箱雑記ブログ

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エリートヤンキー単独ライブ「マンザイ〜好きでよかった〜」

前回の単独ライブに足を運ぶことが出来なかったので、次にあるなら行きたいな、行けたらいいな、と思っていたのですが、スケジュールが出たときに、ライブのタイトルを見て撃沈しまして(笑)これは絶対に行かなくては、と決めました。素晴らしいタイトルだ。今回の単独祭りの中ではいっとう好きです。分かりやすくて、うまいこと掛かってて、且つ漫才に対する愛も出てて素敵。
仕事でばたばたしていたので本当にギリギリに会場に着きましたが、見ることが出来てよかったです。以下感想。

前説:井下好井
[オープニングVTR]
・CMに出てみたい
[VTR]おしりかじり虫 橘実バージョン(PV)
・海賊映画に出てみたい
[VTR]イメージチェンジをしよう!<前編>
・怒るのが難しい
[VTR]イメージチェンジをしよう!<後編>
・面白い話
・西島企画「グラビアアイドルから学ぶちょいブリッコ講座」
・同窓会
[VTR]吉本芸人でしりとり<前編>
エリートヤンキー橘→ナイーブ瀬山→マキシマムパーパーサムつよし*1→しずる池田→橘→中沢省吾(かたつむり)→こりゃめでてーな大江→江崎隆文(ゆったり感)→実→つづく
・ひとりで生き残る
[VTR]吉本芸人でしりとり<後編>
→中村(ゆったり感)→ライス関町→ちいさい人(橘)→トレンディエンジェル斎藤司→冴えないルックス(橘)→須藤たかし→実は静か(橘)→かたつむり林→しーん
・タイムマシン
[VTR]Dr.スランプアラレちゃん 橘実バージョン(PV) 
・先生になりたかった
エンドトーク

ネタは漫才のみ、あとはVTRと西島さん企画のみ、という、シンプルながらも盛りだくさんの内容で、とても楽しかったです。
なんかこう、ものすごくお祭り!という空気が満載で、単独ライブならではの高揚感をひしひしと感じられたのが素敵でした。


漫才ライブとしては、8本という本数にも驚かされるし、それぞれがちゃんとエリートヤンキーらしいカラーを主張しているのもさすがで、エリートヤンキー好きなら嬉しくなっちゃうような内容でした。一点だけもったいないなと思ったのは、8本がそれぞれ凄く既存の彼らの漫才らしいネタで詰め込まれていてすごく良かったのだけれど、ふり幅がもっとあったらよかったかも、と思うのは、漫才ライブというとどうしてもタカトシさんの欧米ツアーを思い出してしまうからかもしれません。この辺は完全に私の客としてのわがままです。
そういう意味では、面白い話をするという漫才はやたらと印象に残ってます。漫才としてはイレギュラーな作りかもしれないのですが、橘実というツッコミがいてこそ、というネタの内容がたまらない(笑)ボケが傍観者になって楽しんでしまう漫才というのが、すごいというかなんというか(笑)
同窓会のネタも好きでした。いわゆるエリートヤンキーの王道的な漫才で、こういうのは本当にこの人たち楽しいな、と。橘さんのツッコミが素敵過ぎる。タイムマシンのネタも好きです。最後のネタは、終わり方が美しいかったなあ。西島さんこれがやりたかったんだろうなーと思ったりしました。2丁拳銃さんの一番最初の百式を思い出したりして。


何しろどの漫才でも橘さんが面白いんです。ツッコミでコンスタントに笑いをとっちゃうんだからたまりません。橘さんのツッコミには、何が出てくるだろうとそのたびにわくわくしてしまう自分がいます。たまに無茶苦茶なことを言って爆発するのも楽しいし、自分でスベって自分でフォローする様もせわしなくて楽しい(笑)
西島さんは、普段どおりに淡々としつつもたまに感情を先走らせてみたりして、そのギャップがやっぱり見てて笑ってしまいます。クールなイメージでかっこいい人が、ポップなリアクションだったりわちゃわちゃしてみせたりするのってずるいなあ。絶対楽しいですから。どうでもいいですが、西島さんは本当にネタ中橘さんで笑いすぎ(笑)
最初の1本目、二人して噛みまくりだったのが見ててはらはらしつつも微笑ましかったりしました。


漫才ばかりで単調にならざるを得ないライブを彩るVTRネタが、それぞれとても面白かった!
お気に入りは当然のように、橘さんの替え歌です。橘さんにかかれば、童謡もアニメ歌謡も甘酸っぱくも前向きな、ご機嫌なポップスに早変わり(笑)2本聴いて、どちらも甲乙つけがたいくらいの素晴らしき完成度。PVも少しレトロな青春モノのPVになっていて、笑いが倍増です。個人的には、アラレちゃんの方のサビの部分が秀逸すぎて転げるほど笑いました。すごいなあ、あれは一種の才能かもしれない(笑)
芸人でしりとりのVTRは、吉本芸人さんの名前で西島さんがしりとりをしていく、というもの。西島さんが答えにつまると、必ず橘さんに戻ってきて、そのたびになぜか橘さんは一発ギャグを強要されるという(笑)それがどんどんエスカレートしていって、朝7時に橘さん宅に押しかけて一発ギャグをやらせたり、先輩と飲んでいる店から出てきた瞬間に捕まえてギャグをやらせたり、やりたい放題。しりとりの答えも名前じゃなくなってくるし。「実は静か」は、楽屋で静かに文庫本を読んでいる橘さんを、西島さんが入り口からそっと隠れて覗き見ての回答。そういえば前にどこかで西島さんが「こう見えてすげえ本とか映画とか見るんですよ」と橘さんのことを言っていたような。あの語彙の豊富さは読書量からくるものなのか、と思うと納得です。
イメージチェンジのVTRは、原宿で予算3000円で、お互い相方をイメチェンする服を買ってきて、着てみせるというものでした。ここでも井下好井の二人がそれぞれに付き添い。橘さんが、オーバーオールやカラフルな柄と色のシャツなどで、普段の西島さんを正しくイメージチェンジさせて且つ笑わせる、というものだったのに対し、西島さんの悪乗りが素晴らしい(笑)どんな風にしたいかを聞かれ、「可愛くなってほしいですね!」と言い、ピンク色やら紫色やらのカラフルすぎる甘い色合いの服やカツラを嬉々として漁る西島さんに大笑いです。
ちなみにテーマは、橘さんから西島さんへのイメチェンが「カジュアルスナイパー」で、西島さんから橘さんへのイメチェンが「ハニーエンジェル」(笑)完全な嫌がらせですね。その証拠に、カツラや服や何もかもをピンク系統の色の服を着せられた橘さん、完全にテンション下がって声が小さくなってましたから(笑)気に入っているポイントを聴かれて、「これを着てても折れない心だよ」という橘さんで再び大笑い。さすがです。
西島さんの企画は、NSC12期生の渡辺直美さんを交えてのブリッコ講座。渡辺さんにやらせるブリッコが非常にベタで普遍の技術(アヒル口、上目遣い等)で、それだけに本気度がうかがえて笑ってしまった(笑)


その他、覚えていることを箇条書きで。
・オープニングVTRが、最初音だけで映像が出なくて、その後1本目のネタをやりに出てきた二人が、「改めてもう一度どうぞ」と言って引っ込む、というちょっとしたトラブルがありました。プロジェクターの電源が入っていなかったらしい・・・そんなことありえるんですか単独ライブで!
無事に流れたVTRがとても素敵なVTR*2だっただけに、もったいないなと思ったものです。
・1本目の漫才の最初で、前説の井下好井目当てで来ているお客さんがどうやら4人いるらしい、という話が(笑)「この後の2時間その人たちにとっては苦痛の時間」(笑)
・おしりかじり虫のPVについて。
橘「ミスチルをイメージ!」
西島「・・・夢なら覚めて・・・」(笑)
・3本目の漫才のとき、ネクタイを変えてきた西島さん。橘さんは何も変えてないかと思いきや、「カチューシャを変えてきましたー」(笑)
・どこだか忘れましたが、橘さんがツッコミで「おばあちゃんを上に投げる」という荒業を(笑)
西島「なんでおばあちゃん上に投げちゃうんだよ!」
橘「年金問題を棚に上げたんだよ!」
橘さん素晴らしすぎませんか。
・イメチェンのVTRの後、二人でプリクラを取ったらしい。
・後半、橘さんは衣装もチェンジ。赤いパーカーを脱いだだけですが。
・西島さんのシャツの襟が折れているのを直す橘さんに、西島「お母さんじゃん!」
・西島さんにだらしない、と言われた橘さんの反論は「だらしあるよ!」「俺はいっぱいだらしを持ってる!」(笑)
・漫才の最中に西島さん曰く、「実はお前は繊細だ。毎日日記を書いている」
なぜ知っていると動揺する橘さん(笑)
・芸人しりとりの映像では、呼ばれた芸人さんがそれぞれプチアピールタイム状態なのですが、かたつむり中沢さんとライス関町さんで大笑いしました。中沢さんは謎の職人となっていてカメラもそっちのけで作業に没頭、関町さんは顔の前の紙を真ん中から破いて顔を見せて挨拶。池田さんはカメラに向かって「なに?」と前のめりで呟き、つよしさんは元気につっこみ、トレンディエンジェルのたかしさんは無限大ホールの前で例のダンスを披露。その他色々と、なんだか盛りだくさんでした。
・最後のネタで橘さんがネタを飛ばしたらしく、ネタ中にがくりと肩を落とした西島さんが「・・・後で説教だからな」(笑)


エンドトークでは、じゃんけん大会で、勝ち残った人にイメチェンした二人のプリクラをプレゼントしたり、替え歌の歌詞カードが終演後配られるという話。
ちなみにこの日は橘さんのお父様がいらしていたそうです。プリクラのじゃんけんのとき、お父様も手を上げていたらしい(笑)西島さんによると、お父様とそのお仲間の皆さんは15時半には会場に来ていたらしく、西島さんは自分達のライブの前に劇場で演歌歌手の営業があるんだと思ったらしいです(笑)


そんなところでしょうか。思い出したら追記します。
とにかく明るい雰囲気で楽しめました。

*1:西島「たけしさん」つよし「たけしちゃうつよしや!」たけしでもつよしでもしりとりには影響なし。

*2:M-1決勝の出囃子にのせて、AGEAGE等に出演している芸人さんの、漫才の出の部分を山ほどつなげて作ったもの。最後にエリートヤンキーの二人が出てくる。