箱雑記ブログ

色々まとめています

Kentaro Kobayashi Solo Performance Live Potsunen 2008 『Drop』

久々の世田谷パブリックシアターでした。お友達が誘ってくれたので、平日に残務整理を見ないふりをして駆け付けました。実は前回の『maru』は見られなかったので、初回以来のとても久々のポツネン。タイトル長い。
ラーメンズがらみの舞台を見るのがそもそも久しぶりすぎて、見ながら「小林賢太郎ってこんな顔してたっけ」などと思ってました(笑)以下感想。



印象的だったのが、「小林さんたら楽しんでるなあ」ということでした。にこにこしてるんですよねえ。アナグラムのところとかね。あの手のコーナーは素がぽろっと出やすいからか、余計にそう見えました。舞台上の人が思い切り楽しんでいる様子って、どんなライブでも見ていて気持ちいいです。その人が好きでやっている、というものを見られる贅沢さとでも言おうか。


最初の『Potsunen』も1回しか見てないので(DVDをそういえばまだ買ってない)なんとも言えないですけど、全体的に前に見たときに比べてゆるいというか、軽いというか、優しいというか、やわらかいというか、そんな印象。テキトーとかそういうことではもちろんなくて、先に書いた「楽しんでる」から派生したイメージだと思われます。
もう、小林さんがこういうの本当に好きなんだね!というのがひしひしと伝わるというか(笑)アナグラムのもそうですけど、落語な感じとかね。私は落語はまったく不勉強ですけれど、あえてああいう「落語っぽい」やり方を取るということは、やりたかったからなんだろうと解釈(笑)
なんとなく見ていて感じたのは、「一人で出来ることを一人でやっちゃえ!」みたいな勢いでしょうか。やっていることのふり幅がとても広い。あれもやりたいこれもやりたい、というクリエイターらしい際限のない欲求が見て取れたような気がしないでもないです。好きなものがいっぱいあるってそれだけで武器になりえるのですね。そういう、やりたいこと実現したいことが山のようにあって、それを毎日毎日考えたり見つけたありせずにいられない人なのかな、と。*1


あと、小宮山(こみややま)氏のコントが大好きでした。何がいいって、「応用雑学」という学問の魅力ですよもちろん!勉強したい!雑学って、便利というか、マルチな言葉だなあというのを思い知らされました。応用雑学って本当にあるのかな?「爆笑問題のニッポンの教養」で「そんな学問のジャンルがあるんだー」っていうドマイナー学問の偉い先生とか第一人者の人とかが出てたりするタイプの学問ジャンルを彷彿とさせませんか(笑)こないだの放送の「編集工学」なんていうジャンルと同じ匂いがしませんか、「応用雑学」(笑)というわけで、ためしにgoogleさんで検索すると、どこかの大学さんにちゃんと応用雑学科というのが存在しているではありませんか。ファンタジーじゃなかったのか!?(笑)どなたか私に解説をお願いいたします・・・。


毛虫も大好きでした。かわいい。ドロップ缶の魔法使いも、キャラ付けがずるすぎた(笑)ああいう無駄なキャラの作り込みとかに私は本当に弱い。
干支のクマの入り方が絶妙。でもあのネタ見てたらなんとなく森木さんを思い出したものです。アルファベットでJが2回出てくるあの感じを彷彿とさせまして。人がネタで考えるようなことを天然でやるってすごいな森木さん。あと、干支で「with me」っていったらやっぱりCOWCOWさんを思い出しちゃうよね(笑)
それから、やっぱり映像を使ったあの最後のがすごく好き。見ながら仕組みを考えちゃうのは本当に悪い癖だと思うのですが、それにしてもよく出来てるなあと思った。


面白かったです。つくりの緻密さも小林さんらしかったし、そのくせラフな感じも楽しそうで心地よかったし。いいもの見ました。久々だったけど、やっぱり嫌いじゃないなあ。見られるときに見ておきたいなあ。
というわけで、近いうちにちゃんとDVDも買いたいと思ったのでした。

*1:ちなみに「作ることを毎日考えずにはいられない人」という印象は家城さんを見てても思うことです。余談でした。