箱雑記ブログ

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囲碁将棋初神奈川単独ライブ『湘南オクトーバー』

わざわざ神奈川のしかも伊勢原で単独ライブ、いわゆる地元凱旋ライブという位置づけだったようですが、神奈川までやってきてここまで狭いことやりたい放題やってくれたら、それはもう何も言うことはないくらいに笑うしかないのです。面白かった!囲碁将棋の単独はいつだって面白いですけど、ここ最近の単独ではこの伊勢原単独が一番好きかもしれません。
以下今更の感想をネタバレ気味にお送りしますのでご了承ください。




ネタの流れももはやよく覚えていない状態なので記憶を頼りに本当に感想のみを。
とにかくこないだの3月の単独の間口の広さと下ネタの少なさは何だったのかと思うくらいに物事の隙間や奥底の部分をひたすらつつく1時間半でした。面白かった。あの狭さが面白いっていうあの感じは本当に得がたい。
狭くて面白いって簡単に言ってるんですけど、狭いから面白いって簡単な話じゃなくて、要するにその狭さに気付くアンテナ(転じてセンスとも言える、のかも?)の鋭さと、それを面白いものとして伝える手法を生み出すところが凄い、からこそ面白いんだな、と見るたびに思います。普通に自分に置き換えてみて、地方銀行の名前が面白いとか数字3つ並べたらゲッツーにできるとか、そんなことに気付ける気がしないしそれを面白く人様に伝えるなんて思いもよらないのです。もちろんお客側が思いもよらないことを考えるのがプロの芸人さんだよと言われてしまえばそれまでなんですが、他のライブでこういうものが見られるかと言うと、今のところ囲碁将棋でしか見られないよなーというのが私の感想です。私が思う囲碁将棋の凄みの多くはそこにあるのかな、と。
そうして、じゃあそれを思いついて伝える手段も見つけてお客さんの前でやろうぜ、となったとして、そこに「ディスクシステム*1」だとか「横浜大洋銀行*2」だとかを持ってこられるのかと考えたら、持ってこられないよね、というか持って来ないよね、というか(笑)私はこのライブを見ていて、横浜大洋銀行という単語が根建さんから出てきた瞬間と、それを聞いた文田さんが「これに関してはお前から説明して」とバキバキの目と共に言った瞬間とで、伊勢原まで来た甲斐があったと心から思ったものです。横浜大洋銀行…このご時勢にこの名称が耳に入ってきたことに私の脳が文字通りびっくりしすぎました。根建さんの説明前に分かってた人があの会場にどれだけいただろう。


数字3つ言われたらそれでゲッツーを説明する、というネタが一番笑ったかもしれないです。構成がシンプルなのに、伝わってくるイメージが強烈で分かりやすくて抜群に面白い。発想勝ちってこういうことかもなあ、と。その中で「小笠原がいない」「ラミレスすげえ走る」みたいな無駄なディテールが入り込んでくると、分かる人間には抗いがたいほどの面白さであります。根建さんは巨人ファンだそうだから、巨人がお好きな方には余計にたまらなかったに違いない。これ、別のチームのファンだったら後で自分の好きなチームで想像してみたら面白いのかもしれない。
根建さんといえば、漫才に根建イントロクイズまでぶちこんできていただいて、あのクイズの面白さは本当に筆舌に尽くしがたいなーと改めて思いました。文田クイズの「○×で5:5でいいの!?」のあたりとかも、馬鹿馬鹿しくて最高です。


最後の最後、2007年?のM-1で根建さんとエレベーターマンション大塚さんが組んだ内容というコンビの下衆なサッカー漫才を、完全コピーで締め。内容の漫才大好きだったんですけど、まさか囲碁将棋で見られる日が来るとは思わず、新ためて見ても本当に酷いんだけど面白い言い回しの数々に笑えて笑えてしょうがなかったです。


伊勢原までの小旅行も大満足で帰宅となる単独でした。前の日にタモンズの60分漫才を見て面白すぎて大変だ!と思っていて翌日の囲碁将棋が、もう本当にこれでもかというくらい面白かったので、要するにこの土日は大変に幸せな週末だったのだと思います。