箱雑記ブログ

色々まとめています

映画モード

来るべき18日の映話に先立ち、少しでも映画にモードをシフトしようということで、3連休を利用して思いついたもので見られるものから見てみました。この程度で何が変わるわけもないのは分かってるんですけど、何となく気分で。あのライブは前回行ったときにとても楽しかったので、もっと楽しめたらいいなと思うのです。とりあえずは、劇場で2本、DVDで2本。


俺たちフィギュアスケーター』(http://oretachi.gyao.jp/

トゥルー・ロマンス [DVD]

トゥルー・ロマンス [DVD]

花よりもなほ 愛蔵版 (初回限定生産) [DVD]

花よりもなほ 愛蔵版 (初回限定生産) [DVD]

『アース』(http://earth.gyao.jp/


「俺達フィギュアスケーター」は、本当に本当におバカ映画でした。おバカでありつつほろっとする、とかじゃなく、いや少しはそれもあったんですが、9割9分おバカでした(笑)あそこまでおバカだと思わなかった。映画館で満員のお客さんがみんな声上げて笑ってるんだから相当です。


「トゥルーロマンス」は、前回の映話で修士さんとよしさんが大絶賛していた映画だったので見ました。展開とかキャラクターの感じがすごくタランティーノ的だなあ。すごく良かったです。何しろアラバマ役の女優さんが綺麗でキュートでたまりません。「So romantic...!」て!すごい!もうどかーんときました。後半よりも前半の方が夢中になって見れたのは、やっぱり恋愛は成就してからよりも成就して絆深めるまでの方が見てて楽しいということなのかもしれません。


花よりもなほ」が良すぎました。もっと早く見るべきだった!
報復の連鎖、みたいなテーマだと、私の場合は一番最初に頭に浮かぶのは最近の野田秀樹氏の作るものなのですが、野田さんの場合は見ていて目を背けたくなるような、生々しく鮮烈な表現でもって報復の連鎖のおぞましさを描きつつ、何らかのアンチテーゼをそこにほんのりと含ませているというイメージですが、是枝さんは同じ報復の連鎖というものを、弱い人間(力というより立場や身分という意味)を使って、ものすごく優しくあたたかい空気のまま、断固として連鎖を断ち切る力を描いていて、同じテーマでもこれほどに描き方が違うのかと。私はどちらにも本当に揺さぶられてしまうのですが。報復の連鎖を許して断ち切っていくのは、ものすごくしなやかな強さだなあと思えて、それだけで涙が出てきました。報復の不毛さを軽妙に明るく否定している感じ。
もちろん描いているのはそれだけじゃなくて、華やかではない江戸時代の生活とか、そこを強かに優しく生き抜く人々の魅力とかが、とってもあたたかく描かれているのもいいです。とにかく出てくる人がみんな全員愛しいのです。「剣以外にも父から教えてもらったものがありました」というあのシーンで涙が。また照れくさそうに涙を堪えようとする岡田くんがいいんだ。
是枝監督の映画は、今まで「誰も知らない」しか見たことなかったのですが、大後悔。近いうちに過去の話も見なくちゃ!と思いました。とりあえず「ディスタンス」と「ワンダフルライフ」を借りてこよう。
役者さんが余すところなく魅力的でした。主演も脇も文句なしです。岡田くんは本当にいい役者さんだなあ。宮沢りえさんはどうしてあんなに美しいのでしょう。タスキをかける仕草があまりにも優美で見惚れてしまう。加瀬くんが今まで見たことないタイプの役で、無頼な感じがとてもよかった!私はああいう役の加瀬くんを見たことなかったので、新鮮でした。古田さんはああいうの本当に似合うし、最初はちょっと小狡さの方が目立つのに、だんだん情にあつい感じがにじみ出てくるのがまたにくいんだー。田畑さんも本当に可愛らしくて。せいじさんも様になっていたけれど、キム兄の役がたまらなく素敵で大好きでした。
初回限定版のパッケージが非常に綺麗な色合いで素敵。欲しい。


「アース」は、何となく「ディープ・ブルー」を見るような気持ちで見に行きまして、海よりも陸の生き物に関して多く描かれていたので、むしろ「野生の王国」・・・と思った私はやはりあまり若くないのかどうなのか(笑)陸の生き物は海の生き物よりも知っているものが多いから、新鮮さよりもじっくり観察するみたいな感覚でした。海の方がやっぱり未知の世界なんだな。
見ていて俄然気になっていたのが、「どうやって撮影していたのか」だったりします。アングルとか気になってしょうがなかった。
基本的に大きなものが好きなので(我ながらバカっぽい)、クジラだのサメだので興奮しました。あとはもう、どうしてクマとかライオンとかヒョウとかの子供はあんなにも可愛いのか!印象的だったのは極楽鳥。ものすごく個性豊かで楽しい奴らですよ。


そんなところです。今から映話が楽しみでしょうがない私です。