箱雑記ブログ

色々まとめています

エリートヤンキー60分漫才

だいぶ今更のタイミングで感想を更新です。以下はネタバレを含みますのでご注意ください。




ネタの流れは以下の通り。

※以下は正式タイトルではなくネタ概要を勝手に書き出したもの
捨てられている動物を拾って親を説得→不良に憧れる→遠足のお弁当→家に帰るまでが遠足→タイムマシン(入学式編)→河童を見た→英語禁止ゲーム→雪山で遭難→若さを保つための努力


60分ぶっ続けでエリートヤンキーの漫才を見る機会を得て、改めて思ったのが、彼らの漫才はひたすらに気持ちが楽しくなる、という点です。面白いから、というのが大前提としてある上で、ちょっと言い方が難しいのですが、漫才を楽しんでいる彼らを見るのが楽しい、というのを今回ひしひしと感じました。楽しそうに漫才をする人はたくさんいるんですけど、中でも私にはエリートヤンキーがかもし出すポップで前向きで分かりやすくて、でも時々ちょっと捻くれてる、そんな漫才を気持ちよさそうにぽんぽん掛け合う二人の様子が、とても合うのだと思います。
序盤からアドリブ入れまくって楽しそうな西島さんとか、見てて本当ににこにこしちゃいます。60分間漫才を見てて、ちょっと乗り切れないかな、と思って見ている時間もあるにはあるんですけど、それでも何となく楽しさが持続して見ていけるから、エリートヤンキーはいつ見ても「ああ楽しかった!」と思えます。自分でも不思議。
ネタをひっくるめての感想としては、若干大味な印象もあったかな、というのもあるんですけど、それを補う勢いというか、熱というかを感じたので、全部見終わっての感想はやっぱり「見てよかった」となるのでした。細かいところは60分という枠の中で色々とやりくりするのが大変なのもよく分かるので、きっと研究のしどころなのだと思いますが、とはいえやっぱり面白かったです。


好きだったのは、遠足の帰りのと、河童のネタ。遠足のネタは、ごく普通のはずの舞台が突如としてとんでもない状況になる、という繰り返しが、意外性好きにはたまらないものがありました。普通に考えたらとんでもないけどコントとして見たらベタ、という優しさもエリートヤンキーらしい(笑)
河童のネタは、ちょっとだけ毛色が違うネタに見えまして、その感じが新鮮で好きでした。遠足の帰りのとは逆に、普通の状況なのになぜか異常な状況と勘違いする、という形で、色々手を尽くしてくるなあと嬉しくなります。
最初の親を説得するネタとか、雪山遭難のネタは、いわゆるエリートヤンキーのフォーマットとして身近なネタで、さすがに安定感抜群でした。変化球の楽しみはないけれど、何も考えずに楽しめるというのはやっぱりすごい。ところで橘さんへのビンタは解禁になったんですかね*1


二人ともアドリブと思しき箇所をこれでもかとたくさん入れていて、もちろん60分の時間を作るためというのもあったのだと思うのですが、そんなアドリブらしき箇所がみんな本当に面白かったので、これはもうアリもアリだな、と。
遠足のお弁当のネタにおける、橘さんのツッコミにあるまじきコント芝居とその状況のチョイスにひたすら笑いました。見えざる友達数人の中で、小学生?にあるまじき階級社会が見え隠れするのが素晴らしい(笑)橘さんの漫才の中でのフレーズ力というのはいつもエリートヤンキーを見るときに楽しみにしているポイントなのですが、このライブの中でも色々と楽しかったなあ。前にも書きましたが、橘さんのツッコミは、ボケに対する真っ当なツッコミや訂正ではなくて、ボケの世界観に乗っかっての言葉選びなので、正しくツッコミではないんですね(笑)そりゃそのフレーズそのものが笑いになっちゃうよね、と。


冒頭で、子供みたいだけれどやっぱりお気に入りの服で出たい、という西島さんに、橘さんが「似合ってるからいいんじゃないですか」と言ったときに、西島さんがリアルに照れつつ「不意に褒めるのだけはやめてくれませんか」と言っていたのが面白かったです(笑)西島さん、かっこいいとか言われても平気な顔してるのに、不意をつかれるとぼろぼろになるんですよね(笑)面白いなあ。ていうか橘さんこのときそんなに褒めてます?(笑)
かと思えば、中盤で友達がいないという西島さんの話をしているときに、
橘「友達いないのか?」
西島「(無言で右手を差し出して笑顔)」
橘「うーーーん」(笑)
西島「(無言で橘さんを叩く)」
というやり取りがあってだいぶ笑いました。どっちもどっちです(笑)


エンドトークでは、西島さんが「もう二度と60分漫才やりたくない」と言ってましたが、そんなことを言わずにほとぼりが冷めたらまたやって欲しいです。
夏には単独もあるのに、このタイミングでこんなボリュームのライブをやってくれたことも、嬉しかったりしたので。

*1:顎関節症とかって話があった気がしましたが。