箱雑記ブログ

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囲碁将棋単独ライブ「先手ふみた後手ねだて」

囲碁将棋単独に行ってきました。諸事情で前回の初単独に行けなかったため、単独は初でしたが。が。
本当に本当にこれでもかというほど面白い70分くらい?もっとかな?のライブでした。満足度が半端ないです。帰りの道で、友人とずっと「面白かった」「全部面白かった」と言いっ放しでした。以外ざっくり感想。
そういえば今更気付いたんですが、このライブタイトルって、ボケ文田ツッコミ(同意)根建という意味だったりするのかな。




ネタは一本勝負で流れが以下のような感じ。

囲碁将棋登場→J-WALK→文田の将来やりたいこと=ラーメン屋→根建の将来やりたいこと=クイズ番組の問題を作りたい→お互い不満に思っていること→先輩のエノモトさん→はたらくくるま→エンドトーク→+α

ライブは60分以上囲碁将棋の二人が出ずっぱりでひたすら漫才。途中で変化球とかいう問題ではない、映像を使った漫才…漫才?(笑)が入りつつも、全編38マイクと囲碁将棋のみの濃密なライブでした。とにかく抜群に面白かったです。全編通して全部面白かった。個人的には隙がないくらいの勢いで楽しみました。囲碁将棋の漫才がもともと好きですから、見る前のハードルってかなり高かったはずなんですが、こっちのハードルの高い低いとかがもう関係なくなるくらい、ことごとく面白かったです。絶賛です。


ずっと見ていて、途中から、「これ漫才?」と思う瞬間があったりしました。当然ながらネガティブな意味ではなくて、ものすごくいい意味で、むしろ衝撃的な意味合いで、漫才じゃない別な何かを見ているような気分になったものです。もちろん見てるのはいつもの囲碁将棋の漫才ではあるのですが、一時間以上あの形を見ていると、途中から不思議な気分になってきまして。ツッコミとかボケとかの境界線が極限まで曖昧で、本当にお兄さん二人のただの立ち話を見ている気分。ただの立ち話だけど、めちゃくちゃ面白くて、ボケもツッコミもない(というか、そういう形が見当たらない)会話でこんなに爆笑できる、というあの感じが、ものすごく不思議でした。ニュアンスばかりでうまく書けないのがもどかしい。漫才なんですけど、私が知らない漫才だと思ったというか。とにかく「これは何だろう」「漫才のはずだよね?」とずっと思いながら見てました。クイズ終わってチャゲがどうのと言い出したあたりかなあ(笑)


とにかく状況の選び方と言葉の選び方が大好きで、全編笑いっぱなしでした。そのくせ、J-WALKあたりの馬鹿馬鹿しさを極めたしつこいやりとりに撃沈したり(笑)よくよく考えると、あのネタすごくちゃんと構成練られてるような気がするんですが。よくよく考えないと気付けない私がちょっと恥ずかしいのかもしれない。
ラーメン屋の練習で融資だとか役所だとか出てくる無駄なリアリティもたまらない。リアルはリアルでも、泥臭い方の嫌なリアルさというのが文田さんらしいような(笑)あと、頑なに1号店の立地にこだわる根建さんが面白すぎました。神奈川の土地勘がない私は、帰宅してとりあえず「足柄山(あしがらやま)」を検索しました。ちなみに足柄山知らなくても当たり前のように大笑いできましたが。あと、囲碁将棋のネタだとたまに出てくる、「絶対にないはずだけど言われてみればありそうに思えること」がこのネタでも出てきて、「醤油の人はとんこつの人に敬語だと思う」という根建さんの話で爆笑しました。絶対ないんだけど、分かる気がする(笑)
文田さんぽいと言えば、ネタ合わせサボるネタでの、チャゲに関して根建さんを煙にまくときのあの論法が最高でした。ムチャクチャなはずなのになあ。説得力ありまくり。堂々としすぎなのも相まって、本当に笑いました。共演のくだりも楽しかったなあ。
先輩のエノモトさんのネタも大好きでした。根建さんの語るエノモトさんのかっこよさをすかしていくあのやり方が、これまたなんとも囲碁将棋というか文田さんらしい。本当にやられたらだいぶいーっとなるであろう、いやーなすかし方(笑)根建さんのとんでもない逆切れもひっくるめて、大好きなネタでした。
最後のはたらくくるまは秀逸過ぎました。レガシーで笑い死ぬかと(笑)そこを選ぶのかという狭さそのものもたまらないんですが、その狭い場所のチョイスが最高。スバル車バージョンのサビが語呂良すぎて感動しました(笑)
最後の最後、エンドトーク終わってから映像でのネタばらし、というか大オチは、ちょっとすごい。ネタ本編でのオチだって十分美しかったのに。気持ちよくやられました。文田さんがボケとして歌っていたはたらくくるまのフレーズが、実は実際にはたらくくるま3の歌詞だった、ということが判明するどんでん返し。「お前らボケだと思って笑ってたけど、こういうことなんだよ」と、軽妙にいなされた感じ(笑)ネタの中身でも十分笑わされていたのに、ライブの構成においてこういう事も出来るんだから、文田さんの頭の中ってちょっとすごいかもしれない。


途中の根建さんプレゼンツ?クイズのセンテンスは、いわゆる単独ライブでよくある映像ネタを漫才として組み込んで披露するという、あまり見ない形で、こういうこと考えちゃうんだなーとつくづく感心しっぱなしでした。ただ映像使ってクイズをやるというだけじゃなくて、頑なに38マイクを使っての漫才としての二人のやり取りがメインとなるという心意気がにくい。38マイクを上手に寄せて、映像見ながら舞台の端で漫才(笑)回答用のボタンまで持ち出して、それでも漫才(笑)私、古きよきあのクイズ番組の中でも「何を作ってるんでしょうか!」のあのクイズが大好きだったので、ものすごく楽しかったです。3つあって3つともクイズの切り口が全部ばらばらで且つ似たところが無いというのがまた凄い。麻雀でやられました。私麻雀は分からないのですが、分からないということがひとつ乗っかった形で笑えたのも嬉しかったです。でも麻雀知ってたら多分もっと楽しめたんだろうな。袖と客席後ろの男の人の笑い声が盛況でした(笑)
1問目のカレーの答えのところは、なぜサンマの存在そのものについて何も言わないのか!と不思議でしょうがなかったです(笑)あれはサンマの配置よりも先に、サンマがあること自体が問題にはならないんですかね?囲碁将棋的に(笑)あと、3問目で、根建さんが土方の恰好で一輪車を動かしながら電車に乗って渋谷のスクランブル交差点に現れるVTRを見ながら、なぜかキング単独の映像ネタを思い出したりしました。共通点はあの躊躇なしに驚きの恰好で街中に繰り出すという無謀さでしょうか。


そうだ、オープニングというか、登場のところも面白かったんでした。登場そのものをネタ扱い。「反逆のカリスマ」状態(笑)で登場するかっこいい文田さんに対する根建さんの扱いそのものにも大いに笑ったのですが(「こんなに差があったら家族心配するよ」でどうしたって爆笑です)、根建さんのために文田さんが用意したという曲のチョイスがさすがというかなんというか(笑)根建さんも言ってましたが、本当にどこから見つけてきたのかDBのオープニング中国版?(笑)


書いてても、やっぱり余すところなく面白い単独ライブだったなあと実感しました。一時間ちょっと、失速しなかったのも凄かった。いろんなパターンを見せてくれつつ、途中で盛大なお遊びも見せつつ、最後はちょっとテクニカルな終わり方をする、というあたりがもう本当に粋です。
エンディングでは、直前のライブで前説を争っていた井下好井とタモンズと、そのライブでMCをしていたエリートヤンキーも出てきてました。橘さんは一番最初の登場時のネタで影アナをやっていたので呼ばれて、これで自分だけ呼ばれないのはイジメだと言いながら西島さんも出てくるという(笑)
橘「(西島さんが)ずっとニヤニヤしてたんだから」
西島「俺レガシーで泣いたんだから!」←笑い過ぎて
西島さんが、「刺激になりました」とかなり真っ当なトーンで言っていたのが、同期という感じでとても素敵でした。
いちファンとしての贔屓目もあるかもしれませんが、見に行った価値をしみじみ実感できるライブでした。本当に面白かったです。ネタが終わった直後と、スタッフロールが終わってエンドトークで二人が出てきたときと、エンドトークが終わって暗転したときと、とにかくずっとお客さんの拍手が鳴り止まなかったのも素敵でした。私もなんとなく無心で拍手しまくってた気がする(笑)こうなると、前回の単独が行けなかったのは、やはりちょっと悔やまれます。
ちなみにエンディングで、「ITIは地下組織なんだから」と根建さんが言ってたんですが、そうなんですか?(笑)本編であれだけウケておいて、エンディングで突然あわあわとなって文田さんに「エンディングで急にすべんなよ!」と言われる根建さんがさすがでした。根建さんはネタ中に普通に月曜日を水曜日と間違えて、お客さんにつっこまれてましたねそういえば(笑)


以上です。何か思い出したら追記するということで。