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エリートヤンキー単独ライブ「喋り屋」

エリートヤンキーの単独に今回も行ってきました。シンプルでばしっと決まったタイトルが今回も粋だなあ。以下感想です。ネタは今後ライブでおろしていく可能性もあると思いますので、ネタバレが嫌だという方はご注意ください。



[オープニングVTR]'09 エリートヤンキーコレクション
・漫才:立てこもり犯と対決
[VTR]懸賞で当てたものでコントをやろうのコーナー
・コント「立てこもり」
・漫才:タイミング
[VTR]橘実がおしゃれ番長をやらせていただいているということで、本当かどうか検証してみよう
・コント「13日の金曜日
[VTR]橘実がおしゃれ番長をやらせていただいているということで、本当かどうか再度検証してみよう
・漫才:UFO
・コント「立てこもり」
・漫才:娘の彼氏を追い返す
[エンディングVTR]

エリートヤンキーは、単独を見るたびに好きになります。単独ライブが見るたびに加速してくれるってすごい。本当に見ていて見に来た甲斐があった!と嬉しくなります。
今回も、バラエティに富んだ漫才を4本と、面白すぎる縛りを設けたコントがいくつか。
コントにおける「懸賞で当てた商品のみを小道具に使う」というアイデアは、漫才師がコントをやるという上ですごく前向きなアイデアだなあと。コントそのもので勝負をするというより、コント以前のところで縛りを設けてコントというより企画で楽しませる、というあたりが、非常に漫才師らしい潔さという気がして楽しい(笑)こういう楽しませ方もあるんだなあと素直に感嘆してしまいました。
コント中にガチで宅配ピザを頼み、そのコントの続編となるコントで見事にピザの配達が届き、舞台上でピザの配達のお兄さんにきちんと自分の財布からお金を払ってピザを受け取る西島さん、そしてあつあつのピザを舞台上でほおばる二人、という一連の流れも、こういうこともやっちゃうんだ!と思って新鮮で楽しかったです。例えばこれを、他の型破りなコンビがやったとしても、またやっちゃったよ!という感じで楽しむと思うのですが、エリートヤンキーの単独でこういう型破りな感じが見られるというのは想像していなくて、うわ、なにこれ楽しい!と無性にうきうきしてしまったのでした。


漫才もそれぞれ楽しかったです。若干完成度にばらつきがあったような気がしてしまったのですが、そういう荒削りなところもひっくるめて、彼らの漫才が持つ勢いで「でも面白いでしょ!」と言い切れちゃうようなところが、この単独でのエリートヤンキーにはあったような印象です。
1本目はザッツエリートヤンキーという感じの漫才。彼らの漫才の楽しいところがこれでもかと詰まっていて、頭から気持ちよく笑ってしまいました。前半のくだりが後半に伏線となって出てくるあたりとか、すごく新しいってわけじゃないんですけど好きなんです。あの身長差ゆえに生まれるボケは鉄板(笑)
2本目は、ちょっと毛色の違う感じの漫才で新鮮でした。いちいち細かい西島さんに、橘さんがつっこむというより説得するみたいな流れになる、終始理屈で転がっていくイメージの漫才で、こういうのも嫌いじゃないなあ。西島さんは細かいこだわりがたくさんありそうだし、橘さんは基本語彙が豊富なので、面白い感じになりそうな気が。あっという間に終わってしまったのがもったいないなーと思いました。
3本目もちょっと違った形の漫才。何となく千鳥の怖い話のネタを思い出してしまったのは私くらいでしょうか(笑)UFOがメインでネタが進んでいくところで、突如として出てくる某カップルに笑わずにいられない。それにしてもいろんな形を見せてくれるのでとっても楽しい。
最後の4本目はエリートヤンキーの得意技とでも言うべきか(笑)橘さんの顎関節症は大丈夫なのでしょうかと心配になりつつも、どうしたって面白いので笑ってしまったのでした。そして終わり方が相変わらずとても美しい。


コントについては、「立てこもり」がつながったコントになっていて、その上で「小道具を全て抽選で当てたものを使用する」という縛りを作ってものの。その前フリをVTRでやっていたのですが、「予算を全て懸賞に回します」なんて潔すぎます(笑)だいぶ大量の抽選を5ヶ月にわたって行っていたようで、VTRでその一覧が高速で流れるのを見るだけでもだいぶ馬鹿馬鹿しくて可笑しい。
結果としては、銀行強盗のための武器は長澤 まさみ嬢のクオカードになり、金を入れるためのバッグの代わりが水木 一郎氏のサイン色紙やラーメンマンのポスターになり、人質がいない代わりにカモフラージュとして南 明奈嬢の等身大?パネルが出てくる、という(笑)ちなみに全て西島さんが当てたものだそうですが、さすがプレイボーイで部屋に柱を作る人なだけあって、アイドル関連への懸賞が多かったんだなーとしみじみ。ちなみにコントに出てきたもので橘さんが当てたのはインスタントコーヒーの袋×2で、しかもそれは参加賞だったらしい(笑)
懸賞のほかに、上にも書きましたが最初の「立てこもり」で宅配ピザを頼むという仕掛けも(笑)本当に手をかえ品をかえで楽しませてくれるなあ、と。それがちゃんと次の続きコントの時間に届くという素晴らしき計算ぶりもひっくるめて、いいもの見た!と思いました。エリートヤンキーというか西島さんの企画力って実は侮れない、のかも。
13日の金曜日」は仕込みのないコントだったのですが、私これ大好きでした。ホラー映画好きには色々とたまらない(笑)ジェイソンに襲われて逃げてきた二人のコントなのですが、これでもかというくらいホラー映画のあるあるが出てくる出てくる。しかも殺される確率が高いあるあるは橘さんに集中して、西島さんはその逆で、というもの。橘さんの立ち振る舞いもひっくるめての面白さ。オチも何気に意外で楽しかったです。


ブリッジはだいぶくだらなくて楽しかったなあ。VTRでも前フリとオチとでVを二つに分けてるあたりの丁寧さというか、無駄な力の入れ方というか(笑)そして橘さんのおしゃれ番長ぶりが素敵すぎて、もっとじっくり見たくなりました。替え歌でなくてダンスでくるとは、橘さんのふり幅ったら広すぎます。


もうひとつ。個人的な好みなのですが、エリートヤンキーの単独で楽しみにしているのはオープニング映像だったりします。初単独は行っていないのですが、前回も前々回も、先輩同期後輩あらゆる若手芸人コンビもしくはトリオが、ネタをやる様子だったり、ネタ合わせをする様子だったりというもので、それがとても良いなあと思うのです。
今回も、舞台裏でいろんな芸人さんが1、2秒足らずの間の間にチョケてみせる様子を矢継ぎ早に見せていくというVで、最後にエリートヤンキーがチョケて、単独タイトルが写される、という流れでした。勝手な印象ですが、こういうのを見るにつけ、西島さんの中の、芸人さんという職業への尊敬や親愛が見え隠れするような気がします。気持ち悪い深読みですみません。
ちなみに今回のオープニングには本当にいろんな芸人さんが出ていて、AGEAGEでよく見る芸人さんはもちろん、バッドボーイズさんもいました。不思議だったのが何故かPOISON GIRL BANDは吉田さんだけがピンでチョケてたところ(笑)あと、他の芸人さんはみんな1回だけ出てくるのに、ロシアンモンキーだけ後半にがんがん出てきたのがものすごく可笑しかったです。ロシモン→はんにゃ→ロシモン→フルポン→ロシモン→しずる→ロシモン(笑)


あと、オープニング後の漫才のフリのあたりで色々話していたことをちょっとだけ。
オープニングVTRにちらっと出てきたポイズン吉田さんについては、西島さんが「あなた(橘さん)の兄貴分ですからね」と。いいですね、兄貴分という響きが新鮮。
そして先日のFreshのときのように髪をハーフアップにしてちょっと豪華な見栄えにしてきたことを西島さんに指摘される橘さん。
橘「今日は出勤だってことで、盛ってみました」
西島「アゲ嬢 ?」(笑)
漫才入る前からこれのおかげで大笑いしました。


エンドトークも簡単に。
前夜祭で「来るとお得なことがある」というアピールがあったそうで、その答えが「懸賞で当てたアイテムをプレゼント」というものだったそうです。等身大パネルやクオカードはオークションでは原価以上の価値が出てたりもするそうで。ただ、等身大パネルは持ち帰るのが本当に大変そうだな、と(笑)当たった方が帰りに自転車などに乗られない方だったことを祈ります。「コンビニから送ればいいんだよ、送料は負担しないけど」みたいな余計なことを橘さんが言っていた記憶が(笑)
橘さんの懸賞は、参加賞のコーヒーのほかに実際は某コンサートが当たったらしいのですが、公演日が1月末だったため、囲碁将棋と見に行ってきた、そうです(笑)仲良しな同期。
そういえば、エリートヤンキーはITI*1に対抗してETY*2を結成して囲碁将棋を叩き潰しにいく予定だそう(笑)地下組織増えすぎ。
5月後半に60分漫才をやる、という告知も。囲碁将棋の単独に触発されたのかな、なんてベタな深読みですみません。2丁拳銃さんがお好きだそうだから、百式への憧れとかもあるのかな。そして60分漫才と聞いてリアクションのよろしくない橘さん。
西島「あなた60分も漫才覚えるのしんどくて逃げたいんでしょ」
どうやら図星(笑)
今回の単独でも、橘さんは単独の3日前から打ち合わせに参加してネタを覚え始めたそうですが、参加しなかった理由は「行こうか?って聞いたら来なくていいって言ったから」とのこと。西島さんは、打ち合わせ中に橘さんがいるとうろうろしたりするので気が散るのだそうです。劇場などで紙コップを持ってふらふらしているのを見ると、コップの中みが酒に見えてくる、らしい(笑)


以上です。あっという間の60分、面白かったです。次もぜひ行きたい。その前に60分漫才ですか。楽しみです。

*1:囲碁将棋、タモンズ、井下好井の3組からなる地下組織。

*2:エリートヤンキートンファー、ゆう太だい介と言っていたはず。ちなみにこの日の前説はトンファーでしたが、たまたま居たから急遽頼んだ、らしい(笑)