箱雑記ブログ

色々まとめています

POISON GIRL BAND漫才トーク

毎月の漫才トークが今月に限ってネタライブになるということで、去年のルミネでの1時間ライブみたいなものかなーと思ったらほぼそんな感じでした。どのネタもとっても面白かったので、珍しくさっさと感想書いてみました。ネタに関しては極力ネタバレは控えていますが、今後別の場所で見られるものもあると思いますのでご注意ください。



POISON GIRL BAND:物忘れが激しい
ゆったり感:校長先生の祝辞
囲碁将棋:結婚相手の条件
POISON GIRL BAND:フォーム
イシバシハザマ:時代劇
マキシマムパーパーサム:キャンプ
とろサーモン:スタンドバイミー
POISON GIRL BAND:生きる意味


ポイズンの漫才が新ネタ3本、あとはゲストがそれぞれ1本ずつ。
ポイズンの漫才は3本それぞれ違った色合いを持ちつつ面白かったです。1本目は最近のポイズンのネタのフォーマットに近い中身で、並列でボケが連なっていくんですけど、ボケの中身はとてもらしいなーと。忘れるという性質上しつこいネタになっててそれはそれで嫌いじゃないのでじわじわ笑いました。
2本目は動きメインのネタなんですが、ポイズンの動きメインのネタはたまにすごいヒットをかっ飛ばすことがあって、これはまさにそれだった気がします。ボケそのものはひとつひとつが原始的で骨太で、すごく真新しいものって感じではないと思うんですけど、骨太なボケが大振りに繰り出されるとインパクトが凄いことになる(笑)ちゃんとボケがクレッシェンドになっていくのも好きでした。ひとつ前のボケを上回るパワーがボケを重ねるごとに連なっていくのは見てて本当に気持ちいい。あと、ネタバレになるので詳細は省きますが、阿部さんの「お前○○だと思ってた?」に対する吉田さんの「俺じゃなくてみんながね」という返しがたまらなかったです。普通流されてしまいそうなポイントを無駄に拾って訂正する様子にくすぐられてしまうのです。こういうとこやっぱりいいなあ。
3本目は問題作(笑)ポイズンファンではない普通のお客さんの前でこれを繰り出して、引かれるか爆笑してもらえるかは結構な賭けのような気がする(笑)個人的には大好きなんですけど、生きててもつらいだけみたいな論調について阿部さんの風貌は時にすごい親和性がある気がするのでなかなかスリリングです。
それぞれもう一度見たいなーと思ったので、この先どこかで出会えたらいいな。


ゲストのネタで好きだったのは囲碁将棋のネタ。少し前の単独(劇空間ホールかな)でやっていたネタの中でも一番好きなセンテンスのネタだったんですけど、それ以来出会えてなかったので、ここで見られて俄然テンション上がりました。単独でやっていたときはもっと長くて野球以外の条件も出てきてたんですけど、条件を厳選してぎゅっと時間をつめて持ってきていて、面白さが損なわれずに見られてすごく嬉しかったです。個人的に、このネタの感じこそが囲碁将棋の真骨頂だよなあと思うのですが、改めて見ても本当に面白いなあと。あの狭さそのものとか、狭さのチョイスとか、その狭さに持っていくまでの流れとか、大好きです。
ゆったり感はお得意のあいうえお作文もので、仕上げてるなあーとこれまた嬉しくなりました。ちょっとさらさらっと流れていってしまった印象もあるんですけど、直前がポイズンのあのリズムのネタだったので、ゆったり感のテンポの速さとのギャップが凄かったからそれもあるのかなあ。同じ漫才とは思えないくらいの極端な差だったのでそれだけでちょっと面白かった(笑)
マキシマムパーパーサムも好きでした。最近のこの人たちのネタは狭くてしつこくてどうにも濃くて、いいなあいいなあと。ちょっと他では見られないタイプの形と、つよしさんの極端なツッコミがごりごりに印象に残ります。私はこの形すごく好きなので、もうちょっと見てみたいなあと。イシバシハザマはいつも通りのネタで安心して見られる感じ。この日のラインナップだと、イシバシハザマの真っ当さがちょっと異色に見える気がするから可笑しい(笑)
久々にネタを生で見られたとろサーモンは、相変わらず久保田さんの無茶苦茶さと村田さんのきめ細やかなツッコミの数々がとても好きだと思ったんですけど、それにしても荒いよ!と(笑)終始丁寧さがなにひとつ感じられないやり取りがすごかった(笑)いや、味といえば味なのかもだけども。


以下は、ネタ後のトーク部分も含めたやりとりを記憶に残っている分だけ。


・ネタ前に出てきたポイズン。阿部さんが、今日のゲストの中で一組だけコンビ名をシークレットにして発表しようと言い出す。転じて、一組だけガッポリ建設という名前にして発表しようと。
実際にガッポリ建設として発表されたのはゆったり感(笑)なんか分からなくもないようなあるような。
囲碁将棋のネタ後に出てきたポイズン、マイクの高さに慄く。マイクを下げるのにちょっと手間取る。
吉田「(M-1で)囲碁将棋の後に入った漫才師落ちるね」
阿部「逆に囲碁将棋の前に入ったらこれキュッって(マイクを下げる仕草)したら」「あいつら陥れられるよ」
・ネタ後のトーク。石橋さんの服が埃まみれの件。
とろサーモンの東京進出話と、それにまつわる久保田さんの奥様との面白話。奥様が韓流にハマられているとは知らなかった(笑)韓流アイドルさんの顔がプリントされた枕で云々の話とか、いや本当に相変わらず奥様ぶっ飛んでいらっしゃる。芸人の奥様としては100点すぎ。
そんなこんなでエンドトークにおいてほぼ久保田さんのターンとなっていて凄まじかった(笑)終始面白くて、もうずっと中心になってました。あの場をあんな風に全部持っていく久保田さんの芸人力みたいなものは本当に凄い。久々に味わいましたけど凄かったー!圧巻です。とにかくどの話も全部面白くて、私は凄く楽しく見たんですけど、あれってきっと全部持って行っちゃいすぎて、特定の芸人さんを見に来ていた人には不評だったんだろうなあと想像します(笑)さっそく嫌われてるかもしれない久保田さんの人として0点ポテンシャルに惚れ惚れです(笑)
・その流れで石橋さんの奥様の話であるとか、文田さんの彼女さんのちょっとしたホラー風味の話であるとか、そこらへんも普段あまり耳にするエピソードではなかったのでとても興味深く聞きました。芸人さんの奥さんとか彼女さんてやっぱりどこかぶっ飛んでて面白い。それでも長澤さんに言わせると、久保田さんの奥様レベルの面白い話はなかなか無いので話すことがないんだとか(笑)


以上です。好きな芸人さんのネタたくさん見られて、久々に見る芸人さんも堪能して、もちろんポイズンの新ネタにもわくわくできて、どれも面白くて嬉しかったです。今年もいよいよ年末近づいてきたなあと思ったりもしました。