箱雑記ブログ

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ダイナマイト関西オープントーナメント2006(ルミネtheよしもと予選)

ルミネ予選、2日間見てまいりました。今更ですが、感想など。

・1日目
アンガールズと、POISON GIRL BAND吉田さんと、カナリア安達さんという、とにかく細長い人たちと、ピース又吉くん・ハリセンボン箕輪さんというルミネにおける死神が二人、一堂に会すというすごい舞台上(笑)
安達さんや吉田さんもよっぽど細いと思うけど、アンガールズを前にするとアンガールズの体型の面白さが際立つという状態。
ダイナマイト関西公式サイトにも掲載されていますが、優勝箕輪さん、準優勝吉田さん。
箕輪さんがすごかった。まさに超新星。ハリセンボンは二人とも抜群に面白かったんですよ。baseよしもと予選で、我らがジャルジャル後藤くんが毒舌の貴公子中山功太を決勝で下してNGK進出と聞いて、すごいすごいと騒いだものですが、東京にはハリセンボンがいましたよ。
いろんな人が言ってますが、ハリセンボンが自虐ネタに走らないで恋に恋する二人(byバッファロー吾郎のどちらか)として乙女なテイストの回答を守りつつ、その中で近藤さんは「女としての根拠のない自信キャラ」、箕輪さんは「どこかおどろおどろしい空気の女の子キャラ」という独自のキャラクターに基づいた上で、だからこそ面白いという回答を次々に出してくる。センスいいなあ、なんて簡単な言葉じゃ勿体無いくらい、ハリセンボンは素敵だ。
準決勝のハリセンボン対決は本当に面白かった。名勝負。

準優勝は吉田さんで、私は同じ週に行われた東京大喜利倶楽部TOC)での吉田さんを見ていたので「大丈夫かなあ」なんて余計なことを考えていたりしましたが、蓋をあけてみれば、TOCでの吉田さんはなんだったんだ?というくらいの好調ぶり(笑)
ひょっとしたらTOCに関しては、本人主催という緊張やプレッシャーもあったりするのかな、と思ったものですが、それにしてもダイナマイト関西の方がのびのびマイペースにやってるというのも、不思議な人だなあと。
対決中は、ほとんどの人が実況解説も耳に入らないような様子なのに、吉田さんだけは実況解説の面白トークによく反応したり笑ったりをしてました。あと、すごく間を気にしてたのが分かった。自分の答えを出す前に、実況解説や相手の回答による笑い声とかが完全に静まった上で、必ず手を挙げてたように見受けられたのですが、どうだろう。時間制限もあるのに、静まってから、咳払いひとつして、手を挙げる、みたいな様子が、本当に淡々とマイペースで、憎たらしいほど(笑)
安達さんや又吉さんがかなり緊張しているように見えたところもあるので、逆にその淡々ぶりを竹若さんに指摘されてました(笑)

アンガールズは、色々と面白かった。山根くんは面白かったなあ。一回戦が箕輪さんとの対決じゃなければもうちょっと勝ち進んでいたかも。
田中さんは、一回戦で鼻の頭にマジックのインクをつけたまま回答していたのが忘れられない(笑)
忘れられないといえば、準々決勝のサドンデスで、長考している田中さんに向かって、実況解説席にいた山根くんが、「彼はショートコントひとつ考えるのに2日間かける」「だんだん苛々してきましたねー」とさらっと相方に毒を吐いていたところが(笑)
安達さんは、本当に惜しかった!田中さんとの一回戦、どっちが勝ってもおかしくなかったんですが。安達さんの大喜利とっても好きなので、次の機会に期待したいなあ。
又吉さんは、ちょっと乗り切れない感じがあったような。一回戦が又吉vs吉田だと分かったとき、「あーこれは吉田さん分が悪い」と思うくらい、普段の又吉さんは抜群に冴えているので、本領発揮というところまでいかなかったのが勿体無かったなあ。
はりけ〜んず前田さんの大喜利、初めて見ました。もうちょっと見たかったけど、これまた相手が近藤さんだったからなあ。二人の入場曲、前田さん=プリキュア、近藤さん=BODY FEELS EXITって、面白すぎだそんな二人(笑)
指圧野郎に関しては、もはや私ごときが何か言うのもアレです(笑)声と態度が面白すぎる。挙手するときの仕草が可笑しすぎる。逆台風の目。ぜひ近いうちに大さん枠としてTOCにも出てきていただきたい。

・2日目
バナナマンキングオブコメディが参戦て、もうそれだけでお祭り。
しかも吉本どころか芸人一男前の次長課長井上さんと同じ舞台に、吉本抱かれたくない男1位の山里さんと、ブサイク連合筆頭との呼び声高い日村さんと、マジキモイマンズ筆頭との呼び声高い今野くんが、一堂に会して並び立っているというこの奇跡。
挙句、一回戦で井上vs山里が実現し、準々決勝で今野vs日村が実現した日には、くじ引きの神様の粋な采配を唸らずにいられません。特に今野vs日村については、吉本だけで開催していたら絶対に実現できなかった、奇跡の顔面対決ですよ。

とにかくバナナマン!そしてキング。
素晴らしかったです。キングの大喜利をまともに見た記憶ってほとんどないのですが、期待以上で。バナナマンも同じくちゃんと見たことなかったけれど、もうこちらが絶対面白いんだろうな!と思っているその上を軽くいってくれるのだから、最高です。
設楽さんも見事だったけど、優勝した日村さんはもう本当に面白かった!今野くんとの試合は全部の回答で大笑いしました。
準決勝のバナナマン対決は、もう始まってから終わるまでうわーうわーと眩暈がするほど興奮してました。
第一問目の最初の答えが「カステ何?」「カステ○」とがっちりかぶるバナナマン最高(笑)そこから先、「カステ何」でのカステラ戦争は、もはや大喜利というよりはバナナマンの珠玉のコントを見ているような、そんな空気でした。
きっとダイナマイト関西という真剣勝負においては主旨と反するやりとりだったのかもしれませんが、ダイナマイト関西というよりは、バナナマンの凄みを目の当たりにした場面だったと思います。それが爆笑に次ぐ爆笑を呼び起こして、それでもポイントは入らないというのは、このイベントのいろんな要素を垣間見る時間だったとも言えるかもしれない。良し悪しではなく、そういう大会でありそういう時間であり、だからこそ得がたい瞬間であったと、見ていて思うわけです。
ただ間違いないのは、バナナマンが素晴らしいということ(笑)

キングオブコメディも期待をはるかに超えた活躍ぶりで、もう本当に大満足。
意外に(と言っては失礼だろうか)今野くんの方がまともな回答が多くて、意外に(笑)高橋さんの回答がまともでないのが、キングらしいといえばキングらしい。
ダイナマイト関西に不謹慎ネタが通用しないことを身をもって示した高橋さんでした。無理もないという気もしないでもなく(笑)あれ、Fu-だったら爆笑だったんだろうなーと想像に難くない(笑)

準決勝進出者が、井上さん・高橋さん・バナナマンという、他事務所勢3人が入ったこのラインナップだということが、嬉しくて嬉しくて。(今野さんも日村さんに負けてしまったわけだし)
だから決勝の解説席には、バッファロー吾郎さんと、キング高橋さんと、バナナマン設楽さんが揃って並んでいるんです。それを後方の客席から垣間見る感動ったらなかったなあ。

林さんは東京大喜利倶楽部などで見せるキレのよさが見られず残念。もしかして林さんは、大喜利の得意問題と苦手問題がとってもはっきりしている人なのかも。
板倉さんは、板倉さんらしいシニカルな回答も多くてすごく楽しかった!惜しむらくはサドンデスの回答(笑)
しずちゃんは、今野くんとの対戦で負けてしまってからの「勝ちたかったですね」という悔しそうなコメントが新鮮で、ちょっと嬉しくなってしまいました。
山里さんは・・・もう予想通りの空回りぶりでいっそ楽しい(笑)山ちゃんは気負うとあからさまにいいところが出なくなるなーと思いつつ、敗者の空気が似合ってしまう山ちゃんの業も感じたり(笑)
山里さんが、「奇しくもヨシモトのある特殊なランキングで底辺と頂点を取った者が戦うということで」と言っていた一回戦は、また別の意味で見ごたえありました。
山里「ここで僕が負けたら神様酷すぎやしませんか!」
井上「顔がブサイクなのは可哀想ですね」「背骨をへし折ってやるくらいの勢いで頑張ります」
もう井上さんが言うんだからしょうがないと納得できてしまいます(笑)

考えてみたら、ハリセンボンもそうですが、他事務所勢は特に、コンビ二人ともが参加してどっちもがどっちも面白い大喜利をする、という稀有なコンビが集まってきてましたね。
バッファロー吾郎さんが意識してそういう人を集めたのか、単純にバッファロー吾郎さんが好きな芸人さんがそういうコンビが多いということなのか、そのあたりは定かではありませんが、ともかくそのチョイスが抜群だったということは間違いないのだろうなあと思うと、やっぱりバッファロー吾郎さんのそういうアンテナの高さってすごいなあ。

結果としては、ルミネ予選①では、箕輪さんと吉田さんが、ルミネ予選②では日村さんと井上さんが、開幕戦進出。
2位通過の吉田さんと井上さんは、開幕戦の抽選が不利になるらしいです。対戦回数が増えるのか、はたまた1回戦からシード組との対戦になるのか。

ダイナマイト関西は初観戦でしたが、病み付きになりそうな空気です。
やっぱり大喜利大好きだなあ。予選でこれだったら、本戦に入ったらどんなことになるのか!
せっかくなので、開幕戦、行ってみたいなあという気になってます。夏休みがてらね。