箱雑記ブログ

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神保町テレビ吉田トーク

今月も神保町へ、ポイズンのトーク、という名の悪ふざけを見に行ってきました。地味に、すごく楽しみなライブのひとつです。いつの間に。以下、簡単に流れを書いてみました。さっくり書くつもりが、感想も含めてちょっと長くなりました。




・冒頭、グランジ大さんの話。エリヤントークでも橘さんが話してましたが、大阪に行く直前の大さんの金銭事情。
首都高の入り口でヒッチハイクをしていたという大さんから、吉田さんに期間をおかずの借金の申し出があったそうで、吉田さんはメールで「殺人鬼のトラック運転手に拾われてください」と返したとか(笑)
・もうすぐ31歳ですよ、という吉田さん。予定では、今頃プロ野球選手になっているはずだったと。
吉田「こうもうまくいかないものかと」「まあもっとうまくいってない人が出てきますけどね」
ひどい(笑)


・今回のゲストは、カリスマ刑事のコンドウさん(の阿部さん)。
刑事さん、ピストルを突きつけながら登場。席につく前に吉田さんの頭に照準を合わせたりする。冒頭からどうかしている(笑)
・刑事と言いながら制服警官のスタイルであることを指摘され、「これが正装です」と。
吉田「威圧感ないですね」
阿部「結構怖がられてますよ」
吉田「別の意味では怖いですけどね」
・銃を手に持ったままのカリスマ刑事。あぶない刑事みたいに懐にしまえばどうか、と吉田さんに言われ、暴発するのが危ないから手に持っていると言うカリスマ刑事。
阿部「あぶない刑事ってそういう意味ですよ」
・カリスマ刑事が刑事を志した理由。
父が警察官だったから、という至極真っ当な理由。
お祖父さんも警官。でも曾お祖父さんは漁師。それ言う必要ある?と言われる。
・もうひとつの理由としては、小さい頃に誘拐された経験があるから、と語るカリスマ刑事。
阿部「大学2年のときですけど」
吉田「(笑)」
阿部「ハイエースでした」
吉田「なんて声かけられたんですか」
阿部「『ハイエース乗らない?』って」
吉田「……乗るかなあ、大学生が…」
・誘拐されたときの様子を語るカリスマ刑事。車の中でどんな感じだったのか?
阿部「目隠しのみ。アイマスクで」
吉田「……素直ですよね」
身代金は10万円。電話ボックスの下のところに入れろという指示があったとか。
10万円が奥の方にいっちゃってとりにくかったので、カリスマ刑事がアイマスクを渡して、そのアイマスクで引っ掛けるようにして10万を取ったらしい。
・そんな経験を経て、10万円は取られてて犯人も捕まってないけど、警察を志したカリスマ刑事。
阿部「おまわりさんは大抵誘拐経験者ですよ」「あなたご存知ないんですか?」
吉田「周りに警察官いませんから」
阿部「僕の同僚はみんな警察官ですね」
吉田「……深いひとことですね」
この辺私は笑いが止まらず。このトーク番組は司会が度を越して人がいいなあといつも思います。
・カリスマ刑事の長髪について。
髪の長いカリスマ刑事、長髪は警察において大丈夫なのか?という吉田さんの疑問。
カリスマ刑事は、警察学校時代から長髪だったそう。規則などを読んだが、長髪に関しては駄目とも良いとも書いていなかった。
阿部「だから警視総監に電話で聞きました」
直接警視総監に電話したというカリスマ刑事。
阿部「『もしもし、コンドウです』って言ったら、『コンドウか』って」*1
吉田「余裕ありますねえ」
阿部「そりゃそうですよ日本の警察のトップですよ?」「警察の白 鵬ですよ」
ん?となる一同(笑)
吉田「なんて聞いたんですか?」
阿部「『髪伸ばしていいですか』って」
吉田「それだけですか?警察学校の規則が…とかじゃなく?」「それだけなら好きにしたらってなりますよ」
阿部「そうです。『好きにしたら』って言われました」
こうして警視総監の許可も得たので、長髪で警察学校時代を過ごしたカリスマ刑事。
・それでも、目立つためか先生にはその長髪を引っ張られていたというカリスマ刑事。
吉田「何でですか?違反だとか」
阿部「単純に、嫌われてたんでしょうねえ〜」(笑)
それをどうやりすごしていたのか。
阿部「逆転の発想だと」「引っ張られるために伸ばしてるんだと」
今も上司からは引っ張られているが、上司が引っ張るから切らない。引っ張りシロを残しているらしい。
引っ張りシロって何だ。改めて書いてても意味不明で凄い。面白すぎる。
・勤務内容について。
街の巡回などが主だという話。
その話の中で、ゆっくりと立ち上がるカリスマ。身構える吉田さんと客席。
床においてあった水のペットボトルを手に取るカリスマ。
水を飲んで、床に戻すカリスマ。
何もせず改めて座るカリスマ。
吉田「座ったまま飲んでいただいていいんですよ」(笑)
・前後を忘れましたがピストルの話。
阿部「(ピストルに)詰まってますからね、紙粘土が」「引き金を引いたらにゅるって出てきますよ」(笑)
・手錠の使い方。
手錠の本来の使い方は、まず犯人の両手に手錠をはめ、次にその犯人の手錠を超えて犯人の懐側で自分達の両手に手錠をはめ、知恵の輪みたいにするのが正しいらしい。
ドラマなどとは違う、という吉田さんの指摘に対し、ドラマは本物ではないというカリスマ刑事。
阿部「織田 裕二は警察官じゃないですよ?」
・泥棒の捕まえ方や、自転車の乗り方など。
自転車の乗り方について、なぜかサドルがない自転車を乗る説明をするカリスマ刑事。
その際の乗車スタイルについて、吉田さんとカリスマ刑事の乗り方の発想というか想像が一切、これっぽっちも噛み合わないため、会話が進まない(笑)
ハンドルがカマキリハンドルだという話になったり。
吉田「警察がカマキリ使うんですか?」
阿部「警察がカマキリ駄目だなんて言ってないでしょ」「聞いたんですよ」
吉田「警視総監に?」
阿部「そうですよ」
・吉田さんが珍しく長文で話していたら、ゲップで返すカリスマ刑事(笑)
・泥棒髭を、手錠の輪の部分を口に当てることで表現するカリスマ刑事(笑)
・泥棒を捕まえた際の話。住宅に侵入しようとしている泥棒に遭遇したというカリスマ刑事。
阿部「目が合って、一瞬パニックになるんですよ」
吉田「泥棒が?」
阿部「自分が」
・警察の評価や給料について。
警察は、犯人を捕まえることをしないとボランティア状態だというカリスマ刑事。
阿部「基本給20円ですから」
吉田「いや……頭が下がる重いです」
この会話で笑い転げた記憶が(笑)
振り込め詐欺の見張りなどもしているカリスマ刑事。
はずが、いつの間にかカリスマ刑事自ら振り込め詐欺を行っている話に(笑)
監視しながら、振り込め詐欺を働くカリスマ刑事の、詳細な振り込め詐欺の手口を聞く吉田さん。
吉田「ド悪党だ」
阿部「ド悪党って言いますけど、さっき基本給何円ていいました?」
吉田「20円…」
阿部「そうですよ」
吉田「……そっかあ…」
ここらへん笑いすぎて大変(笑)
吉田「奥さんと子供さんに何て言ってるんですか?」
阿部「いや、嫁も子供もやってますから。一味ですよ」
吉田「家族を一味呼ばわり…」
捕まったりしたらどうするのかと聞かれ、嫁も子供も所詮は他人だし、捕まるときは全員刑に服すべき、と断言するカリスマ刑事。
吉田「…ものすごくいい、悪い目をしてますね」
この表現が絶妙。
・補導について。
青少年の補導もよくやっている仕事だそう。
阿部「私もね、正直退屈だから声かけてるんです」
吉田「…なんでそんなにぶっちゃけるんですか」(笑)
・補導の際の話でしたか、警棒にて応戦するというカリスマ刑事。
阿部「私は警棒をなくしたんで、擂り粉木で」
吉田「なくしたって、別のものがあるんじゃないですか」
阿部「怒られるでしょ」
ちなみに吉田さんはこういう対応全部笑いながらやってます。
カリスマ刑事は、擂り粉木には納まりきらないメッセージを込めて、擂り粉木で殴る(笑)
吉田「あんまり、荒っぽいことは…」
阿部「……なんでせっかく来たのに、そんなこと言われなきゃならないの?」
終盤で、まさかの逆抗議(笑)
・これがテレビで放送される*2と聞き、調子に乗って喋りすぎたカリスマ刑事、自分の頭に銃口を向ける(笑)
吉田「誰も見たくないですから」


・エンドトーク。素の阿部さんでちょっとだけ話を。
今回は、1時間を全部阿部さんひとりで1キャラで乗り切りました。
吉田「よくやれるわ、この長さ」
阿部「お前のほうが大変だろ」
吉田「俺ただ聞いてるだけだから」
阿部さんは、逆をやってみたいと。それは俄然興味あります。そうなるとライブタイトルに偽りが出てきますが(笑)
・キッチンジローの豚汁の熱さの話。なんでこんな話になったんでしたか(笑)
・そこから、かつや?の味噌汁はサイズがエスプレッソくらいだという阿部さんの情報も(笑)


今月も、ポイズンの味のみ出まくりの1時間で、私みたいなもんは大満足です。ただ、このライブを誰かにお勧めとかは絶対に出来ないなーとも思う(笑)正直、このノリが好きじゃない人には苦痛以外のなにものでもない1時間だと思います。腹が立ってしょうがない人が毎回会場にきっといる(笑)お好きな人にはそれはもうたまらなく面白い1時間であるだろうとも思いますが。
流れを書き出してても思ったのですが、とにかくこのライブは、阿部さん扮するカリスマ○○さんのとんでもない挙動が面白いと同時に、吉田さんのMCという相手との距離感故の他人行儀で温いがゆえになんとも言えない間の生まれる返しが本当に面白いなと実感しました。ご本人も阿部さんのやりたい放題に戸惑いと、今回については苛立ちも多少見え隠れしたように見えましたけれども(笑)、それが、MCでゲストをもてなすという立場により、普通につっこんだり、それはどうなのと反論したり、やめろと止めたり、そういういわゆる健全なやり取りが成立しないところが、このライブの肝かもしれないなーと。いや、普段のポイズンのトークが健全と呼べるかどうかははなはだ疑問なところではありますが(笑)このライブでのやり取りに比べたらはるかに健全であるように見えてしまいます。それくらい、阿部さんのことごとく常識を逸して且つ的も外して且つ予想も覆す傍若無人ぶりと、吉田さんのMCスタンスにおける戸惑いや引き加減による沈黙と、その後に選ばれた慇懃無礼な態度と絶妙なフレーズが、全編通して秀逸です。
いや、これを秀逸と思ってしまうのはファンだからだと思います。本来だったら絶対駄目なんだろうなあ(笑)これが本当に1時間のトーク番組だったとしたら、1時間オール放送事故という空気、だと言えば少しは伝わるかなあ。1時間、たとえどんな放送事故が起きても絶対に収録を切らない、終わらせないというルールに基づいたトーク番組だとしたら成立するのかもしれない。どんなだ。
要するにそういうノリのライブです。危ない人がゲストに来ても逃げられないMCが、危ない人の出方を不安に思いつつ戸惑いつつ、何とかやり過ごそうとして、縮めきれない長い間を駆使しながら、かろうじて何とか形になるリアクションを返して1時間をやり過ごすライブ。そんなイメージです。なんという不健全(笑)
というわけで、お勧めはしませんが、他ではなかなか見られないものを見られる貴重なライブではあります。何が凄いって、恐らくポイズン二人がこの1時間をちゃんと楽しんでいるっぽいという事実。最後にお互いのことを凄いねーと言い合ってましたけど、私にはどっちも凄いっていうかどっかおかしいように思えます!


このライブが始まったとき、どうせ神保町でやるなら普通のトークライブじゃなくて、と吉田さんが言ってたと記憶してますが、それにしても面白いことやるなあと思います。個人的には、ポイズンを好きになってほしいなーという知り合いがいたら、このライブには誘えないなあ。せめて漫才トークに誘います(笑)もともと芸風的に見る側を選ぶ人達だというのに、さらに見る側を選ぶライブがあるとか、どうなのか。
というわけで、来月も楽しみです。

*1:このやり取りを、ライブ中に数回聞かされる(笑)

*2:というていでこのトークライブは行われています。