箱雑記ブログ

色々まとめています

三連休。11/1の本戦サーキット。


土曜日。このところ土曜の朝は目覚ましより先に近所のマンション解体工事の音で起こされてたが、この日は何も音がしなかった。やっと重機を使った工程が終わったらしい。ありがたい。一時期は普通にちょっとした地震くらいに部屋が揺れてたし、本当にイェーガー(@パシフィック・リム)が歩いてるんじゃないかと思うような音もしてた。

昼過ぎに買い物に。少し前に見つけて気になっていたニットを買いに行ったところ、良い色のストールも見つけてしまい、散財。ボーナスが待ち遠しい。あと雨なのに大きなショッピングバック持ってここから映画とライブ行きまくるのかと思ってしんどかった。嬉しいけど、新しい服とストール。

映画館に移動。ここしか時間がなかったので、やっと『キス我慢選手権 THE MOVIE2 サイキック・ラブ』を見られた。ネタバレになってしまうので詳細は控えるけど、アドリブならではの超絶力技の終わり方でめちゃくちゃ笑った。伏線なんだそれうめぇのか状態の劇団ひとりアドリブバーサク具合が最高だった。

夕方に神保町花月にやしろ劇団公演『斜本』へ。連休中にあと1回見た。家城さんはまたすごいものを作って見せてくれたなあ。
どうにもならない閉塞感が充満しきった結果、一人の男が犯罪を犯す。彼が人格者でなければ、行動力も勇気も信念も持たなければ、あんなことはしなかったし出来なかった、と思うので、えぐい。その瞬間に、何かしらが開放される息子の笑顔も、えぐい。
友人が、家城さんの作るものが文学になってた、と言っていた。家城さんもえぐい。

どうでもいいけど勇気って打ったら最初の変換が祐希だった。どんだけ平子っちのことが好きだ。平子っちの今のTwitterのvioがどうかしててとても好き。

割と分単位でのハシゴをこなして、THE MANZAI本戦サーキット。
以前から見ている賞レースの予選で、忘れられない光景が1つある。2006年のルミネでのM-1グランプリ準決勝。
あくまで当時の私の目から見てのことだけれど、2005年のPOISON GIRL BANDはあまり調子が良いとは言えず、その印象は2006年の中盤まで変わらなかった。2006年の中盤で、友達の結婚式にいくらつつむか、から始まる漫才が出てきて、やっとポイズンらしい漫才で笑えて嬉しかった。それでもその後はしっかり跳ねる場面をたくさん見るところまではなかなかいかなくて、もどかしいなと思っていた年末に差し掛かる少し前に、ポイズンが新ネタライブを2ヶ月続けて開催した。私は1回目しか行けず、そこで披露した漫才はとても面白かったけれど、予選直前でもそこ以外ではあまり見る機会がなかった記憶がある。
2006年の準決勝、前売りチケットが取れなかったので当日券で立見で準決勝を見た。M-1ファンクラブ会員だったので開演前にネタ順が書かれた紙をもらえた。ポイズンの出順は最後の方のブロックで、ひとつ前がその年チャンプの肩書きをひっさげて参戦していたフットボールアワーだった。その出順を見て、血の気が引いて、まずい大丈夫かな、と思ったことをはっきり覚えている。
フットボールアワーの漫才は惚れ惚れするほどの横綱級の面白さで、満員のルミネ全体が爆笑していた。その余韻がおさまりきらないうちに出てきたPOISON GIRL BANDが始めたのは部屋探しのネタだった。私が見にいけなかった2回目の新ネタライブでこんなネタをおろしたと友人に聞いていただけのネタ。フットボールアワーの正統派の輝きあふれる面白さのあとで、ポイズンのあの不思議な漫才が逆に思い切り映えたと思った。素晴らしかった。フットに負けないくらいポイズンの漫才がルミネで笑いを巻き起こした。ポイズンのネタが終わった瞬間、立見で見ていた狭いスペースで思わずしゃがみこんだ。そのままちょっと泣いた。
ポイズン二人の立ち姿よりも、そのときの会場の空気と、自分の笑い声を凌駕する会場の笑い声が、今でも忘れられない。

普段は周りの客席よりも自分が率先して笑っている漫才で、自分の笑い声が聞こえないくらい周りの人たちが笑っているとき、自分が笑うのと同時に会場にとんでもない笑い声が巻き起こるのを不思議だけどすごく客観的に感じることがある。頭の中で、ものすごいことになってると認識できる。こういう事象にめぐり合ったのは今まででもこのポイズンの時と、あとは片手でも余裕で足りるくらいしかない。それを、あの日と同じルミネで、この日の本戦サーキットでの囲碁将棋の漫才で体感した。
自分が大笑いしているのに、自分の耳には自分の笑い声が残らない。自分の声をはるかに上回る、会場全体が笑う波動みたいなものが怒涛のように伝わってくる。そのくらい、この日の囲碁将棋はルミネを揺るがしていた。私も転げる勢いで笑っていたけれど、周りもみんなそうだった。ネタが終わって二人が袖にはけていっても、しばらく余韻でぼんやりしていた。
1位の発表のとき、2位がエレファントジョンだった時点で多分呼ばれる、呼ばれると思う、と思っていた。呼ばれると思って待つことは、呼ばれるかどうか分からず待つのと同じくらい緊張するんだということを知る。結果本当に1位で呼ばれた。囲碁将棋が1位で呼ばれた。ずっとこれが見たかった。
勿論見てるだけのこちら側の万倍、当の二人がずっと呼ばれたかったに違いないので、こんなもんは戯言の極みだけれど、下手な言葉を尽くしてでも切り取って残しておきたい瞬間だったので、恥を忍んで書いた。
私が思う囲碁将棋の凄いところ、何度でも言うけど、毎年見ている人が「面白くて当たり前」だと思うようなものを毎年作って持ってくるところ。面白くて当たり前なんて本当はあるわけないけれど、囲碁将棋は面白くて当たり前をずっと実践している。しかも、スタイルやフォーマットを一切固めずに、面白いものを作り続ける。クレバーなこともやれるしおばかなこともやれる。形がないことが囲碁将棋の形になる。どんな形でも、囲碁将棋の目線と囲碁将棋の言葉と囲碁将棋のやり取りで話されると、それが囲碁将棋の漫才になる。どこまでも凄い。
ただ、こんなの凄い凄い言われても多分芸人さんとしては別に嬉しくなくて、面白くて当たり前だって思われる方がいいだろうな、とも思う。でも言いたいのでこっそりここで言う。言わずにいられないこの無粋さ、どうにかならないものか。
ルミネにまた大事な記憶がひとつ増えた。ルミネという劇場にはかなり恩がある。思い入れも。

それにしても、結果発表時のロシアンモンキーすーなか氏のくしゃみボケは凄かった。誰一人ボケることなんて考えられないであろうあの空気で、あの人だけがいつものライブと同じように当たり前みたいにボケた。唯一無二だってことだ。トップリードの新妻さんが膝ついて床を叩いて笑っていた。
あれだけの猛者が集う中ですーなか氏一人にしか出来ないことがある限りは、ロシアンモンキーには辞めないでほしいなあ、と無責任なことを考える。

サーキット終わりにいろんな人に何故かおめでとうと言われ、そのたびに泣きながら、ありがたいけど本人に言ってあげてと返すこと数回。
友人が泊まりにくることを忘れていて申し訳なかった。部屋を片付けて、買ってあったワインで軽く乾杯した。サーキットの話しすぎて寝るのが遅くなった。途中で神奈川配信が始まったから友人と見始めたら、1位取った人がサーキットの話なんてほとんどせずに率先して競馬予想をずっとしていて、さすがだよ!となった。

日曜日。早々出かける友人を送り出してから、ゆっくり準備をして駒澤大学の学園祭へ。年に1回は学園祭に行こうという自分ルールをここでクリア。
11時半から配布予定となっていた整理券がなぜか11時半前に配布されているようだったり、13時にたどり着いたら12時半には整理券配布終了しましたと言われたり、じゃあ整理券なしの場合は入れないこともあるのかなと思って早めに集合してみたら会場は体育館で席たっぷりあって整理券持ってる人だけじゃ全然埋まってなかったので整理券を12時半で配布終了してたのに何の意味が…と思ったり、毎年思うことだけど学園祭の運営ってたまに不思議なことたくさんある。
トップバッターの御茶ノ水男子が好感度上がるしかない営業ぶりで、ハリウッド版アンパンマンも相変わらず面白く。二番手の囲碁将棋はいつもの心理テストからの六大学、だけど途中で他の会場?のバンド?のアンプ?の音が割り込んできて、ちょっと文田さんが憮然としてたけど、根建さんの「ゲストのストーンズが練習してるみたいです」のフォローがさすがすぎた。なんという瞬発力。
トリのジャルジャルは漫才で、最初にお客さんをらしい形でいじったりしたあとに、双方言い方がおかしいっていう去年サーキットで見た漫才を時間いっぱいがっつりやってて、これが素晴らしかった。サーキットでウケるような漫才を、いくら人気者でホーム感あるとはいえ学園祭で、賞レースと遜色なく客席に伝えて笑いを取っていた。本当に面白くて、ジャルジャルの凄いところって色々あるけど、こんなところまで凄いなんて、と惚れ惚れしながら見てた。
学園祭とか営業って、普段見ているライブでは享受できないことがあってとても楽しい。特に好きな人たちは営業ではアウェイ気味のところを戦うことが多くて、それもとても興味深く。

新宿へ。しずるベストコレクション。素晴らしかった。
ただ、ベストコネクションライブが幕張で12/27と発表された瞬間、さすがに頭を抱えた。12/27、えぐい。

ライブ後、友人宅に友人数人でお泊り。結構な時間まで話したり漫画読んだりしてた。夜中に友人とコンビニに買出しに行ったのが、学生みたいでわくわくしたし楽しかった。お風呂を借りるときに「お風呂お先にいただきます」と言ってみたけれど無視された。
しかし友人宅にまで来てまでコンビニで千とせの肉うどんを探したのに、無かった。どこにあるんだ肉うどん。

月曜日。友人宅をおいとまして大宮へ。電車が遅れたけど何とか間に合って良かった。大宮、すっかり行き慣れてしまいつつある。
昼間の漫才ライブ。POISON GIRL BANDが大阪サーキットでかけるのかな、というネタだった。真昼間の大宮でもがっちりウケてたから、大阪でも上手く行くと信じたい。せめて出順が後ろの方だったらな!
夕方のコーナーライブ、どんなライブだろうと思ってたけど、まさかのneedsだった。ほぼneeds。今のneedsを2期〜11期の先輩を巻き込んで再現しているとしか思えないライブだった。故に笑い疲れた。needsは基本笑い疲れるもの。
まさか大宮でマッチョゼスチャー見られると思わなかったし、ネルソンズ青山さんが15期以下の皆さんとマッチョゼスチャーやってるのを再び見られると思わなかったし、2期〜11期の皆さんのマッチョゼスチャーが見られると思わなかったし、見られると思わなかったものが山ほど見られた。故に笑い疲れた。
レミング宮本さんの診察ボケを、目をかたくなにつぶって開かない、という手段で潰しにかかるロシモンすーなか氏と、潰されて「殺させろよ!」と叫ぶ宮本さんで死ぬほど笑った。ロシモン恐るべし。大宮恐るべし。

そのまま移動して神保町。どんだけ移動するんだこの三連休。もう1回の『斜本』を見ました。
ピクニックさんを使ったVTRが新たな要素として劇中にぶっこまれていて度肝を抜かれた。この段階で追加要素が出てくるなんて。

さすがにへろへろになりすぎたので、少しだけ友人とおしゃべりして帰宅。
神保町のコンビニも行ける範囲で探したけど、千とせの肉うどんは見つからず。この時点で千とせの肉うどんは私の中で都市伝説に。
ちなみに後日渋谷のサンクスで発見した。サンクス大好き。

今の、TwitterFacebookが全盛のこの時期の、一般人のブログという媒体の微妙で曖昧な立ち位置は、ちょっと面白い。おかげさまで好き勝手書いている。やりすぎたなと思うまではしばらく書いていけるといい。