箱雑記ブログ

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しずる単独ライブ『Fight!』

1年ちょっとぶりのしずるの単独に行ってきました。エンドロールを見ながら、まさか単独タイトルのファイトがこれのファイトだったなんて、と思ってつい笑ってしまった。もっとこう、勢いのあるやってやるぜ的なファイトだと勝手に解釈して、単独タイトルが出た当初は今更何を…と思っていた私、中島 みゆきのファイトと分かってものすごく腑に落ちました。しっくりくるというか何というか、真っ当な前向きさをしずるに求めてないというか、そんなしずる信用できないという私の中の駄目な部分。
以下、ネタバレしつつ感想を書いてます。今後ライブやテレビでネタをやる可能性があると思いますので、ネタバレが駄目だという方はご注意ください。


※ネタタイトルとVTRタイトルは表示されたもの以外はネタ概要を勝手に書き出したもの。
・怪談
[オープニングVTR]
・旅行前日
[VTR]しずるの新宿さんぽ
・大会直後
[VTR]威風堂々
・犯人聴衆
[VTR]残り50秒衝撃のラストを見逃すな!
・銀行強盗
[VTR]本の宣伝各種
・先輩後輩
[VTR]青春コント風本の宣伝
・落雷注意
[VTR]しずかにながるる発売に際しての大物たちのコメント
・池田作超大作長編コント「犯行現場」
[VTR]緊急企画打ち上げ代支払い対決と見せかけて本の宣伝
・研究博士
[エンディングVTR]

ネタ9本、合間にVTRネタもぎっちぎちに詰め込んで、相変わらず単独ライブのボリュームは凄いなーと思いました。
大前提として、私はしずるに変な思い入れがあるので全てのネタを冷静には見られていないのですが、面白かったとは思います。多分(笑)個人的に、凄く好きなネタがいくつかあったので、それで満足してしまった感がある気がします。
ライブ終わりで、他のお客さんからテレビの方が好きだという声を耳にしたりしたのですが、こういう声を聞くと、テレビとはまた違った側面を見せた単独だったのかなーと思えて興味深かったです。見ていてそれと分かるくらいだったのだから、よっぽどだったんだろうなあ。本人達にそういう意識があったのかどうかは置いておいて、そういうギャップは個人的には凄く面白いなと思います。リスクも多々あると思うけど(笑)まあでもそんなリスク考えてたら池田さん作のあんなコントやらないか!


好きだったのは銀行強盗と落雷注意。どうやら私は今回くだらない方向に振り切れたネタに琴線が触れてしまったようです
銀行強盗は終始池田さんの佇まいが面白すぎて、ずっと見ていたかった(笑)常識離れしたキャラクターでも説得力があるのが不思議。簡単に言えば全部シナリオだと言い張るだけのコントなんですけど、そのシンプルでどうしようもない仕掛けとギャップのありすぎる大袈裟な展開の数々に大いに笑いました。オチもバカで大好きです。小さなことだけど、恐らくネタそのものにおいてはそれほど重要でない双方のキャラ設定の濃さ(腕のいい錠前破りだの)も好きでした。
落雷注意は、本当にバカだったなー!(笑)あんなの好きに決まってます。これも内容はものすごくシンプルなんだけど、あのシンプルさくだらなさであの破壊力(笑)これ、もう一回見たいなあと思うんですが、果たしてどこで見られる可能性があるのか。ジョージと呼ばれたあの謎の生き物に是非もう一度会いたいです。オチが楽しすぎて笑いました。それにしても、あんな格好であんなことやっておいて、それが「そんなわけねーよ」じゃなくて「なんだこいつー!(げらげら)」みたいな食いつき方をしてしまいたくなるのも、池田さんならではという気がしないでもない。素っ頓狂なことやってて違和感がないってことが面白い。
要するにどちらも池田さんのポテンシャルを存分に堪能できるネタだったということで、そういうのが好きという話かもしれない。単純。振り回されてる村上さんが新鮮だという話もある。


あとは、先輩後輩も。村上さんの全力のウザさ爆発コントは見ていて本当に嫌な爽快感でいっぱいになります。普段のテレビやライブで見られる村上さんのウザさなんて一端に過ぎないのだなあと思い知らされる。品のよさそうなキャラを持ち込んでおいて、育ちの悪い嫌味っぷり全開だなんて、とても面白いので大好きです(笑)屁理屈言わせたら輝きっぱなしの村上さんはいいなあ。つい笑っちゃう池田さんもどうかと思う。それにしてもなんでどっちもちょっとフェミニンな男子だったんだろう。その作りこみっている?と思えて可笑しい。
一番最初の怪談のネタも、くだらなさを極めててばかだなーというネタ。展開が分かってても笑ってしまう。そもそも池田さんが変なポーズしてるだけでなんか面白い気になる。
大会直後、犯人聴衆あたりはまったり楽しいネタだった気がします。しずるらしいといえばらしいのはこのあたりかなあ。一本調子で強引に持っていく力技。犯人聴衆は池田さんのいーっとなる顔が思う存分堪能できるのが素敵(笑)
ラストの研究博士は、ライブのラストを飾るにはなんともしっとりとわびしくて、しかもその後のエンドロールが中島 みゆきのファイトだったもので、えらくしんみりした終わり方に。ネタそのものはだいぶ面白くて、池田さんの悲哀ったらなかったです。結果としてにゅるっと終わる感じもちょっとじわじわくる感じで。


あとはもう、池田さん作のコントが!酷い!(笑)まさかの鼻くそで犯人プロファイル。普通思いつくかなー思いついてもやろうと思うかなー。もう出だしから最後まで全てがぶっ飛んでて、見てて笑いながら唖然としたりでだいぶ忙しかったです。鼻くそに4種類の定義を持ち込む時点で池田さんどうかしてる。あれに乗っかりきる村上さんの覚悟も凄い、のかもしれない(笑)
池田さんが作るコントっていうと、もっとこう、狂気とかが全面に押し出されるのかなーと思ったんですが、狂気と言うよりはひたすら下品且つ単純に力強くぶっ飛んでいた、という結果でした(笑)


VTRネタが合間にぎゅっと詰め込まれていましたが、どれもくだらなさ全開で面白かったです。
俄然好きだったのは、やっぱり残り50秒衝撃のラストのあれです。単独打合せ中に池田さんがちょっと退出→突然作家さんが血を流して死ぬ→村上さんがピストル?を持ち出して乱射して作家さん達撃たれまくり→そんな村上さんも刺されて?絶命→戻ってきた池田さんがぶっ飛んだ顔で銃持って入室→カメラに向かって銃を撃つ、という流れ。何だったんだあれ。池田さんの最後のカメラ目線も込みで、最高に好きでした。ブラックさ加減が好きというよりは、突拍子の無さと意味不明さ加減が気持ち悪くてたまらなかったです。
あとはもう、しつこいくらいに繰り返される、本の宣伝が凄まじい(笑)あそこまで臆面もなく宣伝されるといっそすがすがしい気がします。サブリミナルまで駆使してもう必死っぷりが素晴らしかった。どれも面白かったけど、プロア クティブのパロディが好きでした。バカで(笑)
威風堂々と書いたのは、村上さんのノンバーバル映画とつくりが一緒で、そんなに目くじらたてるほどでもないしぐさを威風堂々の音と共に大袈裟にズームアップするというもの。非常にくだらない。村上さん威風堂々お好きですね。


単独翌日のしずるのオンラインで、単独での池田作のネタについて時間いっぱい使って話をしてましたが、池田さんの鼻くそに対する見解やスタンスがどれもこれも面白すぎて、あのネタを作り出した脳内の一端に触れた気がしました。池田さんは存在感も頭の中もしずるの最終兵器だなあと思うと同時に、そんな池田さんの明らかに常識からは逸脱したスタンスについていちいち冷静に一般との隔たりを解説していた村上さんがいてくれる安心感たるや(笑)村上さんだってどうかしてる部分はかなりどうかしてると思うんですけど、池田さんと並ぶと狂っている部分の種類が違うなーという気がしました。つくづくバランスが悪い(笑)それが面白いんですけど。


以上です。何か思い出したら追記するということで。