箱雑記ブログ

色々まとめています

神保町テレビ吉田トーク

先月は色々あって行けなかったので、今月は見られてよかったです。相変わらず訳の分からない空気で延々不思議なやりとりをしているのを見ているだけの1時間。前々から、ポイズンがお好きな方の中でもこれをよしとする人はきっとそう多くないだろうという問題な内容なのですが、どうもご本人らもそこらへんは自覚があると分かっただけでも収穫でした(笑)以下流れと感想。ちょっと長いです。




・冒頭、吉田さんのオープニングトーク
毎月だいたい同じくらいの列までお客さんが入っているそうで、このトークライブは神保町でのトークイベントの中でも平均的な埋まり方をしている、らしい。ただこの先はどうなるか。
吉田「皆さんにかかってますよ」
皆さんがお友達を2、3人連れてくることで解決する、と。
吉田「来月後ろあいてたら全員片っ端から往復ビンタしますよ」
ねずみ的な方式を推奨されているそうですが、このライブに友達を連れてくるとなったらそれ相応の覚悟が必要だと思います。
・相撲の話。時事トークですね。
吉田さんは、花札やってたくらいでどうなの?と言う話をしていましたが、数日後銀座で立川志の輔師匠が同じことを言っていたのでまあそうかーとなりました。
・高崎での営業の話。
野外の営業だったため、控え室はテント、その中もさらに暑いため、見られてもいいやと外で休んでいた吉田さんに、今までで一番すごい声をかけられたそう。
『間違えてたら申し訳ないんですけど、シュールな人ですよね?』
吉田「満面の笑みで『そうです』って返しましたけど」
高崎市民あなどれない。
・以前、イオン系の営業では、ネタ中に前の方にいた子供に「ママ、あの人達幸せなの?」と言われたとか。


・本日のゲストは『次期代表監督候補』。
・上下青ジャージにサングラス*1、長い髪で顔の半分が隠れている阿部さん、もとい次期代表監督候補。
吉田「何の監督候補なんですか?」
阿部「何のっていうか、できるだけやりたいよね」
このやり取りだけでもうネタです。
・サッカーでも野球でも何でもやりたい、という次期監督候補。
吉田「一番やりたいのは?」
阿部「一番やりたいのは、そりゃ映画監督だよ」
吉田「……『代表監督』って書いてあるんですけど」
・阿部さん曰く、監督にもランクがあるらしい。
阿部「監督のランクでいったら、(上位は)シネマよ」
その中でもやはり一番代表的なのは山本 晋也監督。山本 晋也=This is 監督、らしい。
・スポーツの監督にも凄い人達はたくさんいるが、という話に。
阿部「あの人達は、結局の野球監督よ」
岡田、原、野村等の監督達は、結局映画監督を目指して、挫折しての、野球、だそう(笑)
・阿部さんはサッカーの監督もできるらしい。サッカーの経験を聞く吉田さん。
阿部「自分も小中高とサッカーやってましたよ。体育の授業で」
吉田「……僕も一緒です」
以後このやりとりが終わりまでに3回ほど繰り返される(笑)
・日本代表がベスト4に行けなかったのは?
阿部「ベスト4って最初から言ってんのが悪いんだよ」
なぜここにきてまともなことを言い出すのかと全員が不思議になった瞬間(笑)
・日本代表の駄目なところは?
阿部「声が出てないね」
吉田「…多分出てましたよ」
阿部「聞こえた?」「への音しか聞こえなかったでしょ」
への音?ブブゼラのこと?となる吉田さん。そりゃそうだ。
次期監督候補曰く、ブブゼラの音だと思ってみんなが聴いている音の半分は、実はへの音だそう。
吉田「誰のですか」
阿部「皆のですよ」
・現地に行ってないんだから皆さん分からないんですよ、という話になり、じゃああなたは現地に行ってたんですか?と聴かれる次期監督候補。
曰く、日本と比べてオランダ代表はものすごく声を出している、その証拠にオランダ代表のロッカールームにはのど飴があるくらいだ、という話になり、吉田さんが何で知ってるんですか?と聞く。
阿部「オレ、オランダ代表の監督よ?」
吉田「……え。 今回の?」
阿部「そうだよ」
吉田「まだ試合ありますよ」
阿部「今日ないでしょ?」
吉田「ないですけど、でも練習は?」
阿部「練習ないよ、雨だもん」
南アフリカの雨はひと粒ひと粒がでかいそう。
このあたりが面白すぎて私ずっと笑ってました。会話が急カーブどころの話じゃない。
・日本の控え室にはのど飴がなかった、という次期監督候補。
吉田「見に行ったんですか?」
阿部「見に行ったよ」
吉田「なんで見たんですか」
阿部「隣だったから」
これを聞きながら「なんで風呂場でレシーブしないの?」「サーブとんでこないから」*2を思い出した人がいるんじゃないかと思う(笑)
・日本の良かったところは?
次期監督候補曰く、良かったのはGK川島の目だと。
阿部「マナコね」「いちいちきめてきたでしょ」(笑)
そしてボールをキャッチして伏せてからが長いという話(笑)実際にやってみせてくれる次期監督候補。長いところまでちゃんと再現してみせる。
阿部「あれ、ボールに何か喋ってるだろ。『もう来るなよ』って」
少年院の看守のように言っているんだろうという話(笑)
吉田「そう言われても頻繁に来てましたけど」
阿部「やんちゃな奴だったんだな」
・日本代表は、劇団員のように木に向かって発声練習をするべきだという次期監督候補。
オランダ代表はそういう練習もしてきたらしい。
阿部「ロッテンとかスナイデルに言われたけどね、『劇団員じゃないですか』って」
吉田「言ってきたんですか」
阿部「日本語調べてきて」
吉田「わざわざ?」
面白すぎる。
吉田「どっちが言ってきたんですか」
阿部「せーので言ってたよ」
面白すぎる…。
・オランダ監督だけど、誰にも気付かれない次期監督候補。
ベンチにもいるはずなのに、一度たりともテレビ画面に抜かれないので、誰にも気付かれないそう。
阿部「オレ居なくていいんじゃねえかな」
吉田「それも問題だと思いますよ」
阿部「オランダ戦見てた?オレ抜かれてないでしょ?」
確かに抜かれてませんでした。
吉田「オブラートに包みにくいんですけど」
阿部「オブラートって言ってる時点で失礼だよ」
吉田「全世界に向けて写したいフォルムなのかなー?って」
オブラートの存在なし。
・結局監督は目立ってナンボだという話。でしたか。マラドーナとか。今回のW杯も、結局今のところ一番印象に残っているのはマラドーナのポーズ。*3
阿部「決勝で先取点とか取ったらオレこれ(マラドーナのポーズ、の改変)やっちゃうよ?」
・次期監督候補の経歴について。
映画監督を目指してそういう学校にも通ったが失敗し、飲んだくれていたらオランダの監督やらないか?と誘われたそうです。シンデレラもいいところだ。
・色々喋りたい放題の次期監督候補について。
吉田「なんすかね、揚げ足を取らせない強さというか」(笑)
・次期監督候補が日本代表監督をやるなら、目標はベスト2、負けるならPKで。
アメリカ大会におけるR・バッジオがPKをはずしたときの逸話などを語る次期監督候補。
阿部「(バッジオのPKのシーンを)オレ見てたけどね」
吉田「……どういう人なんですか」
中に入って見るにはパスとか必要なんじゃないか、もしかして客席で見てたのか、と問う吉田さん。次期監督候補の答えは、客席ではなく「コーナーの旗持ってた」というぶっ飛び方(笑)
吉田「持ってなくていいんじゃないですか」
阿部「アメリカの土は固いらしくて、電話がきた」
緑のジャージを着て、伏せた状態で旗を持っていたらしい。
・次回のW杯は、自分のクローンを作って監督やらせたい、でしたか。自分は日本の監督で、クローンが別の国の監督で。
阿部「どっちが勝ってもオレは嬉しいしね」
・もし映画監督になれたら、撮ってみたい映画は。
阿部「オレの人生?」*4「ハンディを最後は自分に向けて」
ずいぶん低予算な…と吉田さんに言われる次期監督候補。
阿部「『そんな彼は今』(と言ってくるっとハンディを自分に向ける)『カット!』じゃない?」
吉田「(大笑いしつつ)見たいですね」
・ユニフォームは、次期監督候補が監督になったら変えたいらしい。国旗に青なんて入ってないし、と。
阿部「日本の国旗でいいんじゃない?」
吉田「こう…?(と言いながらマントのように国旗を羽織って胸の前で手で押さえる仕草)」
阿部「そうそう。どうせ手使えないんだし」
吉田「このまま!?」
阿部「キーパーは安全ピンで止めるけどね」
いっそマントのように使うのではなく、前掛け風に首から国旗を下げるのもいいじゃないか、という話も(笑)
・改善はユニフォームだけにあらず。
阿部「弁当も日の丸弁当でいいだろ」
吉田「……それはどっちの弁当ですか。映画か代表か」
阿部「そりゃ代表だよ」「映画はそれなりのを出すよ」(笑)
吉田「それ、苦情きますよ」
阿部「知らないよ」
吉田「知らないよってなんですか」(笑)
この期におよんで知らないよで済ませようとするメンタルの強さが凄い。
・吉田さんを代表に誘う次期監督候補。
阿部「君も入ったらいいよ」
吉田「日の丸弁当なら、いいです」
阿部「日の丸でか。ユニフォームの件はいいのか?」(笑)


・エンドトーク
阿部さんのキャラクターについて、力強さのないパワーと評する吉田さん。
吉田「隙だらけなんだけど、どこを攻めたらいいか分からない」
・阿部さんは阿部さんで思うところがあったようで。
阿部「まったくオレの思ったとおりにならない、一度も」(笑)
過去やってきて一度もならないらしいです。それもすごいな。ていうか行き当たりばったりなのかと思ってたんですが、一応プランみたいなものが阿部さんにあるらしいということの方に驚いた(笑)
・このトークライブにおける阿部さんは、吉田さん曰く「すぐ不法侵入する」(笑)
・自分達でやってても、なんだこれと思うところがある、らしい。
阿部「(客に)何を思って来てるんですかね」「オレ思ったけど、お客さんもおかしいんじゃないかと思うよ」
しかもこの日は雨も降ってた。
阿部「雨ん中とか思うと、ほんとみんな何考えてんだか」(笑)


エンドトークで、吉田さんがお友達を誘ってみたらいいじゃない、というようなことを言ってましたが、このライブに誘えるようなお友達は、多分他のライブも全部一緒に行ってます。そのくらいある意味ハードルが高いライブ、だと思います、正直。このライブ大好きなんです、って、一緒に見てるお友達以外にはあまり言いにくいですもん実際(笑)
相変わらず、これが本当にテレビのトーク番組だったら放送事故必至という内容。過去阿部さんがやってきたキャラクターはどこのお茶の間にも提供できません。こういう奇矯なキャラをおかしいだろうと一刀両断するのはとても簡単なのですが、それをしないことでこの司会とゲストのやり取りが1時間もつっていうのは、確かにちょっと気がおかしいような気がしなくもない(笑)
トークゲストとホストという立場が大前提として最初にあるから、どんなはちゃめちゃな人がやってこようと、「いやアンタおかしいだろ」と大前提の否定に入っていくことが出来ないが故の、超自然なやりとりが本当におかしいです。ある意味舞台上でのやり取りはとても現実的なのだなあと。日常生活で、あるいは普通のトーク番組で、初対面の相手に「そんなわけねえだろ」的なツッコミは不自然であるわけで。それが出来ないが故に、吉田さんは相手のトークをまず受け入れた上で、この大前提にのっかった上でそれでもおかしなポイント(今回で言えばアメリカ大会でのコーナーの旗のくだりとか)については、それ普通やらないですよね、という温度で静かに問いかけていくと。でも相手はお招きしたゲストだから、コーナーで伏せて旗持ってたんだよ、と言い張られたら全否定するわけにいかないんですね、ホストだから。その本当におかしなものをおおっぴらに否定できない、しない、というスタンスが、あの放送事故的な空気を生んでいるのだなあと思うとたまらないものがあります。
もちろん、そこには阿部さんの作るとんでもないキャラクターがやりたい放題やっていることが絶対に必要なんですけど。絶対に阿部さんが普通になっちゃいけないトークライブでもあるんですね(笑)実際今回は、オランダの監督だと言い出したあたりで、この人マジで頭の中おかしい…!と感動したものです。


そういうやり取りを実現させてしまう大前提を頭に叩き込んで見てると、本当にどうしようもなく面白いこのライブ…申し訳ないんですけど大好きです(笑)
第一回から頑なにこのライブの主旨をずっと歪めず守ってやってきていて、且つご本人らは自分達がおかしいことをやっている自覚があるのだから、要するにこのおかしいことがイコール面白いものだというポイズン側の意志のもと提供されている、と思っていいですよね?じゃないとこれを楽しんでいる自分がだいぶ可哀想なことになるんですが(笑)
できることならお友達を連れて席を埋めたい気持ちはいっぱいなんですけど、いかんせん非常に上級者コースのライブだと思うので、難しいんだよなあ。逆にこのライブに誘って、面白かったよ誘ってくれてありがとうなんて言ってくれる人がいたら、それはその人が凄い、と思わざるを得ない(笑)
来月も行く予定です。毎月とても楽しみです。

*1:ハローケイスケ風。

*2:2004年当時のポイズンのネタより。

*3:両手の人差し指を向けるあれ。説明下手すぎですみません。

*4:疑問系なのがたいそうウザくて良い。