箱雑記ブログ

色々まとめています

ライス単独ライブ「マフェ＆バザバザ」

owarai

念願のライスの単独ライブに行ってきました。初単独行けてよかったなあ。やっぱりあの人達はすごいね、なんて話に自然になってしまった終演後です。それにしてもシアターブラッツ、超満員。次はぜひとももう少し広いキャパでやっていただきたいです。以下感想。



（ネタ一覧書き出そうとしたのですが、メモが行方不明なので保留。）


ライスって面白いじゃないですか。そりゃもう、面白いじゃないですか。私の中では「期待を裏切らない芸人さん」カテゴリにきっちり登録されている人達です。ネタはいつも面白い上に鮮度が高いし、思いもよらないものを見せてくれるし、二人とも小さな芝居まで本当に上手いし、キャラクターも可愛さ余って憎さ百倍という抜群の美味しさだし（笑）、何気に得たいが知れないし（笑）、フリーで何かをしていても関町さんあたりは必ず笑いの神様を降臨させる。こんな若手でこんなに安心して見られる人達なんていないよ、というのが、私のライスに対する印象です。
だから、ものすごく安心して見に行きました。初単独ということも忘れて、「今日は面白いものがたくさん見られるぞー」と無邪気に思ってました。つまりは相当高いハードルを設定して見に行ったということになるのですが、ライスの凄いところはそのハードルにばっちり届くものを持ってきてくれるというところ。
そもそもの期待値が私の中ではこれでもかというくらい高いところに設定してあったので、目が回るような興奮という感じではなかったのですが、それは私の中のハードルの高さの問題。考えてみたら初単独だよ、と。でも、本当ならば初単独の芸人さんを見るのにあんなに開演前安心してないよなあ、と心から思います。
要するにそれくらいライスは面白いと思っている自分がいて、そんな私を裏切らないでいてくれるライスがいましたよ、ということです。


何か言いたいこと全部書ききってしまったなあ（笑）


これだけだと私が寂しいので蛇足。
一番好きだったのはどれですか、というアンケートには、とりあえず迷いもせずに「えろい」と書いた記憶が。妙齢女子に有無を言わさず「えろい」などとアンケートに書かせるライスの策略が憎い（笑）付け加えて、最後の関町さん作の長編コント。あれは別物とは思いつつも、書かずにいられませんでした。
で、書き終わってからサッカーと戦争のコントを思い出して、書き忘れた！と思い、連れ出し喫茶大好きだった！と思い、最初の衣装発注ミスのネタを思い出してあれも面白かった、と思い、最終的にきりが無いということになって諦めました。


「えろい」の何が好きって、そもそものネタ構造がくだらないのと、それに反して関町さんの恐怖の芝居が真に迫りすぎているというギャップ。とことん芝居が上手すぎる（笑）無駄な演技力に大笑い。大袈裟とかじゃなくて、本当に上手いというのがミソなのかも。オチも大好きです。あの帽子なんかあるんだろうなーと思って見てたけど、あんなのだなんて誰が想像できるというのか（笑）


サッカーと戦争のネタは、構造的にラーメンズを彷彿とさせて、でもあんなに緻密じゃなくて、そのくせ十分洗練されているというのがさすが。似ているとかでなくて、最終的にああいうところにたどり着く人達っているよね、という話です。
そういえば、ブリッジのファミレス？での映像は、ちょっと犬の心単独でのブリッジを彷彿とさせるようで、これももちろん物は違いますが、面白いことに変わりは無く。札束が画面上にどん、と放られたときのインパクトったらないです。


最後の長編コントは関町さん作とのことで。面白かったなあ。お話の筋そのものがどうのというより、関町さんのはすっぱな女の人役の妙とか、田所さんのところどころに差し込まれる「うひょー」「ずこー」等の素晴らしきレトロなリアクションとか、そもそも何ゆえ1970年を舞台にしたかったのか、という謎とか、二人の上手すぎる演技の数々とか（本当に無駄。笑）、その他もろもろ、見所が多すぎる（笑）
何より、クライマックスの関町さんのダンスの破壊力たるや、凄まじいものがあります。上手いとか下手とかじゃなくて、何かおかしい！おかしい！という。2回目を見ていて、あの踊りの面白さは椿鬼奴様のダンスの面白さと共通するものがあると気付きました。動きそのものは決してシリアスじゃなくてコミカルなのに、本人の顔だけが至ってシンプルというか真剣というか（笑）あと、一番最初の振り（片方の手でもう片方の腕をちょんちょんと触るあれ）が謎過ぎて笑います。あの振りのときの関町さんの体勢と顔がいけないんだ。だからあんなに笑えるんだ。
田所さんのパントマイムも笑えるんですが、あれは下手すぎて笑えてしまうので、関町さんのとはまたジャンルが違うんですよね。それがまた可笑しい。


衣装の発注ミスのあれは、最初バナナに比べるとだいぶ難しそうな気がするなあ、と、前段のアナウンスを聴いたときに思ったのですが、それを本当にうまいこと使ってのけるところが凄い。「まったく違う衣装でその役柄になる」という面白さだけしか見ている私は思いつかなかったのに、それを逆に利用してみたりして、本当に展開を上手に作りこむなあと感心するしかないです。


そんなところでしょうか。本当に面白かったです。