箱雑記ブログ

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神保町花月『籠の城』トークライブ

運よくトークライブにも参加できましたので、簡単に。相当うろ覚えなのでおかしな点があればご指摘いただけると助かります。当然ながら完全にネタバレです。大阪がどうのという話が気になる方はお気をつけください。



・さすがに見てない人いませんよね?と聞く林さん。若干の脅迫っぽいニュアンスとともに(笑)
・ざっと説明する?というときに、なぜか池田さんが指名される。
村上「一番説明下手ですよ?」
・脚本渡されて台詞入れてからの稽古の初日から、グアムに行ってしまったかたつむり林くん。よしもと大運動会の景品だそうで、結構前から行く日取りが決まっていたため動かせなかったらしい。
か林「グアムは自由!」
・さらに初日、ゲリとゲロで稽古を休んだ中澤さん。食中毒?という疑惑があったらしいですが、結局真相は「お世話になった人の結婚式の二次会で飲みすぎて」という話だそうで。
・関町さんのコスさとあわよくば感について語る一同。
「あわよくば感」という言葉が気に入りすぎました。恐らく今後頻繁に使わせてもらうと思います(笑)
・他の皆さん曰く、隙あらば噛んでみようとしたり、こけてみようとしたり、とにかく満載なのだそうで、楽屋でも関町さんのシーンで「コスった」「今コスった」と話題だったそう。
狙っているわけじゃないというのが関町さんの言い分でしたか?
村上「よろけはコスランキング高いですよ」
散々言われて困る関町さん。
関町「この先ウケやしないじゃないですか」←村上さん爆笑
・最初の方の、押見さんの長い時間のスポットライトのシーン。押見さんのポーズが不自然、というか手がおかしい、という話が楽屋でまきおこっていたそうで、その場で再現することに。照明さんも手伝って再現(笑)いつも一緒に舞台に立っているためにまともに見ることが出来なかった村上さんが大はしゃぎ。そして一同大笑い。
・神保町花月に住んでいた田所先生。
・神保町花月に来るときにあからさまにバッグが大きい田所先生。
・中澤さんが「今日泊まっていくんですか」と聞くと、「このバッグ見りゃ分かるだろうが!」とありえないキレ方をする田所先生。
・神保町花月にひとりでいるのが寂しいのか、深夜のありえない時間に電話で池田さんを呼び出す田所先生。「何してんだよ」「今から神保町に来い」等。
・断ればいいじゃん、と口々に言われるものの、「ほっとけないんですよー」と何故か情け深い池田さん。
・しょうがなく池田さんが乗り換え案内を検索したところ、「二子玉川で256分待ち」という表示が出た(笑)
・それを先生に伝えたところ、「待ちゃいいだろうが」と当たり前のように言われた池田さん。
・待ったところで結局4時間以上神保町で一人なのに・・・と哀れむ一同(笑)
・かたつむり林くんは、すれ違いざま「林、ねえぞ」とささやかれたらしい。
・みんなで鍋を食べに行ったその後、誘われなかった田所先生は、演出家の家城さんを捕まえて「じゃあ家城さん鍋の件で話しましょうか」と言ったらしい。
・散々田所先生の話をした上で、田所先生ご本人登場。
・ベレー帽、サングラス、えらい柄と裾にレース的なものをあしらったサブリナ丈のパンツ、シャツの上からえらい柄のベスト、と、もはやつっこむことすら出来ないほどにツッコミどころ満載の服装で登場。
・関町「先生太った?」池谷「うわ、顔パンパン!」(笑)
・声が小さすぎる田所先生。
・どうでしたか、と聞かれ話をするものの、関町さんの方にしか顔を向けない先生。関町「基本僕に話すのやめてください」(笑)
・脚本の色々について。やはりあてがきだそうです。
・最初、関町さんの役(ヤツガシラ)は池田さんの予定で書いていた。
田所「ただ、途中で出なくなる役なので、しずるファンのクレームがきてしまうんじゃないかと」
そうなったときに、先生が一番殺しやすかったのが関町さんだったため、ヤツガシラは関町さんに(笑)
・そんな先生の見解に異を唱える池田さん。
池田「ひとつ大きな誤算があります」「しずるファンはね、僕が見たいわけじゃないんですよ!」
改心の笑みと共に断言する様に爆笑しましたすみません。なんでそんなに自信満々にそんなことを・・・。
・池田さんのキャラは、書いているときから見えてたという田所先生。
田所「迷子になったのは村ちゃんの役だよねー」
・本を書きながら、「あれ、村ちゃんの役いるかな?」と思っていたという田所先生。しょうがないので無理矢理色々やって・・・と言い出す。
村上「無理矢理?」「それ一番言っちゃいけないことだよ!」
・そのせいかどうなのか、稽古中もずっとキャラ迷子だったという村上さん。役作りが難しかったそうで、家城さんとも色々相談したとか?
・さらに先生、村上さんの役(ヤマシギ)について「見せ場もないしねー」と。
村上さんが愕然と、他のみんなには確かに見せ場がある、と気付く(笑)
村上「作れよ!」←見せ場を
・先生曰く、主人公は先生的に一番演技が上手いと思う押見さんに託したそう。
田所「そしたら本読みの日に1時間半遅刻してきやがって」
この日と同じ、ベレー帽にサングラスということで盛大にボケていたにも関わらず、押見さんの遅刻によってみんながそわそわしていたため、ほとんどいじってもらえなかった田所先生。
・解釈について。そもそもこの場所(城=籠)は存在したのか、他の登場人物は誰が存在して存在していないのか、等。
・先生曰く、場所そのものは在る。その中で「誰かが強く思うとそれがあたかも昔からあるように存在する」というのがポイント、とのこと。
ウミネコと伝達について。
ウミネコは壁の入口で倒れていて、刑罰によって運ばれる→ここで伝達が生み出される→芝居の冒頭、ウミネコに「記憶を喪失しているそうだ」と話しかけている時点では、伝達はまだ伝達ではない
池谷「そうなの?」「俺やってて分かってなかったわ」(笑)
・田所先生曰く、「池谷さんを『伝達』と決めたのは村ちゃんなんだよね」
ええー!となる一同。お客さんも。
ヤマシギがウミネコの元にやってきて、「お前に何かを伝えにきたんだったらそれは伝達だろう」と言ったから、池谷さんは伝達になった、と。
これについては誰もわかっていなかった模様。
村上「もっと早く言ってよ!」
・林さんの「刑罰は存在するの?」という疑問については、刑罰は存在している、とのこと。
林「あ、いるんだ!俺いないつもりでやってた」
田所「もしかしたら、誰かが作り出した人かもしれませんが」
要するに、そういうことが起こりうる場所だということでしょうか。皆さんいろんな解釈でもって臨んでいたんですね。
・トイレについて。
ウミネコには、モズとヤツガシラが壁に向かってトイレをしているように見えているが、この時点ではウミネコはトイレを必要としていないから見えない、ということらしい。(すみません文脈・ニュアンスが違ったらご指摘ください)
・中澤さんが劇中で話す「いいすぎたかおるさん」の文言は、この世界ではアリなのか?(笑)
田所「厳密に言えば、まずいですよね」(笑)
・具現化のくだりについては、結構ややこしい部分が多かったようで、田所先生と家城さんが話し合っていた際も、田所先生ご本人がこんがらがったりしていたそうです。
・名前の由来について。
先生は鳥について色々とネットで調べたそうです。
ウミネコ=渡り鳥→旅人のイメージ。
ヤツガシラ=頭が冠みたいになっている鳥→ヒーローのイメージ。
モズ=漢字で「百舌」と書く→いろんな鳥の鳴きまねをする→気持ちと裏腹の結果になる。
田所「ヤマシギは、テキトー」「名前っぽいのを選んだだけ」
村上「おい!!」
ここにきて次々に明かされる、村上さんに対するアウェイ脚本と設定の数々。
・ヤツガシラというイモの種類があることから、ヤツガシラについて「こいつひとりだけイモなのか」と思っていたという池谷さん(笑)
・この世界における女の人の存在はグレーだとか。
・ラストシーンの、伝達が立ち尽くしてのフェードアウトは、本来は面白いシーンという位置づけだったが、いざやってみるといいシーンになった。
・評価の「なんだこの敗北感は!」の言い方について。
稽古中、池田さんがチョイスした言い方について、言うたびに家城さんが喜んで笑ってくれていたそう。だから、池田さんは舞台でやってみてもいいかと聞いたところ、「絶対うけねえよ」と言われたらしい(笑)
じゃあなんで笑っていたのかというと、「ウケないのに頑張ってるから」とのこと(笑)家城さんらしい気がするなあ。
・池谷さんはまったくボケのない役だったため、かなり辛かったそう。唯一楽しかったのが、刑罰のスーツのくだりと、監視とわちゃわちゃするシーン。何がくるか分からないから何でも返してやろうとわくわくしていたらしい。
・田所先生から見てMVPは?
田所先生が大好きなシーンがあって、それはモズに扉が見えてしまうシーン。そこを林くんがすごくいい演技してくれた、という話。
・以下、池田さんの主張。
グアムに行っていたのに、こうして褒められる林さん。でも村上さんは、本番後の演出家城さんからのダメ出しが一番多かった。
池田「『あれ、こいつどんだけ出来ないんだ?』って」
一同爆笑。村上さんは撃沈。
林「それは役が難しいってのもあるからね!」「厳しいよー」(笑)
相方に厳しすぎる池田さんに笑う。
・村上さんは、キャラ迷子の挙句、ウミネコと語るシーン(「俺は隣の部屋だから何かあったら」「ああ、いつでも行かせてもらうよ」「それは迷惑だよ!」のあたり)で、村上さんが大好きだという犬の心の八曲署のコントでの押見さんの言い方のマネを駆使するも、あまりウケず、先輩のネタを真似してスベるという困った状態になったそう。
・最後、脚本の田所先生に、公演の見せ場である関町さん(ヤツガシラ)のダンスシーンをやってもらいましょう、ということに。
・田所先生、踊る。
半分過ぎたくらいで完全に弾がなくなって、えづいたりする先生。
・大いにスベった田所先生。そこに、土曜夜に踊った押見さんもかなりスベった、という話が。
・自然と、田所先生+押見さんでもう一度踊ってもらいましょう、ということになる。
林「さあ、地獄絵図の始まりですよ」(笑)
・田所先生と押見さん、踊る。
意思の疎通に苦労しつつも、馬とびなどを駆使して乗り切る二人。
・田所先生よりお知らせ。
もしかすると、今回の出演者にPOISON GIRL BANDを加えて、大阪に持って行くかも?という話があるとかないとか。もちろんまだ決まったことではないとも。
誰からともなく、かたつむり二人に「お疲れ様でしたー」という声がかかる(笑)


そんなところでしょうか。出来る限り思い出してみましたが、基本曖昧ですみません。
田所先生のお話は本当に興味深く、なるほどなあと思うことしきりでした。正解がぼろぼろと出てくるので(当たり前なんですが)、先に自分の感想をまとめておけばよかったと思うくらい(笑)
出来ることなら、演出である家城さんのお話も聞きたかったなあ。
しかし出演者の皆さんから聞く田所先生の神保町花月での振舞いの数々は、面白すぎます。