箱雑記ブログ

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囲碁将棋神奈川県58市町村制覇ツアー(開成町)

だいぶ日の経ってしまったライブのメモを何故今更書いたのかと言うと、この日私が初めて目にした漫才がとんでもなく面白い漫才だったからです。この日あの漫才を見た、ということを記録しておきたいだけの備忘録です。
とはいえ漫才については少しネタバレ気味ですのでお気をつけください。

(※漫才のタイトルの一部は便宜上つけたもので、正確なものではありません。)
囲碁将棋:モテない理由/前世/出前の電話/プロポーズ
マヂカルラブリー:猫レストラン

囲碁将棋の神奈川ツアー、この日より前に開催されていたツアーをしばらく見られていなかったので、ツアーのたびに新しいネタがひとつ出てくるという恐ろしい状態だったことを考えると、この時点で私が見られていないツアーでの新ネタが結構あったと思われます。
その中で、この日は最初のモテない理由の漫才以外は見たことのあるものだったので、モテない理由のネタが見に行けていないツアーでおろされた新ネタのひとつだったのかな、と予想します。
とにかくこの日、このモテない理由の漫才を見ることが出来たことが何よりの僥倖であったと思います。小田急線を長々と乗り継いで神奈川ツアーを見に行った甲斐があるなんてものじゃなかったです。
二人でお互いが自分のモテない理由と思われる項目をあげていく漫才ですが、勿論最初のやり取りも囲碁将棋らしい選択肢が出てきて面白いのですが、後半流れが変わっていったとき、これは!そういうことか!と気付いた瞬間のあの興奮と高揚感はとんでもなかったです。ネタバレになってしまうので詳細は書けませんが、なんだこれ、なんて面白いんだ!とゾクゾクしました。囲碁将棋らしさと展開の見事さにくらくらするくらいの面白さでした。
今までも、あまり見ることのないような漫才を囲碁将棋にはたくさん見せてもらってきて、それは例えばポテ価であったり隣の女子高生であったり夢のネタであったりしたのですが、この漫才を見たときに、まだこんな漫才が出てくるのか、まだこんな形のこんな面白いものを見せてもらえるのか、と思って、嬉しいやら恐ろしいやらと頭の中がだいぶ忙しかったです。年間を通して驚くほどの数の新ネタをクオリティを保った状態で作り続けている印象が囲碁将棋にはありますが、その上でこれほどに刺激的で面白い漫才がまだ生まれてくる余地があるなんて。
去年の単独ライブで夢のネタに出会ったときと同じくらいの強い衝撃を脳天にくらった漫才でした。ライブ後すぐさま友人に「すごい漫才が出てきた!」とメールで報告するくらい(笑)
とか言いつつあんまりハードル上がってしまうのも本意ではないですし、私の贔屓目はいつものことですが特大サイズなので、面白いネタが出てきたよーくらいの感じで読んでいただければちょうどいいかと。

この日は他にも以前の単独で見た前世のネタや、やはり過去のツアーで生まれたと思われる(ご本人方に確認したわけではないのであくまで予想)出前の電話にプロポーズと、濃くて面白い漫才が立て続けに見られたという個人的にはフルコースをいただいたくらいの気持ちになったツアーでした。漫才全部が全部囲碁将棋ならではの面白さというのがとんでもないなあ。
前世のネタはとにかくひとつひとつの視点が囲碁将棋らしい「そこを突くのか!」という絶妙さで本当にいいネタだなあ!と嬉しくなる仕上がり。初めて見たときからお気に入りの漫才ですが、改めて見ても前世を追っていくポイントの見つけ方が、その手があったかーと思わされる素晴らしさ。出前の電話はネタのスタート地点の面白さと、二人のやり取りの馬鹿馬鹿しさがとことん楽しい。プロポーズに至っては、もう文田さんの暴走ぶりが気持ち悪すぎて面白すぎて、そこに引っ張られる根建さんの戸惑いと投げやりが最高で、この人達なにやってんの!というどうしようもない面白さ。
4つのネタの振り幅がそれぞれ色んな方向に向いていてそれだけでもすごいのに、どれも囲碁将棋だからこそという面白さが感じられて、この漫才師の武器の多さに感嘆するしかないです。

この日のゲストはマヂカルラブリー。猫レストランは第一回無限大漫才コンテストで見たネタでしたが面白かったなあ。猫レストランという出発地点がすでにどうかしてるのに、漫才に入ったらさらにどうかしてるというマヂカルラブリーの癖の強さが本当に楽しい。黙っていればスーツ姿の男前である野田くんが繰り出す奇行の数々に釘付けだし、おとぎ話的な展開を見守る村上さんの、半分乗っかって半分冷静なスタンスがいつ見てもいいなあと思います。
あと、この日の会場である開成町をモチーフにしたクイズを漫才の冒頭に野田くんが出していたのだけれど、その内容がことごとくくだらなすぎて脱力感が凄かった(笑)

気心が知れた二組のトークも終始楽しかったです。村上さんが世界で一番会いたかった人を出待ちした話、文田さんの桃太郎におけるキジ最重要戦力説が特に頭に残ってます。空を制する戦力は地上戦力と比べてはるかに重要なのだそうです。桃太郎を使ってどんな話をしているのか。

この記事を更新している時点*1で、神奈川ツアーは残り5拠点。いよいよゴールが見えてきましたが、ライブの内容も留まるところを知らない面白さ、だと思うので、行けるだけ足を運びたいところです。

*1:2013/05/18現在。