箱雑記ブログ

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K-PRO『Simple Set LIVE』

最近たまに足を運んでいるK-PROさんのライブへ。吉本の芸人さんばっかり見ているので、他事務所芸人さんを見るのが楽しみでしょうがなかったです。
Simple Set LIVEは、1時間半で6組の芸人さんが7、8分の長いネタと企画コーナーをやる、というライブだそうで、これは素敵な主旨のライブだ、と思って見てきました。いまどき7分8分のネタってなかなか見る機会ないので、たまにこういうライブがあるととても嬉しい。出演者も思いのほか見られて嬉しい人達ばかりでわくわくしました。以下若干ネタバレもありつつ感想。


※以下は正式タイトルではなくネタ概要を勝手に書き出したもの
鬼ヶ島:[コント]超能力
磁石:[漫才]結婚式のスピーチ、ラブレター
カルパチーノ:[漫才]子供の頃のいたずら、グルメリポート
ダーリンハニー:[コント]ひいちゃった
しずる:[コント]消しゴム
スピードワゴン:[漫才]じゃんけんの世界王者になりたい、ちょっといい話

改めて書き出しても豪華!


鬼ヶ島は初めて見るネタでした。手を捧げると超能力で相手がぎゃーとかうめく等、超能力の表現の仕方だけはとってもベタなのに、その他はやっぱりぶっ飛んでいた(笑)こんなネタを時間かけてじっくり見られて感無量です。超能力を教えてくれ!と言われた側が、手を掲げて「これでお前は超能力が使えるようになった」というのは笑いどころだと思っていたのに、後の展開を見たらそういうことじゃなくて本当にびっくりした!(笑)それにしてもいつ何時見てもわが道を突っ走っていて迷いがなさ過ぎてすごいと思います。何も喋らず動かずに3人立っていたら客観的に見ても3分の2は普通にしゅっとしたお兄さん達なのに・・・(笑)突然の「野田の最終形態」に笑うしかない。最近CSでドラゴンボールのアニメをやっていてフリーザが最終形態になっていたのでなおさら笑いました。タイミングが良すぎる。


磁石は結構懐かしいかな、と思ったネタでした。磁石のネタをこんなにじっくり見ることも、もしかしたら初めてだったかもしれない。相変わらずちょっとねじれたボケと主張の強いツッコミがいいなあと思いました。私佐々木さんのツッコミが本当に好きなんです。ボケに対して一片も優しくないのがいい(笑)永沢さんが常に飄々とボケるのも見てて楽しいなあ。


カルパチーノは漫才でした。たっぷり使われる間が癖になる。斜め上からにょろっと出てくる感じの低温のボケも好きだし、それとほぼ同じ温度のツッコミがまた嫌いじゃないんだなあ。間がたっぷりありすぎて笑うタイミングを選んでしまうのかな、という気もするのですが、私は好きです。カルパチーノはコントも見たことあって好きだけど、漫才もやっぱりじわじわ楽しいなあと思います。「勝手にしまっていくシリーズ」がツボでしょうがなかったです。


ダーリンハニーは久しぶりでした。初めて見るネタでしたが、こんなにしっかりコントを見られてすごく嬉しかったです。時間かけてしっかり設定があって見せてくれるネタはやっぱり面白いなあ!長嶋さん猫の形態模写上手すぎ(笑)普通にコント芝居もお上手だから、本題に入るまでの時間が丁寧に使われる様も普通に飽きずに見られて、雰囲気あるなーと。罪がありそでなさそな内容も好みでした。ダーリンハニーのコント、もっと見てみたいなあ。


しずるは先日のAGEAGEでやっていた消しゴムのネタを長いバージョンで。この殺伐としたネタがとっても好きです。二人とも本当に本当に根性汚そうな悪い顔をするんだ(笑)指されて答えられない池田さんの隣で笑う村上さんの悪の笑顔が秀逸すぎる。輝きっぷりが尋常じゃないです。消しゴムを返した返さないというごくごくミクロなことを、マクロな展開にまで押し上げるまで、その展開が失速しないのが面白いなあと。やっぱり構成が上手い人達なのかな、と思います。個人的にお話コントが好きだからこういう展開のドラマっぷりに引っかかるんだろうなあ。しかし大枠で見てたらくだらないことこの上ない話だ(笑)


スピードワゴンを生で見るのは果たしていつぶりだろうか!あんまり久々すぎて、出てきたお二人に普通に感激しました。井戸田さんの年取らなさはすごいなー。ネタは見たことあるものでこれまたちょっと懐かしいくらいでしたが、やっぱり面白いものは面白い。ひねりがきいててもポップで伝わりやすいのがいいなあ。小沢さんのボケでの外し方って絶妙だなあと改めて思いました。


ネタ以外について。覚えているところだけ書きます。



<オープニング>
オープニングMCがダーリンハニーとしずるという異色も異色の組み合わせ。新鮮を通り越して珍しさでいっぱいの気分で見てました。他事務所の芸人さんを良く見ていた時期から友達の影響もあってとても好きだったダーリンハニーと、ここ2年近くという短い期間で見ているしずるが一緒にトークしているという図を見るのはとても不思議な気分でした。
「まずは自己紹介を・・・」という他人行儀な入りで始まる他人行儀トーク(笑)お互いが手探りすぎてそんなよそよそしさに笑う。
村上「いつもこんな感じなんですか?」
長嶋「もっと元気だと思います」(笑)


長嶋さんが「似てるよね」と言うと、村上さんが「お二人こそ」と。
どうやらかみ合ってない会話で、長嶋さんは「ここ(吉川さん)とここ(村上さん)が似てる」と言いたかったらしい。ちなみに池田さんは分かってたようです。
長嶋「ここ(しずる)が似てるわけないだろ!」「アジアとヨーロッパみたいでしょ」
もちろん、アジア=池田さんで、ヨーロッパ=村上さん(笑)
池田「それは貧民てことですか?」
アジアに失礼すぎる池田さん。


吉川さんの眼鏡をかけたら似ているのでは、ということで、吉川さんの眼鏡を村上さんがかけてみることに。
吉川「でも僕眼鏡をとると岸辺一徳になるんですよ」
実際ものすごく似ていて沸くしずる(笑)ちなみに中村七之助さんにも似ているとのこと。確かに。
村上「そんな個性あるのに眼鏡かけちゃうんですねー」(笑)
年齢もお互い聞いてみたり。24歳で老け顔の池田さん、額にしわがありすぎると。


お客さんの反応をやたらと気にするしずる二人に、長嶋さんが「吉本さんてすごいお客さん気にしますよねー」と。これをまさにどこかのライブ?で誰か吉本の芸人さんが他事務所芸人さんに言われたって話してませんでしたか。忘れてしまいましたが。
池田さん曰く、反応が気になって「客に逃げるんです」と。
長嶋「あー全部言っちゃってんだ」(笑)
池田さんの全部いっちゃうぶりがさっそくバレる。


それにしても距離感がつかめない二組。
村上「オープニングMCには向いてないですね」
吉川「図書館タイプですもんねー」
この文科系なノリがちょっと楽しくなってきている私。
ダーリンハニーの二人は学生時代は卓球部。「分かる!」とはしゃぐ村上さん。
しずるは、池田さんが野球部で、村上さんがサッカー部。
長嶋「まただよー!」「しゅっとしてんじゃん!」←サッカー部が
村上「今『しゅっ』が完全に卓球でしたね」←手振りが(笑)


卓球部だし、二人とも目も悪いし、というダーリンハニー
長嶋「目も悪くないだろ?乱視とかないだろ?」(笑)
でも村上さんは最近レーシック手術をしたと。そこからレーシックの話に。
手術中、視界がマーブルになるそうで、怖かったという村上さん。
村上「マジで号泣しましたよ、見えなくなっちゃうと思って」「(片目の時点で)『もう片方無理!』って」
ダーリンハニーさんもレーシックはいかがですか、と。
吉川「眼鏡かけられなくなっちゃう」
村上「ダテでいいじゃないですか」
吉川・長嶋「ダテはねーーー!」(笑)
どうやら眼鏡にこだわりがあるらしい眼鏡芸人のお二人。


そしてネタに入る際の芸人さん紹介で、トップバッター鬼ヶ島の紹介。
吉川「のっけからぐちゃぐちゃになりますね」
その通りでした(笑)



<企画>
後半は大喜利っぽい企画コーナーでした。MCは佐々木さん。他事務所芸人さんの仕切りというのだけですでに新鮮というあたり、本当に吉本のライブばかり行きすぎだと思いました。
コンビ二人一組でチームになって、出されたお題について「これが正解」だというものを出す、というもの。駄目だった人には罰ゲームがあります。ちなみに佐々木さんがMCで、鬼ヶ島がトリオなので、永沢さんと野田さんがチームになってます。不思議な組み合わせ(笑)


[1]スピルバーグ監督が制作費100億円かけた映画がまさかのお蔵入り。なぜ?


佐々木「和田さんのペンがまったく動きません」(笑)
小沢「和田のペン重いからな」(笑)


 井戸田:全然面白くない!
 小沢:泰 葉に脅迫されている
 永沢:完成したフィルムにお兄ちゃんがアメトークを重ね撮りしたから
 村上: からの大幅な変化
 井戸田:小 朝が出演を断ったから


挙手した池田さんに対し、佐々木さんから「しずるの目立ってない方!」という声が飛ぶ(笑)
永沢「頑張れ村上たち!」
なぜか磁石は池田さんに厳しい。


 池田:鼻がない主役を使った
  →「華じゃなくて?」という質問が飛んだりと騒然となる(笑)
 井戸田:死んだ猫がところどころ写っている


村上さん、回答ですべり、「さくさく行くのも大喜利ですよー」とごまかす(笑)


 井戸田:加瀬 大周が主役をした
  →「正解!」とあちこちから声が飛ぶ(笑)


もうないですか?という佐々木さんの声に、「池田があるみたいですよ」と勝手に言う村上さん。
慌てて書き始める池田さん。


 池田:玉が出てた


酷い回答もさることながら、井戸田さんの「それルーカスの方だよ」で笑いました。どういうことだ(笑)
佐々木「正解!」
池田「うるせえ!」
村上「ちょっと口が悪いんです」
ちょっと?


[2]「おーいお茶」的な響きの言葉を考えてください


 大川原:きーん んちゃ


池田さんが佐々木さんに「鼻のない人」と言われる(笑)
触ろうとして「触んな!」と噛み付く池田さんに、井戸田さんが「機嫌悪いなあ」と、なんだか猛獣扱い。
そしてひたすらすべる池田さん(笑)
野田「人を笑わせるって難しいよ!」
隣の席から励ます野田さん。以下野田さんの暴走に大笑い。いやー野田さんてやっぱりすごいわ(笑)


 小沢:おい!野田!
  →「正解」の声がちらほら(笑)
 長嶋:創意工夫
 小沢:ラーメン 行こっ(ハートマーク)
 村上:尿意 おっさん
 大川原:きちゃった北海道!
 猪俣:へーい ぬちゃ


野田さんのスベった答えについて話題に。
村上「野田さんが『脅威』という漢字を書けることに引きました」
野田「おまえ、そんな仲良くないだろー!」
村上「…ケツあるんで、飛び出しでいきます」←舞台を出て行こうとする
一同「吉本!」
佐々木「吉本はそういうとこあるよ!」(笑)
そして本気で「ごめんね帰らないで」と小声で村上さんに言っている野田さん(笑)


 池田:二ー匹 ます!
  →気持ちよくスベる
小沢「二匹いるんだよな!な!」
池田「いつも言ってくれるんだよ…」←フォローを(笑)
村上「池田は本当に根はいいやつですから」


罰ゲームを決めることに。
佐々木「まとめて一番駄目な芸人を決めてください!」「今までの芸暦も込みで!」(笑)
芸暦を込みだとスピードワゴンが有利すぎるということで(笑)、大喜利の回答で決めることになったはずが、なぜか最終的に野田さんに決定権限が与えられることに(笑)
野田「池田くん頼んだよ」
池田「池田くんて言わないでください」:「しずるの池田で」
永沢「村上たちの池田くんだろ!」
佐々木「村上んちの池田くんで!」
なぜか池田さんに厳しい磁石。


罰ゲームはどこかの名産(ごめんなさい忘れてしまいました)の激辛とうがらしを飲むというもの。
小沢「でもコンビ仲のいいしずるだから、村上くんが黙ってないかもな〜」
村上「プライベートは結構仲悪いんですよ」(笑)
このへんで池田さんがなぜかとうがらしを飲んでもないのに飲んだフリをして、佐々木さんに再び「吉本そういうとこあるよ!」と言われる(笑)


とうがらしは相当辛そうでした。池田さん悶絶。袖に引っ込んじゃいました。
結局村上さんもやらされることに。村上さんも悶絶。同じく引っ込んじゃったりして大変そうでした。


エンディングでは、辛さが収まらずずっと池田さんがうろうろと動きっぱなしだったのが挙動不審すぎました(笑)ペットボトルの水がひとつしかないから、ずっとそれを交互に飲みっぱなし。
スピードワゴンと磁石のトークライブが同じ日にあるとか。


以上です。やっぱり吉本以外の事務所の芸人さんも、もっと定期的に見たいなあ!と思いました。この日は本当にみんな面白かったなあ。ダーリンハニーのコントをもっと見たい。
他事務所芸人さんの企画っていうのも久々で、そこに吉本の芸人さんが入っているのも新鮮。それにしても池田さんのあの池田さんたる存在感て、本当に難なく伝わるんだなあと感心してしまいました。スピードワゴンにしろ磁石にしろ野田さんにしろ、池田さんの扱い方が抜群(笑)特に永沢さんは何の理由があってあそこまでしずる間に格差をつけていたのか、知りたくてしょうがない(笑)
企画での立ち振る舞いがそれぞれすごく個性があって、スピードワゴンあたりはもう二人とも貫禄すら(笑)二人が二人して隙あらばコーナーの主導権を握りかねない勢いが素晴らしい。永沢さんもらしい様子で立ち回っていたし、野田さんに関してはもう野田ワールド全開でたまらないものがありました。カルパチーノはお二人とも淡々とらしい回答を繰り出していたのが印象的。和田さんのペンも動いていて何よりです。それ以外あまり思い出せないけど大丈夫か和田さん。あと佐々木さんのMCはきちんとしている上に出演者に冷たい感じが癖になりそうでした(笑)
長いネタが見られるというのも嬉しいし、企画も楽しいし、次回も都合がつくなら足を運びたいと思いました。開演時間が19時半というのもありがたいです。


余談ですが、以前のSimple Set LIVEには風藤松原がいたらしくて、それ見たかったなあ!と。風藤松原大好きです。ちょっと前に青田買いライブに行ったときのネタがもう面白くて。