箱雑記ブログ

色々まとめています

犬の心単独ライブ「ババババババ」

非常に今更ですが、犬の心の初ルミネ単独ライブに行ってきました。以下感想。

※以下はタイトルではなくネタ概要を勝手に書き出したもの
・かくれんぼ
[オープニングV]
・卒業*1
・クイズ
・占い
・おつかい
[SE]暗いねー(押見)
箱根駅伝
・ねこ*2
・小説家
・誰かに見られている
・聞き込み
[SE]明るいよねー(池谷)
・ゴリラのコング
・頭の長い彼女
・殺し屋
・ブス戦争
[???]風船
・シャツ似合ってるな
・ケイゴとタクミ

私の中の大前提として、過去の単独ライブを見てきた過程で、「犬の心に対してハードルは下げない」と決めたというものがあります。すごく面白いものが作れる人達だと思い知らされてきているから、あえてハードルを下げないでおこう、という、ある種のM心とでも言うべきか(笑)


そんな前提がありましてのルミネ単独、簡単に感想を述べるとしたら、これはもう単純に薄かったなあ、というところ。面白かったですし、楽しみましたが、結局「犬の心」を見に行った私にとっては、全体通して単独ライブを思い返しても、なんとなくもやっとしていてつかみどころがない印象です。がっちり心をつかまれることなくさらさら流れて終わってしまったな、と。
今更犬の心に平均点をキープして欲しいなんて思ってないので、そういう意味では私も消化不良。正直なところ、犬の心を見に行ったはずなのですが、困ったことにあまり犬の心を見た、という気がしませんでした。
不親切な世界をもっと強引に無理矢理押し付けるくらいのことをしてくれてよかったのにな。なんて。


ミスが多く見られたこともあるかもしれませんが、全体通してちぐはぐというか、わたわたしていたように見えました。段取りがどうのとかそういう具体的なわたわたではなくて、ライブの作りそのものが全体的にふわふわしていた印象。
今までの単独は、もっとこう、見る側もじっくり腰をすえて見ながら、どすんと舞台上に現れる彼らの世界の中に入り込んで見て笑う、という感じだったのですね。それが今回あまり感じられなかった気がします。
ネタも面白かったです。面白かったんですが、何となく全体通してやっぱり印象が薄い。前半は特にそれが強くて、後半に進むにつれてぐいぐい良くなっていたように見えました。私だけかと思ったら一緒に見ていた友人達も同じことを思っていたらしく、相変わらず近い感覚を発揮していて笑ってしまった。
ルミネという会場のこととか、うまくいかなかったいくつかの段取りのこととか、終演後に話しながら頭をよぎることはそれなりにありましたが、それは置いておきます。
単純にもったいないなあ、というのも考えますが。いままで以上にたくさんのお客さんに犬の心を見てもらう絶好の機会だっただけに。きっと興味を持って初めて見に来たお客さんもたくさんいらしたのだろうな、と思うと余計です。そのあたりの勝負弱さが、犬の心らしいという気もしますが(笑)そしてそのへんのことは押見さんも重々承知のはずで、きっと悔しくてしょうがないんだろうなあ、とも思う。でも後悔というのはえてして先には立たないわけで。


好きだったのは、小説家のコントとか、殺し屋のコントとか。ゴリラも嫌いじゃないなあ。でもやっぱりなんとなく曖昧な印象です。
このもやっとした感じは、去年の夏の単独の1日目に感じたものにちょっと似ているなあと思ったのですが、そういえば2日目は格段に修正してのけてきたのを思い出すと、友人も言っていたけれどやはり重度のスロースターターなのだろうか(笑)それも良し悪しだなあ。


エンドトークでの押見さんの言い訳(とあえて書く)を見ながら、相変わらずいろんな意味で話題の尽きない人だなあと思ったものです(笑)
みんなが事前にチケットを買って足を運んでいるのだから、提供したものに言い訳をするのはプロの所業ではないんだろうな、と思う一方で、消化不良と言い切られたことにほっとしている人がいるのも事実なんだろうな、と思ったりします。乱暴な言い方をすると、「あれで満足されたらたまったもんじゃない」というところか。


まだまだ犬の心を見ていく余地がたくさんあるな、と思った単独でした。一周回って今後の彼らがとても楽しみなのです。

*1:恐らく「ライアーゲーム」風ですよねこれ(笑)

*2:一瞬の出来事。