箱雑記ブログ

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東京シュール5

3回目の東京シュールを見てきました。相変わらず何が起きるのか予測が難しいという贅沢なライブである上、しずる復帰も重なって、だいぶ大変なことになってました(笑)
「しずる地獄五景」とのサブタイトルがついていたこのライブ、とりあえず覚書を作りました。相変わらず思い出して反芻するのも楽しい。以下は簡単に感想です。



一応、事前にサブタイトルが「しずる地獄五景」だと分かっていた上、前回のシュール5であんなことしてやろうこんな目に合わせてやろうという相談もしていたので、要するにそういうことになるんだろうとは思っていたのですが、当然ながら私の拙い想像力では到底追いつかない惨状が繰り広げられてました。
大まかな流れとしては、
『しずるネタ→血を吐いて昏倒→気付いたらそこは地獄→地獄にて5つの玉を集めることが出来れば生還できる→5つの玉を集めるために5つの地獄を耐えてクリアする→実際には6つの地獄(実質5.5by林さん、しずる的には6.5by村上さん)→クリアして生還→かと思ったらどうやら夢オチ』
という、相変わらず最終的には全力で茶番を繰り広げるという素敵な展開だったのですが、もちろん5つ(実際には6つ)の地獄をクリアするのはガチです。ガチ過ぎてちょっと変な空気になることも多々ありました(笑)
全体通して思い返してみると、ただただ痛い思いをしたり、ただただすべり倒したりする部分が多々あったので、簡単に笑えるようなポイントというのは多くはなかったのかもしれませんが、ライブの構造そのものがそもそもありえないというのが前提にあると、見ていてあれもこれもがじわじわ楽しくなってくるのが不思議でした。ひとつのコンビに対して2時間かけて手を変え品を変えの罰ゲームだなんて、そうそう見られないと思うのですがどうでしょう(笑)


結局、2時間出ずっぱりなのはしずるのみだったので、果たしてしずるファン以外のお客さんがどの程度楽しんでいたのかは何となく想像しにくいところがあるのですが、少なくとも私と私の周りは大いに楽しんでいたというところです。3ヶ月の間をおいているのに、復帰早々あんなにいじり倒してもらえるなんて、素敵なことだなあ、と。
面白かったのが、しずるがそれぞれの先輩同期後輩のコンビと相対する際、当然なのですがある程度対応の仕方が違うところ。カリカ犬の心POISON GIRL BANDと先輩相手でも、なかなか砕けた様子でやっていたのですが、ライス相手になった途端に「気心が知れた」どころの話じゃなくフランクな対応になっているのが分かって可笑しかった(笑)なんというか、徹底的に遠慮がないんですね。さすが同期。後輩のかたつむり相手でもある程度の遠慮というか、気構えみたいなものが見えた気がするのですが。
逆にポイズンと絡むしずるというのは見たことが無かった気がするので、思いの他和気藹々としていた気がしてそれが逆に意外でした。もっと他人行儀でがちがちになるかと思った(笑)ただでさえ人見知りっぽいポイズンなので。
ただ、他のライブに比べてこのライブのポイズン、特に阿部さんは、非常にフラットというか、肩の力が抜けていて楽しそうだなあ、と見るたびに思います。すごく居心地がよさそうなんですよねえ(笑)


一番地獄の鬼らしかったのはやはりカリカで、見た目からしてハム(家城さん曰く「ゴム人間」)だった家城さんはもとより、明らかに暴力的な要素を感じさせるスーツの林さんも、抜群の存在感(笑)しかし痛みを伴う地獄が基本的に見た目が地味だったのが、逆にこう、カリカお二人の恨みつらみを彷彿とさせる気がしないでもない。
逆に何やら非常にポップ且つ脱力感溢れる鬼っぷりだったのがポイズンで、緊張感の無さとか、貫禄のなさとか、ひっくるめて絶妙で見ていてたまりませんでした。ちなみにこのライブを通して一番私が痺れたのは、服やらガムやらを交換してきたところで最後に「エール」と出たあの瞬間でした。そこでそっち方向にいなすのか!と(笑)まったく予想外だったので、完全にいい意味で裏切られて気持ちよかった。これだからポイズンが大好きなんです。地獄ぶりも、見ているこちらはきゃっきゃと楽しめて、やっている本人たちだけが断トツに恥ずかしいというエール交換。素晴らしい。あとは阿部さんのじゃんけんの強さが(笑)あれ、阿部さんが勝たないと成立しない仕組みだったので、相当いい仕事してたと思うんですが(笑)
犬の心の地獄は見ているこちらも冷や汗をかくという予想外の展開で。見ていて心臓がきりきりするドッキリ的なものは結構苦手なのですが、村上さんのお母様の下ネタミラクルで全てが吹っ飛びました(笑)あとは、鬼といいながら完全に悪者役を演じる保父さんモードの池谷さんが微笑ましすぎてにこにこしてしまった(笑)どんな状況でも池谷さんは絶対に池谷さんの空気を作り出してしまえるところがすごい。
一番酷い(いろんな意味で)地獄を演出していたのがライスというのも(笑)同期だけにやりたい放題。日常的に何か恨みがあるんじゃないのかと思うほど、田所さんが生き生きとしていたのが印象的。単にしずるがどうのという話でなく、田所さんがああいうのがお好きというだけの話かもしれませんが(笑)
関町さんはというと、私はもう、重い重い地獄での子供のようなはしゃぎぶりと笑顔で、出演者が積み重なる人の山にぽーんと飛び乗っている様が脳に焼き付いてはなれません。誰もが下の人間がつぶれないか死なないかと恐る恐る乗っかっていく中、少しの躊躇も見せずに勢いよく空を飛ぶように人の山に飛び乗る関町さん・・・(笑)面白すぎた。あの人やっぱりすごい。
地獄を見ていたしずるよりも、どうやらはるかにシュール5でのホーム感を確立しているかたつむりは大したものだなあ、と。見るたびに面白いと思うポイントが多くなってきていて、もう今更目が離せないです。林くんのブレーキの無い前のめりな感じや荒っぽい瞬発力の魅力もさることながら、中澤さんのできる人ぶり且つ不思議な発想の数々に釘付けです(笑)掘り返せば掘り返すだけ奇妙なものが発掘される感じ。かたつむり、奥が深いなあ。
そしてだいぶ出遅れている感が否めないしずるには、さっそく今までの分を取り返す活躍を今後のシュール5で期待したいところです。2ヶ月の出遅れを取り返すのは大変そうだなあ。でも頑張って欲しいなあ。
ただ、そんな中でも、ノリノリでAV撮影をしていたライス二人に「お前らの趣味に付き合わされたわ」とばっさり吐き捨てる村上さんはとてもらしくて笑ってしまったし、AVの新人女優を演じる(笑)池田さんが、架空のインタビューで「何でこれに出ようと思ったの?」と問われて「彼氏に出ろって言われて」と言い出したときにはもう参りました(笑)やっぱり池田さんは素敵に頭が壊れていらっしゃる。*1
あと、エールの交換はどちらのも本当に気持ちよく笑いました。涙出るかと思った。特に池田さんのマジモード過ぎのエールが最高でした。絶叫する様も笑えるし、村上さんへのメッセージは本気度が相当感じられて涙を誘います。


そんなところです。本当に次に何がおきるか、何をやらかしてくれるか、毎回予想がつかないというのだから、こんな素敵なライブはそうそうないなあ、と。
次回は各コンビが二箇所に別れてトークライブを同時開催という、客側がたまに考えはしても実際に実現されたのは見たことがないライブということで、どちらか片方にしかいけないということが本当にもどかしい。パーマンコピーロボットが欲しい(笑)
いっそ情報交換の場でも臨時で設けようかと思うくらい、これまた楽しみな次回シュール5です。

*1:褒めてます。褒めてます。