箱雑記ブログ

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映話〜映画好きの芸人が、映画の話しかしません〜

2ヶ月に一度、映画の話にどっぷり浸れるトークライブに今回も行ってきました。私は本当に映画を見る習慣があまりないのですが、それでも楽しいです。映画に限らず、誰かが好きなもの・夢中になっているものについて熱く語っている様子を見るのが本当に好きです。語る内容を特化してくれると余計に楽しい気がします。自分の知らない世界についてちょっと詳しくなれた気になります(笑)以下簡単に感想。



今回は、宮地さんがお仕事で欠席ということで、前回の映話で罰ゲームが決定していた宮地さんの罰ゲーム報告については次回映話に持ち越しとなりました。ちなみに次回はオールナイトということで、報告にもちょうどいいなんて話があったりなかったり(笑)
中身は、最初に前回と同じく「こちとら領収書じゃ」で個人がそれぞれこのライブに先立って見てきた新作映画を4コマでプレゼンするもの。休憩を挟んで、6人が3人ずつに分かれて、用意された映画をアテレコしてみるという企画。最後にそれぞれが泣ける映画を持ち寄って、「1分で泣かせましょう」という名の下、泣ける映画の泣けるシーンを見るというものでした。
しかしこのライブは本当に、見ていない映画のネタバレが嫌だと見られないライブなんだろうなあ。泣ける映画を見る時間に関しては、それぞれが完全に映画のクライマックスを持ってきてましたから。


ちなみに、映画のタイトルのついたカクテルを注文する流れは今回もありまして、前回と同じくお客さんもそれが頼めるようになってました。前回の注文ナンバーワンは「UDON」だったそう。

 長澤:ドラゴンボール ハリウッド版
 福田:カンフーパンダ
 よし:一杯のかけそば
 阿部:河童のクゥ*1※ノンアルコール
 修士:崖の 上の ポニョ
 吉田:みんなーやってるか

福田さんは、カンフーパンダに関しては最初見る前から酷評していたそうなのですが、バイト先*2に出現したカンフーパンダのぬいぐるみがあまりにも可愛くてふかふかで、抱きついてたら映画にも興味がわいたらしい(笑)
このあたりで、アニメにCGが使われる、ということがどういうことか分からないと言い出す吉田さんを、福田さんが鼻で笑う展開も(笑)
阿部さんのカクテルは、前回の「河童」のカクテル=緑茶に長く切ったきゅうりがストローよろしく刺さっているものの、きゅうりが短くなったバージョン(笑)見た目はそれだけしか違いが分からないのですが、阿部さんによると若干きゅうりの味?香り?が強くなっていたとか。ちなみに私は修士さんのカクテルが美味しそうだったので頼んでみましたが、美味しかったです。福田さんのもミルクベースで美味しそうだったんですが。


「こちとら領収書じゃ」でプレゼンが行われた映画は以下の通り。


・長澤さん→『歩いても歩いても』。すごく見たいと思っている映画でしたが、長澤さんのプレゼンを聞いてますます見たくなりました。何も起こらない映画だけれど、いいとのこと。長澤さん曰く、ひとことで言うと「実家あるある」らしい(笑)
脚本がないとしか思えないようなシーンもあったりで、本当に何もないのに感じるものはあるらしい。その流れで、
修士「俺らも目指さなあかんな。なんもボケてないのに見終わったら面白いってやつ」
吉田「千鳥がやってます」「4分間にボケ4つしかないって言って、大悟*3が頭抱えてました」
申し訳ないんですけど爆笑しました(笑)こんなところでこんな千鳥情報・・・(笑)


・福田さん→『ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌』。福田さんの鬼太郎映画プレゼンは、イコール田中麗奈嬢の猫娘プレゼンでした。ウエンツのウの字も出てこなかった!(笑)田中麗奈プレゼンとしてはある意味完璧。ただし愛を持って演技に関しての苦言を呈しまくりなので、修士さんに「悪口言うただけやん」と言われる(笑)愛はありまくりなのに、福田さんの愛は歪んでいるのですね・・・。


・よしさん→『それいけ!アンパンマン 妖精リンリンのひみつ』。お子様と見に行かれたのでしょうか。アンパンマンの重大な秘密が明かされる、ということで、その重大な秘密が衝撃的で若干騒然となる一同(笑)


・阿部さん→『スピードレーサー』。今回も、前半で順調に寝てしまい、起きたらエンドロールだったという阿部さんのお約束(笑)4コマでプレゼンということで、スケッチブックに絵を描いて皆さんプレゼンをするのですが、阿部さんのスケッチブックにはエンドロールが。そしてそのエンドロールの中身が良く見るとことごとくふざけていて、一同大笑いでした。相当時間がかかったらしくて、なんて無駄なことを!と笑ってしまった(笑)


修士さん→『火垂るの墓』(実写)。このときは神保町の某シアターでしか公開していなかったという実写映画の『火垂るの墓』を見に行ってきたという修士さん。終盤までもどかしい思いをしたものの、最後にはやはり泣いてしまうそうです。それにしても修士さんは絵が上手すぎる。


・吉田さん→『HOT FUZZ』。個人的にいいとこつかれたなーと思ったチョイスでした。気になるけれど、あまりメジャーでなく、でもマイナーすぎない絶妙のライン。吉田さんのプレゼン聞いたらやっぱり俄然見たくなりました。この監督の前作の映画について修士さんも話していて、これまた見たくなった。
それと、吉田さんはこれとは別に『ザ・マジックアワー』について絶賛してしてました。映画を見た芸人さんが面白い面白いというので、思い切りハードルを高くして見に行ったのに、そのハードルを軽く飛び越えてきた、とのこと。
福田さんはマジックアワーを見た後で神保町花月の稽古があり、銃を使うシーンでずっと佐藤浩市氏の真似をしていたのだそうです(笑)それと知って「やけくそチェンジ」を見たら、また別の楽しみ方が出来たかもしれない(笑)


アドリブアテレコでは、よしさん/吉田さん/福田さんの3人と、修士さん/阿部さん/長澤さんの3人に分かれて対決。修士さんとよしさんでじゃんけんをして、勝った方が一緒にやりたい後輩を指名していく形式だったのですが、最初に勝ったよしさんは吉田さんを指名、その後修士さんが長澤さんを指名、次に勝ったよしさんは福田さんを指名し、阿部さんに向かって「お前を指名するわけがない」と言い放っておられた(笑)そんなに出来ない人ですか阿部さん(笑)
アドリブアテレコで使われた映画は、「パルプフィクション」の冒頭シーン、「ローマの休日」の真実の口のシーン、「ドラえもんのび太のワンニャン時空伝」ののび太としずかちゃんと犬のシーン。
よしさんチームが素晴らしい出来を見せているのに対して、修士さんチームのぐだぐださ加減が(笑)ドラえもんのアテレコでのよしさんチームが本当に面白くてお見事でした。よく笑ったなあ。


で、最後が「1分で泣かせましょう」の企画。1分で泣ける映画をそれぞれが持ち寄ってそのシーンを見るというもので、実際は1分と正確に区切ったわけではないのですが、どれもさすがのラインナップで結局阿部さんのオススメ以外は全て泣けました(笑)


・吉田さん→『ニューシネマパラダイス』のラストシーン。こんなのずるいよ!とひとつめから悔しい思いの私でした。そりゃ泣きますよ。当然ですよ。特に見たことのある映画は、見せられたシーンに至るまでの流れを知っているから、余計に泣けます。普通に見たときも泣いたんだから、当たり前に泣くに決まってる(笑)


・福田さん→『愛を乞う人』のラストシーン。見たことは無いのですがタイトルは知ってた。どこで聞いたんだったか。福田さんが今までで一番泣いた映画だそうで、ワンシーンだけでもものすごくいい映画だなあと思いました。やっぱり泣いた。修士さんも「これは後で見なあかんな」と言っていたかな。福田さんはこれを見た後でちょっと泣いていたのを指摘されてまして。
阿部「そのほっそい目でも泣けるんだね」
福田「裁判しますよ裁判!」
主演の女優さん(原田美枝子さん)が本当に素晴らしい演技をされていて、みんなで絶賛。修士さんはこれを見て「なんで福田が田中麗奈好きなのか分からんわ」と言ってました(笑)


以後、それまでのストーリーの中で、ラストシーンに至るまでの過程があって、それでこのシーンで、泣けるんだ、という流れを、阿部さんが「振ってるんだなー」といちいち表現してました(笑)確かにフリが効いてこそのラストというのは多々ありますけれども(笑)


・長澤さん→『それいけ!アンパンマン いのちの星のドーリィ』の終盤のシーン。まんまと泣いたー(笑)アンパンマンの映画はいいですね。一度ちゃんと見てみたくなりました。本当に劇場版のアニメって侮れません。


・よしさん→『いぬのえいが』より、『ねえ、マリモ』。これはやばかった。連作集のひとつで短い映画だったのでほぼ丸々見ることになったのですが、これは駄目です。徹底的に泣きます。台詞なしで、マリモという名前の犬に向かって飼い主の少女の語りかけが文字で浮かんでは、マリモとの思い出が挟まれていくというもの。映画のつくりがずるい。特に犬が好きで犬を飼ったことのある人にはたまらないようで、今現在犬を飼っているという長澤さん号泣。そして作家さんが舞台の横で大号泣しているのを見て舞台上の芸人さんが騒然(笑)普段の打ち合わせでも全然喋らないし感情もまったく見せない作家さんなのだそうですが、あまりの泣きっぷりに一同がびっくりして笑ってしまうという(笑)
ちなみに(以下ネタバレなので白字→)途中での、美香ちゃんの視線からマリモの視線になるあの折り返し、あれはもちろんおお!となったのですが、全体的には阿部さんと同意見で、いっそ折り返し無くてもいいな、とも思ったりしました。完全に余談。(ネタバレ終わり)この映画には今をときめく(大河ドラマで)宮崎あおいちゃんが出ていて、これがまた可愛いのなんの。


修士さん→『ライフイズビューティフル』のラストシーン。これもずるい。これも当たり前に泣いてしまいます。ただ、これってラスト前にもたくさん泣けるシーンがあって、結構長い時間かけて振ってのラストなので、ラストシーンだけでの台詞に対する感慨というのが、この短いラストシーンだけだと分かりにくかったかも?しかしこれも抜群にいい映画だなあと思いました。


・阿部さん→『Mr. ビーン カンヌで大迷惑?!』。見せる前から先輩二人がうんざりした顔をしていたのですが、阿部さんて本当に自由というか何というか(笑)途中から阿部さんが「みんなそっちで持ってきたんですね」なんて言ってたんですが、そっち以外のどっちがあったのか聞いてみたいです。お金のないビーンが路上パフォーマンスで道行く人を沸かせるシーンに芸人魂を見て泣けた、らしい(笑)いつもの阿部さん恒例「映画史上最も」シリーズの代わりにこれだった、ということでよろしいでしょうか(笑)


そんなところです。泣かす企画はかなり新鮮で、見ている皆さんの表情やリアクションもそれぞれで、かなりお気に入りでした。ぜひまたやってほしい。
次は9月に久々にオールナイトで開催、今度こそ宮地さんも合流とのこと。


余談ですが、私このライブに来るようになって、だいぶ映画を見る機会が増えました。映画館にも以前よりはまだ行くようになったし、DVDを見るようにもなりましたし。そもそもが見なすぎだったという話もありますが、それにしたってこんな私にこんなに映画を見たいと思わせてくれるきっかけは今までそうそうありませんでした。本当にありがたいし、楽しいライブだなあ。大好きです。
今回も、勝手に自分に課した映話前の予習が出来なかったので、9月までにはちょっと多めに映画を見ておきたいと思います。とりあえず是枝さんの新作を見に行かなくては。

*1:ひょっとして正式タイトルは「河童のクゥと夏休み」?

*2:福田さんは映画館でバイトしているそうです。

*3:西の方の