箱雑記ブログ

色々まとめています

東京シュール5

昼は小学生の男の子とのフィーリングカップル。
夜は関町プロデュース。
どちらも面白かったです。流れをメモするのはちょっと難しいので、感想だけざっくり。




・昼公演
お子さんとシュール5のコラボという驚きの発想にやられたーと思いました。それにしても子供の無垢で残酷な面白さって不思議だなあ。絶対に大人には出来ないことばっかりやらかしてくれるので、どきどきわくわくが絶えませんでした。
合間合間にどのお兄さんが好き?とお子様に選んでもらうのですが、頭からしずる、というか村上さんの人気ぶりがすごい。しずるを知っているというわけでもなく、単に見た目の問題らしく、子供の世界はシビアだなあと感心しました。5人中1人がかたくなに池谷さんを選んでいたのも素敵。そしてとにかく受け入れられない家城さん(笑)こんな世間の縮図はだいぶ切ない。


見所はというと、子供たちへ向けてそれぞれのコンビがネタをやるところ。どんな企画でもちゃんとネタをやる時間が入ってくるというのが嬉しいんです。


かたつむり→いつものネタでお子様の心をおおいにつかむ。
ライス→おしり押し、且つピンボールのような奇天烈な動きなどで、お子様大喜び。
しずる→8歳の男の子を舐めてかかったおなら押し。お子様の反応は芳しくない。子供には分かるんですねえそういうの(笑)
犬の心→この日のために作ってきたリズムとひょうきんなポーズを駆使したショートコント!以後「うんちゃか うんちゃか うんちゃかほーい♪」がライブ中大いに語り草になる(笑)
カリカ→ハム男と調教師という、どうしたらそれが子供心に響くと思ったの?と問い詰めたくなる素晴らしいコント。お子様のトラウマにならないことを祈るばかり。


で、このネタ後の子供たちはちゃんとかたつむりやライスに食いついていくので、やっぱり見るところはちゃんと見てるんだ!と嬉しくなりました。ああいうところで目測を誤るのはとてもしずるらしいと思います。どうせ目測を誤るなら、カリカくらいやらないと(笑)


それでも最終的に、しずるというか村上さんを2人が選び、ひとりはライス、ひとりはかたつむり、そして最初から最後までずっと一貫して犬の心というか池谷さんを選んでいた少年が、最後も池谷さんを選ぶという結果。彼は5人のお子様の中でもずば抜けてフリーダムで瞬発力のある毒舌家で、ちょっと変わったタイプの子だなあという印象だったのですが、そういう子が池谷さんを終始選ぶというのがとても素敵!選ばれる池谷さんが素敵です。頭を撫でてあげたり肩車をしてあげる池谷さんは、すでによきお父様の風格があって、うっかり胸がときめきました(笑)既婚者の余裕恐るべし。




・関町プロデュース公演
映像を駆使して、ちょっとアドベンチャーゲーム風に進む、関町さん主役の恋愛シュミレーション?的な?ゲーム?でした。関町さん以外のメンバーが、舞台上のゲーム機をいじりながら、それを進めていって、時にはリアルに肉弾戦に及んだり、コントさせられたり、カラオケ歌わされたりするというもの。


選択肢を選んでゲームを進めていくのですが、最初からことごとくゲームオーバーしまくるみなさんの選択が面白すぎる。そもそも最初からゲームなんてやらずにすむならやりたくないんだけどオーラを全員で放っている様が面白いです。根本の否定から入るという(笑)単純に企画に乗っていかないから、単純な展開になりようがない。だから予想もつかない展開に自由に行ききってしまうことができる、のかもしれない。それがすごく面白いです。ただ難点があって、自由な方向に行ききってしまうと、戻ってくるのがものすごく大変という(笑)ハイリスクハイリターンなスタンスでシュール5は成り立っているのかもしれません(笑)


関町さんの恋愛シュミレーションについて、ゲームにのっとって嫌々いろんなイベントをこなしていくのですが、悪者との相撲マッチがあったり、オチ台詞の決められた3分即興コントがあったり、落ち込んだ関町さんを復活させるためのカラオケ大会があったり。さすがに関町さんは、長らくカリカや犬の心と一緒にライブをやっているだけあって、この5組+1の人達に何を与えたら面白くなるかを熟知していらっしゃるなあ、という印象です。文化系のお兄さん達の普段見られない相撲対決や、面白カラオケスキルのあれこれは、やはり鉄板。即興コントについてはお家芸。そういう意味で、関町さんはものすごくちゃんと研究した上でプロデュース公演に臨んできたのかもしれないなあ、と。
オープニング映像や、ゲーム画面のあれこれなど、時間をかけなくては出せないものばかりで、関町さんが関町さんなりにかなり周到に準備をしてきたのが伺えて、やるときはやっちゃうんだなあと嬉しくなってしまいました。


個人的にこのライブで一番テンション上がったのは3分の即興コントのところ。
「面白くなってきた」「とほほ」「あーあ、何やってんだろ、私」の3つのオチ台詞が決められた3つのコントを、くじ引きで決まった3人がそれぞれこなすというものでしたが、どれもとっても面白くなっていて、見ていてものすごくわくわくしました。どれも、3分のうちの最初の2分くらいは手探りであっちこっちを引っ掻き回したりお互いを牽制しあうような状態なのですが、それらを伏線として利用して、残り1分とか30秒でしっかりしたストーリーを作り上げてくるのがさすが。
1つ目「面白くなってきたな」は、押見さん、池谷さん、中澤さんで、女の子を取り合う男の子の話。時間的にもぴったりのタイミングで、押見さんがオチ台詞を言える状況だったのですが、何故かオチ台詞前に余計なひとことを追加してしまって達成ならず(笑)押見さんらしいすっとぼけ方。
2つ目は、林さんと、しずる二人で、居酒屋設定。中盤で村上さんがだいぶ無理矢理ぶっこんできた「僕、桑田 佳祐です」は、その後も広がらず、そのときはだいぶ見ててはらはらしてたんですが(笑)、ラスト10秒で村上さんが「僕、本当は桑田 佳祐じゃないんです」で、他の二人が打てば響くようなタイミングで「とほほ」。こじつけたにしては素晴らしい伏線とその回収ぶり(笑)
3つ目が素晴らしくて、カリカ二人と吉田さんによる即興コント。男二人と、彼らを二股にかけているらしい女性(家城さん)。台詞の端々で、男1(吉田さん)と女性が付き合っていること、けれど女性は男2(林さん)とも付き合っている様子で、ちょうど3人が鉢合わせしている状態であること、男1は二股のことを知らなくて、知らされて女性に幻滅していること、男2はどうやら女性に暴力をふるっている気配があること、女性はその暴力がいやで男2と別れたがっていること、などが分かる。即興コントでそこまでの情報量が必要か否かはおいといて(笑)それだけで一気に色々な厚みがどーんと増してわくわくできます。この設定ならどうにでもオチ台詞に持っていけそうな気配の中、男1がこの場を逃げ出そうとするも、鍵がかかっていて出られない。男2が、「内側から鍵がかかるんだよ」と言い出すに至って、もうテンションが上がりまくり。男1は電話も線がつながっていなことを死って怯える。そうして最後、女性が諦めたように「あなたを呼び出したのはこの話をするためじゃない」と言い出して、そのまま男1の首を絞めて殺す。男2が満足そうに「よくやったな」と言い、女性は座り込んだまま、「あーあ、何やってんだろ、私」。
手が痛くなるほど拍手しました。すごすぎる。展開の秀逸さとか仕掛けを投げ込んでくる発想もそうですし、オチまでの転がし方があまりにもよく出来すぎていて、ぞっとしました。カリカ二人揃った奇跡。吉田さんもその展開を助ける動きをこれでもかとしていて、すごいすごいとその場で大騒ぎです。未だに忘れられないあの衝撃。なんだかこのところ、カリカに打ち抜かれる瞬間が多すぎて嫌になります。この組み合わせを引き出す関町さんの引きもとんでもないなあ。


カラオケも楽しかったです。池田さんのエレカシから始まり、ガチで上手すぎる中澤くんや、ありえないほどぎこちない距離感でゆずを歌うポイズンの二人など、見所満載にも程がある。林+村上+田所の仮面舞踏会は最高でした。林さんが(笑)素晴らしきバブル世代の歌とダンス(笑)林さんという素材は本当にずるいなあ!何やってても絶対に面白い。


記憶が薄れているのでとりあえずこのくらいで。本当に楽しかった!
そういえばライブの冒頭で、ひとり舞台上で踊り狂う関町さん(無表情)が素晴らしかったです。下手なんだけど、下手なのが面白いんじゃなくて、何か無性に面白い、という踊りは、椿鬼奴姐さんに通じるものがあるかもしれない(笑)
エンドトークでの自虐もひっくるめて、関町プロデュース本当に隅々まで面白かったです。