箱雑記ブログ

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囲碁将棋単独ライブ『劇空間ホール』

囲碁将棋の単独ライブに行ってきました。前回までのブラッツでのぎゅっとした濃密な空間もよかったけど、北沢タウンホールもありでした。何しろ面白いんです。毎度毎度どんだけ面白いのか、そろそろ腹が立ってきました。しかし劇空間プロ野球なんて中継番組のタイトルを知ってるようなタイプの人が客席にどんだけいたのか(笑)
以下感想。少々ネタバレがあります。今後見られるネタもあると思われますのでご注意ください。




今までは60分+αのライブでしたが今回は90分+α。でも時間の間ずっと舞台出っぱなし、マイクの前で話しっぱなしは変わらずのブレなさ。面白さに関してもまったくブレなくて、90分ちょっとの間笑いっぱなしでした。
漫才の間に映像を挟んで、でも漫才。センターマイクを脇に寄せて映像につっこみながらの漫才。本当にいやになるくらい面白くて参ります。根建さんのプライベートなグルメレポーター映像における「何これ…」感もひっくるめて、面白かったです(笑)


90分間隙なく面白かったのですが、特に好きだったのは文田さんの理想の女の子を語るネタの部分。好きな女の子の例題として出される題材がどれもこれも素晴らしく狭くて素晴らしく面白い。あんなに狭いのにあんなに面白くてあんなに笑いが起こるのは、ただ狭いんじゃなくて面白さが伝わるやり方をとってるからなのか、はたまた単独のお客さんがそういうお客さんなのか(笑)インザーギの名前出てきたとき私大喜びでしたけど、ピンとこない人の方が多分多いんじゃないのかなーと思うんですが、それでも面白いんだもんなあ。狭さが故の具体性がいいのかな。分かりやすい状況でふわっと伝えるんじゃなくて、分かりにくくても肉付けしっかりの方が輪郭がはっきりするのかも。どちらにしろ面白いのが凄い。「水野と野茂しかいない」みたいな具体性が(笑)このくすぐられ方は本当にたまらないです。しかし水野野茂ミルコでインザーギとなると、広く浅くスポーツが好きみたいなちょっとした通気取り(私のことです)が見事にターゲットにされているような気がしてしょうがない(笑)ていうか全盛期の水野のピッチングを知っている人間があの会場にどれだけいたのか…(笑)この漫才で出てきた女子の条件、全部好きでした。ハズレなさすぎてまいりました。どれもこれもたとえが絶妙でくすぐられっぱなし。この先いつ「ベルリンフィルにいる奴」みたいなことを言い出してもおかしくない。考えただけで恐ろしい。あと黒いマワシのくだりには深く納得してしまう私は千代の富士世代。
最終的に広末が一番アリに見えるという逆転の構図が出てくるテクニカルな構成もひっくるめて、本当に面白くて腹が立ちます!


冒頭のくだらなさを極めたパチンコの下りはともかく(笑)、最初から歌ネタで相変わらず好きだなあと笑ってしまいました。最初だからか囲碁将棋に慣れてしまったのかは分からないのですが、いつもの感じと笑えてしまったのは多分あまりよくない(笑)
サザンのくだりの方がとにかく馬鹿馬鹿しくて最高に好きでした。無駄な張り合いが阿呆でいいなあ。サザンという幅広い題材を使っておいて、やっぱり中身が狭い。その狭さがどうにも面白いです。不思議。「教える」と「知ってる」の応酬はなんなんだろう。知ったかぶるとか偉そうに教えるみたいな態度が居様に似合う文田さんが面白い。
銭湯のくだりは、ただひたすらに根建さんがくだらなくてどうしようもなくて笑ってしまう。老舗という言葉の使い間違いからして可笑しいなあと。このネタでもそうだけど、今回の単独は全体を通して根建さんがぶっ飛んでいた印象です。ずっとおかしかったなあ、あの人。
おかしかったといえば、VTRでの根建さんのグルメレポーターはいったいなんだったんだ(笑)ずっと脱力系の映像が流れっぱなしで挙句ガストでハンバーグにかぶりついて「あったまるわー」ってどんだけだ。映像見ながらの文田さんのツッコミがいちいち的確すぎて笑ってしまいました。
もうひとつ、根建さんのソロライブで出来なかったというR18のピンネタがあって、これは直球の下ネタだったんですけど、面白かったなあ。下っぷりが非常に根建さんらしい素直さというか(笑)言葉選びが本当に面白い。
最後のお裾分けのネタは、本当にあのシチサンで作っていたネタをやってる、というのがまず楽しくて、中身の展開が想像の斜め上だったのがさらに楽しかったです。サザンのネタでの張り合いが結果的に伏線になってるのは多分狙いなんだろうなあと思うのですが、それを抜きにしても面白い。エスカレートっぷりはわりと王道なのかもですけど、王道なだけに面白くて、ついでにそれまでの流れやお客さんと作ったネタというそもそもの前提条件でさらに混迷のネタになっていた印象です。やってくれるなあ。
映像ネタというか歌ネタというか、ボンジョビの歌を日本語に置き換える文田さんのあれも面白かったなあ。ちょっと前のエリートヤンキーの単独みたいに、日本語置き換えバージョンの歌詞を終演後に配ってくれたらよかったのに(笑)


囲碁将棋の単独のたびに面白いなあと思うのは、何しろフレーズの強烈さです。二人が二人とも独特のテイストでフレーズを繰り出してくるから凄い。「墓穴スプリンター」ってどっからその語幹が出てくるのかな!文田さんの頭の中は、いわゆる芸人さんが好んで使う類の単語とはちょっと違うデータベースが入ってる印象です。現代っ子なだけじゃなくて、ちょっとチャラくてちょっと横道に逸れた、というと違うかなあ、横道気取りとでも言うべきか(笑)ちょっとがまいモノっぽい感じがすごくいいなあといつも思います。あれがストレートにコアだったりサブカルだったりしたらこんなに面白くない気がする。微妙に上澄みなところが面白い気が。うまく言えませんが。
個人的にどうにもお気に入りなのが、ネタバレになるので白抜きにすると、「『知らない』って打ち込んだら全部『知らない』って入るExcelの使い方教えてやるよ」でした。弊社なんて単語を使いたがる感覚と同じひき出しなのかなーと思うんですが、こういうひき出しを持ってる人って珍しいなあと思うわけです。
根建さんも面白くて「やしゃまで待てねえよ」とか、ちょっと間抜けなのに強引なフレーズが多くてこれまた笑っちゃう。ネタバレになるから書き出しませんが、それこそ理想の女性のネタにおける根建さんのツッコミぶりは名言の宝庫だった気がします。


以上です。なんか支離滅裂な感想になりましたが、とにかく面白かったと言いたかっただけです。
忘れていることもあるような気がしますが、思い出したら追記するということで。