箱雑記ブログ

色々まとめています

神保町花月『影ができるほどのタメ息』

楽前にもう一回行ってきました。かなり今更なのですが、ざっくり感想を。
2日目に見てきたよりも格段に見やすくなっていたので。



前半の若干冗長気味な印象だったところが、だいぶコンパクトになっていたような気がします。そのせいか、本当に格段に見やすくなってました。1回見た後だから全体の流れが分かってていたので、そういう風に思えたのかもしれませんが、実際変わっていた点は多々あって、日々変化していたんだろうな、と素直に感動したのでした。前半部分はわりと無駄話っぽい流れが多いので(意図的な脚本なのだと思ってます)余計に冗長気味になりやすいところを、みんなで笑いどころをたくさん盛り込もう、という意識が垣間見える気がしたのが素敵だな、と。


そうやって、コンパクトになったこのお芝居を改めて見てみたら、やっぱりお話はすごく好きだ、と私は思いました。二転三転する展開も実は何気に隙がないし、意外なところから出てくる黒幕にどきどきさせてもらえたし、終わり方のにゅるっとした感じも、こういうお話ならすっきりさっぱり終わるより私は好きだな、と思ったものです。完全に好みだと思うのですが、全然嫌いじゃなかったなあ。


あと、2回見て思ったのは、主演がさっくんだったこの芝居、さっくんじゃない人が主演をはってたとしたら、きっと芝居のテイストそのものががらっと別のものになったんだろうな、と。それくらい佐久間一行という人の個性は強烈で、「緊張感のない家族」を演出するにはもってこいだったかな、とも思うのですが、後半の強盗相手への決め台詞とかが少しさらっと流れちゃってた気がするのが、惜しいと言えば惜しい気も。全部ひっくるめてさっくんさっくんならではの個性だったのだと思いますが。


そんなところです。私が見に行った回にカメラが入っていたので、ファンダンゴTVで放送されたら改めてじっくり見てみたい気がします。