなかったです。大悟組にいるくらいだから結構好きなのかと思ってた。
お二人にとっては、「メシどうする?=殺すぞ」となるらしい(笑)打ち上げに出るなら家でメタルキングを倒していたい山里さんと、打ち上げに出るなら家で村上龍の本に赤線を引いてる方がいい若林さん。病んでるなあ。ちなみに若林さんはキャンナイ後の打ち上げ飲みには一度も参加していないそうです(笑)
断り方について延々語っていたのですが、とりあえず色々とアレな部分もあったので割愛(笑)
で、このトークの中で色々と人間嫌いな部分とかネガティブな部分も多々露呈していってて、一番笑ったのが、山里さんは目につくもの耳に入るもの全て自分にとって悪いリアクションだと思ってる、というくだり。山里さんはお客さんがハンカチで顔を押さえるのを見ては嫌われてると思い、時計を見ているのを見ては飽きてると思うらしい(笑)
山里「俺、電車の軋む音で俺のこと『キモイ』って言ってると思うもん」
若林「(爆笑して)もう終わりだよ!」
とか本当に笑ったなあ。あと山里さんが「みんな俺のことメデューサだと思ってんのかな」とも言ってた気がします。
あと、携帯電話の電話帳に「クズ」フォルダがあるだのないだの(笑)いやもうこれがどうやら本気というのが本当にこの人たちは闇が深い。


それから、3つ目のありきたりなツッコミフレーズを自分達の言葉に置き換える、という企画は、ツッコミ好きのフレーズ好きには本気でたまらないものがありました。しかもやっているのが山里さんと若林さんという贅沢さ。どれもこれも秀逸すぎて嫌になりました(笑)チャットでそれぞれが交互に書いていくので、BGM以外は無音のまま延々それを繰り返すんですけど、ひとつのありきたりフレーズについて、苦行かと思うくらいにいくつもいくつも出てくるのが凄い。お題は多分3つくらいしかなかったはずなんですけど、それにしては長い時間やりすぎでした。本当に凄かったなあ。これ、ぜひ吉田さんとか高橋さんとか土屋さんあたりにもやってみていただきたいなあ。
いくつかお気に入りで覚えているものを書き連ねてみますと以下のような感じ。

・『何で二回言うねん!』を言い換える
山里:幻のアンコール聞こえた?
山里:やまびこ!?
若林:ストレート無いならジャブ2回打つな
山里:発表します!デジャブです!
山里:3回目いっちゃう?
若林:CS並みのリピートの早さだな!
若林:取れ高の低い二毛作だな!
山里:行事が勝った力士呼ぶ感じ今いらないんだけど
若林:早い同窓会だな


・『松崎 しげるかよ!』を言い換える
山里:煮魚なら理想の色だけど!
山里:仮装大賞エントリーナンバー5「カレールー」
若林:8月下旬のライフセーバーみたいになってますけども
若林:この方は黒糖でコーティングされております!
山里:お集まりいただきありがとう!こちらが高性能泥人形です
山里:キリスト教では悪魔とされております
若林:お前と同じ色のPorterのバッグ持ってるわ


・『空気読めよ!』を言い換える
山里:出た!暴力的マイペース
若林:発言は1回俺に通して下さい
山里:どうする?宇宙空間作り出したけど…NASA呼ぶ?
若林:1回インド行ってこい!
山里:カラオケで1周目からバラード歌われた感じ
若林:是非、五感のメンテナンスを…
若林:後で始末書提出させますんで
山里:恩師の葬式にポロシャツで行くっていうんだな!
若林:繁忙期に有休取ってんじゃねえよ!
山里:お笑い教科書2ページ目をご覧下さい

書き出して思い出しましたけど、『空気読めよ!』の若林さんの回答の向こう側になんとなく春日さんの影が見えた気がしたのは私だけだろうか(笑)


チャットの部分も面白いやり取りでいっぱいでした。印象的だったのは、山里さんが若林さんにメールを送ると、若林さんは受け取ったという意思表示に空メールを返してくる、というやつ(笑)酷いのか気安いのか分からない。若林さん面白いなあ。
あと、チャットという声のないやりとりでも、山里さんのフレーズの面白さは揺るがなくて、それも凄いな、と。チャットでも喋りまくる山里さんに、若林さんが「タイピングやめてもらっていいですか」みたいなことを書いたりして、それでも山里さんはやめなくて、若林さんにチャット上で一喝されたりとか(笑)


最後の漫才は、かなり新鮮なつくりでとても面白かったです。南海キャンディーズにもオードリーにもまったく似ていない、お互いが交互に掛け合うような漫才でした。中身はそれまでのライブの内容を踏襲しつつ、でも本当はいい人なんですよ、みたいなことを主張しあったり褒めあったりするという(笑)さすがにフレーズもそれぞれ面白かったんですが、漫才の中で若林さんが思わず山里さんの肩を叩く→山里さんが普通に痛がってちょっと引く→引かれた事に若林さんが引く、みたいな流れが地味に好きでした。それまで漫才のネタ口調で軽快に話してたのに、そこだけリアルに低いトーンになるのとか(笑)歩み寄ったと見せかけてそこまで踏み込めてないよね的な(笑)細かいなあ。


そんな感じで、本当に漏れなく面白い2時間半でした。もっとやってたかな?とにかく時間が長かったんですが、隅々まで濃いなあと思って見てました。挑戦的な内容も多くて見ごたえ十分。次があるとしたら、今度は本当にオールナイトでもっとどぎつい話を色々やったらいいんじゃないかなあと思いました。リハビリとして(笑)
何かまた思い出したら追記するかもしれません。