箱雑記ブログ

色々まとめています

映話〜映画好きの芸人3人が、映画の話しかしません〜

2丁拳銃修士さんと、COWCOWよしさんと、POISON GIRL BAND阿部さんの、映画についてだけ語るライブ、第2弾。
今回は、主催ライブだというのにまさかのダブルブッキングとなったよしさんが途中退場となってしまう代わりに、ニブンノゴ!宮地リーダーとPOISON GIRL BAND吉田さんが参戦。
前回の映話がすごく面白いというかいいライブだったので、次回があればきっと行くけどお客さん少なかったからダメかな、なんて思ってましたが、無事に2回目も開催となりまして、見に行ってきました。
今回も本当に楽しかったです。あのライブの雰囲気がとても好きです。本当に出演者の皆さんが、気負いなく気兼ねなく好きなものについて楽しく語ってくれていて、それがとても面白い、という、素敵な相乗効果。



私は基本的にライブやお芝居のネタバレがかなりダメなタイプなのですが(初回時にしか経験できない驚きや衝撃をはずしたくない)、映画に関しては、絶対に見ようと思っている映画の数がそもそも少ないので、そうでない映画のネタバレを聴いても「まあいいか」で済ませられる、というのが我ながらテキトーだなーと思います。ただそのテキトーさゆえにこのライブを楽しめているとも思うので、その点ではちょっと嬉しい。


前回はオールナイトでしかも休憩なしのぶっ通しだったのに比べて、今回は3時間(これでもだいぶ時間を延長していたようです)で、途中に休憩も挟んでまして、芸人さんも喋り足りないようでしたが(特に宮地さん。笑)、見ているこちらもちょっと足りないというか、もっと聴きたいと思いました。みなさんがそれぞれ思い入れのある映画についてきちんと自分の言葉で語ってくれるので、時間もあっという間です。実際に映像を見始めるとさらにあっという間。
ちなみに出演者の皆さんの傾向としては、見ている限り、修士さんはハードボイルド要素が強いものがお好みのようで、さらにアクション映画もお好きらしい。ただ、それに偏らず全般的にいろんなものを昔の名作から新作まで見ているようだ、というのはよしさんも宮地さんも同じ印象でした。宮地さんは邦画もお好きで、配給会社をテーマに映画を語る術をお持ちというタイプ(笑)*1吉田さんは、非現実的なもの(宇宙人モノなど)は好きではなくて、「ノスタルジー」と「勇気」を押されると弱いらしい。阿部さんはまったく分かりません(笑)とりあえず「チャイルド・プレイ」がお好きなのだけはよく分かった(笑)修士さんはホラーも好きだと言ってました。幅広い。


前回は3人で同じ映画を見に行ってきて話をしてましたが、今回は、最初に現在公開中の映画を5人が1本ずつそれぞれ見てきてどんな映画でどんな感じだったかを話す、という形になってました。
よしさん=「アース」、阿部さん=「ルイスと未来泥棒」、修士さん=「アイアムレジェンド」、宮地さん=「カンナさん大成功です!」、吉田さん=「銀色のシーズン」、というラインナップ。とにもかくにも途中で寝こけて何も説明できない阿部さんが酷かった!(笑)他の皆さんが結構がっつり話をしていて、ネタバレをしているのにも関わらず、見たいなーと思わせてくれていたのに、阿部さんだけ結局どんな映画だったのかまったく分かりませんでした(笑)
「アース」は見ていたので、よしさんの話に「そうそう!」と思いながら聴くことが出来たし、他の作品も気になっていたから面白かったです。「銀色のシーズン」が予想外のよさだったらしく、吉田さんはこれでもしっかり泣いたらしい(笑)案外映画でよく泣く吉田さん、という印象です。アイアムレジェントと銀色のシーズンはちょっと気になるなあ。


後半の映像を見ながらのトークは、あんな映画のありえない展開だとか、こんなシーンがあるだとか、この映画のここがいいとか、この役者のこれが凄いだとか、盛りだくさん。個人的に、前回の映話で「ホラー映画史上最も怖い」だの「映画史上最も面白い」だのと大風呂敷を広げて全員を肩透かしさせる阿部さんが、今回も酷い大風呂敷を広げて全員に「何やってんだ」という顔をされていたのが可笑しかったのと、吉田さんも何故か「映画史上最も上手い演技」と、何故かポイズンが二人して「○○史上最も○○」を多用したがるという点に笑いました。ポイズンはどうやらハードルをあげるのが好きなんですね。どうなんだそれ。
ちなみに、吉田さんの方の「映画史上○○な」というのは、阿部さんのに比べて全員が納得できるものだったので、結果はだいぶ違います(笑)吉田さんの「映画史上最も上手い演技」=「セブン」のブラットピットの最後の芝居、というのは前も言っていた記憶があります。どこででしたか・・・。それに匹敵する演技を邦画で見つけた、と言っていたとき、「香川照之だったりして」と思ってたら本当にそうだったので笑ってしまった。そりゃ納得しますって(笑)
今回の修士さんのオススメ映画は「男たちの挽歌」。私も聴いたことあるくらいだから名作に違いない。見所ということで修士さんが見せてくれたシーンですが、拳銃アクションがめちゃくちゃかっこいい。これまた見てみたいと思います。修士さんは人に見たい!と思わせるトークが本当に上手いです。すっかり手のひらの上です。
そして修士さんまでもが「映画史上最も怖いホラー映画」(もはやこのフレーズは今後の映話でのオチ台詞になってしまいそうな展開だ)と言って見せてくれた「ハウス」が、一緒に見ていた友人の笑いのツボ(笑)だったようです。映画って、たまに「これは一体・・・」と思うようなものが出てくるんですね。それももしかしたら映画ファンの方にとっては魅力なのかもしれない(笑)


阿部さんは今回も、阿部さん以外の全ての人間を脱力させる独特のアピールをしていまして、それがもう本当にぐだぐだなので可笑しかったです。もはや才能ではないかとさえ思える。
チャイルド・プレイの2かな?で、人形の子供?が走るシーンで、この走り方が何かに似てる、と言い出す阿部さんでしたが、ここがすごく面白かった。
阿部「なんだとおもいます?」
修士「ええー?」(修士さんだけでなく宮地さんもお客さんもぽかーん)
吉田「分かった!」
修士「分かんの!?」
吉田「『カール君』でしょ」*2
阿部「正解!」
修士「なんで分かるの!」「お前らめっちゃ相性ええやんか」
見ていた私も、まったく分からず、でも言われてものすごく納得、という正解でしたが、なんでこんなところでばっかり気があうんでしょうポイズンさん(笑)


相変わらず、映画が大好きな人たちが、自分のフィールドの中で、ネタバレもありつつ愛をもって映画を語ってくれて、それが独りよがりにならないという素敵なトークがたくさん聴けました。ライブに参加されてる出演者の皆さんの、この辺のバランス感覚が、このライブがとても楽しい理由のひとつかもしれない。
正直、3時間は短かった(笑)一度オールナイトを経験しているからかもしれませんが、人数が増えただけにもっと時間があっても良かったな、と。


そうそう、最初の方で出演者5人がお酒を頼むとき、「映画のタイトルのイメージのカクテルとか出てこないかな」と言っていたら、本当に出てきた、という粋な展開もありました。ロフトプラスワンさん、素敵すぎる!
ちなみに、よしさんが「カクテル」*3、宮地さんが「ニューシネマパラダイス」、吉田さんが「メジャーリーグ」ときて、修士さんが・・・なんでしたか。忘れてしまった!悔しい。阿部さんに至っては「学校」(笑)でもそれぞれ素敵な色合いのカクテルが出てきてまして、皆さん感動してました。


エンディングには、映画好きが高じて遊びに来ていたという、マキシマムパーパーサム長澤さんとLLR福田さんも出てきてくれまして、「次はぜひ出たいです」と言ってました。福田さんがすごくにこにことはしゃいでいて珍しかった(笑)本当に映画が好きなんだろうな、と。福田さんは阿部さんのぐだぐだに「何やってんですか」と言ってました(笑)それはきっとみんな思ってたと思います(笑)ただ、あれがこのライブの名物になりそうな気がしないでもない。正直私も今回阿部さんのあれを楽しみに見に行ったところがあったようななかったような。肩の力が抜ける時間があるからこそ、他の方の楽しい語りが生きるのかもしれないし!
ちなみに福田さんの得意分野は邦画でわりとベタなところが好き、阿部さんと同じく「学校」が好きだと。あと田中麗奈(笑)長澤さんはアニメ系と、吉田さんと同じく「勇気」に弱い、とのこと。


このライブ、出演者の皆さんは「ぜひシリーズ化したい」とのことでした。宮地さんに至っては、「これは僕らがお金を出して会場を借りてでもやりましょうよ」などと言い出すほど(笑)
私も、2回見て2回とも楽しかったので、次があればまたぜひ足を運びたいと思います。映画に全然詳しくない私が見ていて面白いというのが、何しろ魅力的。まったりご飯食べてお酒飲みながら、芸人さんが楽しそうに映画について語っているのを眺めるという、贅沢な時間です。


しかしロフトプラスワンのDVDプレイヤーのリモコン、どうして扱う人がみんな決定ボタン押し損ねたり早送りが上手くいかなかったりするんだろう(笑)あれはあれで面白かったりするので全然かまわないのですが、見ているだけのこちらはとても不思議なのです。

*1:東宝はヒット作を作るのも宣伝活動なども上手い、東映はずっこけな映画も多い、松竹は年配の方を楽しませる映画が得意、など。

*2:昔「ビートたけしのスポーツ大将」にて活躍した、カール・ルイスを模した人形。レールの上で100mを走る。当然速いので数々の挑戦者を倒していた。何歳まで分かるんだこの番組。

*3:トム・クルーズ主演の映画タイトル。