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キングオブコメディ第5回単独ライブ『誤解』

5回と誤解がかかってるのか?と気付いたのはライブ当日会場に到着してからでした。
というわけで、1年ぶりのキングオブコメディの単独ライブに行ってきました。
以下、長くなりました。あと若干フレーズとかネタバレしてます。



1.CD発売イベント開演前アナウンス
[オープニングVTR]東方力丸氏による『風紀委員』ネタの熱演
2.赤羽レッドウィングス集会
[ブリッジ]ダジャレネーター
3.野鳥の声
[ブリッジ]またまた帰ってきた世界はじめてさん2007
4.教習所
[ブリッジ]高橋のカツゼツを検証する①
5.ヤッテヤッテレボリューションベストリミックス
[ブリッジ]高橋のカツゼツを検証する②
6.出張
[エンディング]MC高橋のテーマ
7.ファミレス

毎年思っていることですが、キングの単独ほど体に負担のかかる笑いはありません(笑)
東京03も大概体力を消耗しますけど、もうちょっとからっとしているイメージ。キングの笑いは、もっとじっとりしていて、強制的に侵食してきて、内臓にきます。ものすごく体に毒な笑いなのだなあ、としみじみ思いました。見ていてこんなにしんどい単独はないです。もういいよもう笑えないよってくらい笑っているのに、まだ無理矢理笑わされてしまうので、体がついていかない(笑)見終わった後はぐったりしていて、帰りの足取りも重いという。決して大げさでなく(笑)


もう頭のアナウンスのコントでまずがつんとやられてしまい、「神様はいます」でまだ1本目なのにさっそくひっくり返って笑ってました。そもそも高橋さんのあの格好は、もう出オチでしょ(笑)ゴツいアクセサリの似合わなさったら。あと、キングがある程度の年齢の女の人を模すときって、必ずあのスーツなんだなーとか。見覚えありすぎてそれもまた笑ったり。
やっぱり私がキングで一番好きだと思うのは、言葉選びなり行動なりにおける意外性。「こぞってほしい」って何だよ、っていう(笑)


2本目も、これまた高橋さんはある意味出オチ(笑)あの華奢なおじさんの特攻隊長姿はバランスの悪いこと悪いこと。最近のキングによくあるああいう今野くんのキャラクターは、やっぱり外れがないなあ。ワールドサッカーマガジンであんなに笑える日が来るなんて、誰が想像できたか。


3本目あたりから、本格的にテレビで放送できないネタになってくる(笑)「おじさんだって野生だよ」「おじさんだって国に保護されてるよ」あたりのギリギリの感じが許されて(本当は許されないかもしれないけど、見てて許されてるような気になる、というのがそもそものキングの凄み。笑)、なおかつ「これ笑っていいのかな」じゃなくて完全に笑えてしまうフレーズになるあたりは、キングのバランス感覚なのかどうなのか。単純にキャラで許されている(だから本当は許されてないかもしれないけど!)のかは分からないけど。それに答える高橋さんのフレーズは相変わらず秀逸。「若者が襲ってくるんだよ」「それはすみません」のあたりとか・・・書いてて本当にどうかと思ってきた、このネタ(笑)


今回一番私が笑わされたのが教習所のコントで、私は要するに、コントにおける高橋さんのスタンスが、今野くんの役に対してより距離があってより冷静であればあるほど好きらしいです。(なかつさんにそう言ったら「初期のキングに多かった感じだね」とのこと。なるほどそうかも)高橋さんが、明らかに色んな意味で危ない(笑)人を相手に、軽くいなしてみたり、さらっと無視してみたり、態度は冷静なのにだんだん行動が感情的になったり(笑)していく様が見ていて本当に楽しい。相変わらず諭し(キングはボケと諭しだと以前から思っている私)の言葉選びがたまらなくて、今野くんに対してものすごく順応しているようで、完全に突き放してるところが分かるのがもうねえ。
なにより、このコントにおける今野くんの行動が、ことごとく常識の的を完璧にはずしていく様は最高です。やることなすこと全部想像を超えてきてくれて、意外性好きにとってはこんなに笑うしかないコントは凶器みたいなものです。笑い死ぬ。「鏡を見続けたらいけないタイプの人ですね」だの、「どんぐりまつぼっくりなど種類は問わず!」だの、「皮肉ですよ」だの・・・最高です。


ヤッテヤッテレボリューションは前々回の単独ぶりでしたっけ。懐かしかったー「お腰につけた44マグナム」とか「ネクストバッターズサークル」とかたまらない。初日に見たときは懐かしいばっかりでいまいちだなーと思っていたけれど、その後で改めて見たときに新しいネタが多くなってて驚きました。キングは昔から、初日とその後って本当によく変えてきてくれて、そんな心意気も嬉しかったりする。「フィリピン昇竜拳」で腹抱えて笑いました。あと「Wiiみたいだ!」というプレイヤーに対する、ゲーム側の「こっちが先だよ!」のしつこすぎるアピールとか、本編とは全然関係ないんだけど笑ってしまう。


出張のネタについては、初日にそんなに・・・と思って見たのに、後で見て笑いどころがどーんと増えててこれまたびっくりした。増やしたり減らしたりはほとんどしてないような気がしたんですが、じゃあ何が違ったのかと言われるとよく分からない。
これも教習所と一緒で、常識と予想を覆される展開が気持ちよくて気持ちよくて。「博多で何連想する?」「・・・『どかた』かなあ」「響きじゃん!」のあたりからして、そっちにいくのか!という(笑)PS3のくだりがキングらしくてお見事としか言いようがない。あと「白い恋人」をして「白人の彼女みたい」って、何それ!(笑)フレーズに打ち抜かれるってこういうことなんだろうなあ、という経験を、キングの単独ではこれでもかってくらい経験します。
で、後半、普通人然としていた高橋さんも気持ち悪いっていう展開になって、結局どっちも変じゃん、というのはキングでたまにある展開のコントだけど、その「どっちも変じゃん」という結果がちっとも違和感がないというのは、要するにこれもキング二人のやり方勝ちというか、キャラ勝ちというか、どっちもというかなんというか(笑)


コントについては、初日見たときと、その後に見たときとでは、全然印象が違いました。初日見たときは、「今年は去年ほどの勢いはないかなー」と思ったけど、別の日に見たら、別物みたいに面白くなっててびっくりした。


ブリッジのVTRについては、前回が面白すぎたので、今回はどうかなーなんて思ってたのに・・・負けてない。すごい(笑)
「カツゼツを検証する」の方は、音声認識型のカーナビを使って、高橋さんに地名を言わせてそれをカーナビが正しく認識するかどうか、というものでしたが、本当に本当に、ほんとーーーにまったく認識されなくて!涙流して笑いました。「国会議事堂」が「鳥取銀行」と認識された時点でもう笑いすぎて泣いてたのに、続きがあるんだから、本当に死ぬかと思ったものです。
そんなカツゼツ検証のVTR内でも、ほとんど「俺は」は「おでは」に聞こえ、「それは」は「そでは」に聞こえ・・・そのたびに笑ってしまった。どういう舌の持ち主なんだ本当に(笑)
世界はじめてさんは、今回は体張りすぎ!(笑)あの電動ドリルの音は相当恐ろしいですよ。それがなんであんなに笑えるのか(笑)あんなもんを見ながら笑ってる自分はやっぱりおかしいのかなーと思うんだけど、回りも大笑いしてるからいいんだろうな、ということにする。(でも、例えばあれをルミネで流したら、絶対半数以上がドン引きだと思う。笑)
ダジャレネーターさんのは、誰もが笑ったであろうあのひとことが聞けただけで幸せです(笑)


最後に流れるMC高橋のテーマで、本当にとどめをさされたと思うほどに笑いました。ばっかじゃないの!(←最高の賛辞のつもり)人力舎、今単独でCD作るのにハマってるのか?(笑)夏下手音頭@東京03を買った私なので、今回も面白がってCDを買いました。ただし、iPodに入れる勇気は今のところ出てきていません。通勤時満員電車で全曲シャッフルで聞いているとき、あれが流れたとして笑わずにやりすごす自信は私にはない(笑)
まずもってMC高橋のリズム感のなさに爆笑、意味のない数字の連呼に爆笑、今何モールって何だよ、で爆笑、「神様はいます」で早くもトドメ。後は「こぞって欲しい」の連続と忘れた頃にやってくる「鳥取銀行」でサンドバッグよろしく打たれ続けてノックアウトです。
その時点で完全に気力を使い果たしているところに、最後の最後でファミレスのコントをやられたら・・・(笑)もう何も言うことはない、というか何も言えない。アンケート書く気力すらない(笑)「大丈夫、人間は誰しも一人!」ってその台詞選び!どれだけ疲労困憊だって、笑ってしまいます。


終演後は、椅子にもたれてぐったりです。学生のときにマラソン大会で10km走ったときみたいに内臓が重かった・・・。笑いって、堪えるのが本当に難しい衝動だとキングを見るたびに思います。あんなに疲れてても、笑っちゃうんだもの。しんどいのに笑っちゃう。もう無理もうだめって思ってるのに笑わされてしまうのは、本当に本当に大変なんですよ!(笑)


キングのネタを見るたびに思うのが、起承転結がくっきりしていないので、ネタ覚えるのが大変だろうなあ、と。会話が平行なので。会話のセンテンスがいくつかあって、それを並べていって繋げているネタがほとんどなので、特に出張のネタとか、次に何がくるとか、本当に覚えにくそう。そのくせ、センテンスの順番が前後するとしっかり流れがおかしくなるあたり、罪作りなコントだなあと(笑)動きがあれば少しはマシかもしれないけど、基本的にあの人たちのコントは言葉がメインなので(と私は勝手に思っている)余計かもしれない。
あと、今回の単独、高橋さんがどのネタでもやたらと高音の声を出してて、それがもうずーっとおかしくてしょうがなかった(笑)特攻隊長も、出張のネタも、妙に細くて甲高い高橋さんの声がたくさん聞けました。絶対弱いじゃん、あの特攻隊長!(笑)ゲームの声もそうだけど、「帰んないでよ!」とかね(笑)ああ可笑しい。


そして今年もやっぱり、キングの単独では普段よく会うお友達から、なかなか会えないお友達まで、いろんな人に会えました。私の友達は本当にキングで余さず集まってくるなあ(笑)まさにキングオブコメディの人徳ならぬネタ徳。ありがたいことです。
あと、今回のキングそうだし、カリカも2回見ることが出来ているのですが、毎回同行する友人が違う人、というのが面白かった。まるで行き着けのバーに毎回違う女の人を連れて行って店員さんに「あの人また違う人連れてきてるよ」と噂される遊び人の男のようだ。我ながらどうなんでしょうこの例え。付き合ってくれているお友達各位には感謝の気持ちでいっぱいです。お互い見たいものを見に行っているだけとはいえ(笑)

日曜日、記録用カメラが入っていたようですが、果たして映像化があるのかどうかは非常に疑問。いつものことですが(笑)でも去年の「ハンディキャップ」がDVD化出来たのであれば、今回のものも何とか出来そう・・・ただ、映像化したところで苦情とかいっぱいきそう。これもいつものことか。テレビでやれるのはさらに少なそう。これもいつものことですね。ええもう、本当にいつものキングオブコメディでした。本当にこの人たちだけは、私が好きになった頃から状況があまり変わらなくて、ネタこそ風味が少しずつ変わっているけれど、でもやっぱり変わらないところもたくさんあるんですよね。それが嬉しい。


とにかく、全部見終わって思ったのは、すでに1月の時点で、今年一番と二番のライブを見てしまったのではないか、と(笑)それくらい1月はカリカにキングと、充実しすぎの一ヶ月でした。これでまだ2月に若手単独祭りが控えていると思うと・・・恐ろしいなあ。


まだ何か書こうと思ってたのに忘れてることがありそう。思いついたらまた追記していきます。