箱雑記ブログ

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カリカはM-1に出たいです!

率直過ぎるライブタイトルに、盛りだくさんの出演者。2時間休みなしでオール漫才。なんだか濃くて贅沢な時間を過ごした気がしました。カリカの漫才ライブもこれが最後かと思うと少々感慨深い気持ち。
今までずっと漫才ライブに出てきた人たちに加えて、たまに出ていたポテト少年団と、今回初参加のカナリアはゲスト扱いのため1本ずつ。レギュラーの皆様は2本ずつの漫才を披露。計24本の漫才を一気に見るというちょっとすごいライブでした。


MC:山本吉貴/Bコースタケト
カリカ/パンクブーブー/ザ・パンチ/ポテト少年団/POISON GIRL BAND/カナリア/ラフ・コントロール/チーモンチョーチュウ/セブンbyセブン/エリートヤンキー/コア/U字工事/エレファントジョン

※以下はタイトルではなくネタ概要を勝手に書き出したもの
[1]
ザ・パンチ:隣に引っ越してきた可愛い子の誕生日を祝いたい
セブンbyセブン:ナハトラマンごっこ
U字工事:自慢してくる奴、英語の授業
ラフコントロール:電車の中でいちゃつくカップルにガツンと言いたい
エリートヤンキー:映画みたいな恋したい
カナリア:インストラクター
エレファントジョン:修学旅行
カリカ:付き合うならいつも笑っている女性がいい
パンクブーブー:誕生日パーティ
チーモンチョーチュウ:墓掃除
コア:おっさん
POISON GIRL BAND:島根と鳥取
[2]
ザ・パンチ:彼女とのデートでキスしたい
セブンbyセブン:映画をとりたい
U字工事:不動産屋
ラフコントロール:お父さんと息子
エリートヤンキー:美味しいビールが飲みたい
ポテト少年団:霊感が強くなっている
エレファントジョン:捨て犬が増えている
カリカ越冬つばめ
パンクブーブー:相方の葬式
チーモンチョーチュウ:昔は怖がられてた
コア:メジャーリーガーvs工場
POISON GIRL BAND:ファッション

ザ・パンチのネタは概要を書くことに本当に意味がない(笑)ネタの設定がこれほど関係の無い人たちも珍しいですね。形が出来てるってそういうことなのだろうか。終始一貫いつものスタイル、かと思うと時々ちょっと捻ってくるあたりが憎いなーといつも思います。すごく良く笑いました。死んで〜のフレーズも好きなんですけど、松尾さんの本当に死んでほしそうな表情が笑えてしょうがない(笑)
セブンbyセブンは1本目の「せいじん」のダブルミーニングで大笑いしました。しかし沖縄の方言て本当に不思議。
U字工事、不動産屋は前に見たときも大好きでした。1本目も好きだったなあ。ほのぼの方言漫才では留まらない、ちょっとしたおかしな振り切れ方をする瞬間を見るのがすごく好きです。
ラフコンは2本とも同じくらい楽しく見た気がします。重岡さんて本当に芸達者だなあ!1本目のいちゃいちゃする役をやってる重岡さんが頭から離れません(笑)
エリートヤンキーは、私2本とも大好きでした。いつも書いてる気がしますが、橘さんが全力でネタを拡げて持ち上げて盛り上げようとするような、色んなものをたくさん乗せていくツッコミが大好きなんです。ツッコミで笑えるって本当に楽しい。「俺の背中で引きこもってりゃいいんだよ!」でやたらと笑えたのは、西島さんのキャラを少しだけ知っているということもあったかもしれない(笑)2本目はとにかく酔っ払った西島さんのキャラクターが、ぱっと見のしゅっとした感じを気持ちよく裏切るだらしなさで、これまた凄く楽しかったです。エリートヤンキーについては、私は毎回結構甘いのかもなーと思ってきたのですが、彼らの根本的なスタイルみたいなものがそもそも好きだから、何見ても楽しいってことなのかも。
カナリアはものすごくカナリアらしいネタ。こういうもやっとした設定のネタって、得意技って印象です。本当に上手いし面白いなーと感心するばかり。この後でMCの山本さんが、「袖でボンが気合入ってたけど、あいつネタ中『何のインストラクター?』しか言うてへん」と言っていましたが、本当にそうだった(笑)安達さんが飄々とネタを進めていくのを、隣でボンさんが完全においていかれている様、というのがやっぱり見てて楽しいです。
ポテト少年団は、もう相変わらずのベタで分かりやすくて楽しいばっかりの漫才で、気持ちよく笑いました。内藤さんのことをやっぱりすごいとこの日も思った(笑)中谷さんの表情の幅広さもすごい。それを全部全部拾って拾っただけじゃなくてちゃんと自身も輝くキク様こと菊地さんは、毎度のことながらやっぱりお見事!


エレファントジョンは、最近は見るたびに楽しくてしょうがないのです。修学旅行のネタは前に見たときも本当に面白かったのですが、改めて見ることが出来て嬉しい。捨て犬のネタもすごく好きでした。とにかく全編通して軽くてテキトー感があふれ出ているのが(笑)
カリカは、1本目は今までのいいとこどりなネタで、2本目は過去の漫才ライブでも大好きだった越冬つばめ。1本目見て、カリカの漫才の形ってこういう感じに行き着いたのか、なんて生意気なことをちょっと考えたりもしましたが、単に私の中の感慨がそう見せただけで気のせいの可能性大です。ただ、半年前に比べたら、カリカらしいコントの要素と漫才という制約の多い形がずっと綺麗に自然にうまく混じってきているんじゃないのかな、なんて、贔屓目かもしれないけれど、思えたのが嬉しかったのです。すごく面白くて、M-1の決勝に出られる漫才かどうかは分からないけれど、カリカの漫才をすごく面白い、と思えたことが何よりだったので、もう細かいことはいいやと思って楽しんでしまいました。「そんなんじゃバブル見えてこねえよ!」とか、最高(笑)越冬つばめに至っては、もはや何も言うことはないくらい、やっぱり絶好調に面白かったのでした。
パンクブーブーは、芸人道でも見た形の、卑屈が度を越える哲夫さん、というパターン。どちらも同じくらい楽しかったですが、やっぱり「俺の骨でぱーっとやっちゃってよ!」あたりはパンクブーブーらしさの真骨頂!と思って見てました。骨で女を抱くって発想が凄い。2本目で時間オーバーしたんでしたっけ。つい「あークソライブ・・・」と思ってしまう私は漫才ライブBに毒されすぎ。
チーモンチョーチュウは、2本ともこの日の問題作漫才(笑)M-1というくくりさえ忘れてしまえば、あれほどどうしようもなくてあれほどおばかで笑える漫才もそうそうありません(笑)2本ともエロとかMとかキーワードがアレだったのは、何だったんだろう、彼らのこのときのブームだったりしたのか。ただエロでMなだけならこんなに笑わないわけで、墓掃除がどうしてそうなるのか!みたいなぶっ飛び方こそが面白いんだよね、とあのネタ2本でけらけら笑った自分に言い訳してみる(笑)
コアは、2本目のメジャーリーガーと工場のネタが大好きなのです。対比させようもないものを真剣に対比してるのって本当に面白いなあ。メジャーリーガーと対比させる工場のディテールにやられてしまうのです。
最後がPOISON GIRL BANDでしたが、島根と鳥取はやっぱり大好きです。最初からむちゃくちゃなのに、どんどんむちゃくちゃになっていくのがもう!前に見たときに比べてちょっとちぐはぐしていた印象もあるのですが、ポイズンてもともとちぐはぐしてるというか、そういうのが気にならないスタイルなのかもしれない(笑)2本目は去年のM-1決勝でやったネタを持ってきたので度肝を抜かれました。M-1決勝を目指す!って言ってるライブで、決勝でやったネタを持ってくるなんて、自慢と取られても文句は言えない気がしますよ!(笑)で、改めて見ても、私はなんだかんだでこのネタがとても好きなのでした。実際にマグロはいたらめちゃくちゃ生臭いんだろうな・・・。


エンディングでは、他事務所の皆様にスポットが当てられて、とても嬉しい。
U字工事曰く、「アミーパークっていうわけわかんない事務所」という相変わらずのノリ。エレファントジョンと話す山本さんは、森枝さんのテキトーキャラを前に「何なんですか、人力舎の伝統芸みたいなやつ!」と大笑い。*1加藤さんの「吉本さんあってのお笑い界だと・・・」なんてヨイショもあって、可笑しいったらない。
そしてコア梶本さんにルミネでも気持ちいいほど勢い良く引っぱたかれて、かなしい笑顔の阿部さんも見れました。ここの絡みは本当に楽しくて大好きです。キャラの違い過ぎる人同士の邂逅。
「クソライブ」発言も聞けまして、なんだか関東版Bの集大成を見ているようでした(笑)盛りだくさんで満面なく楽しかったです。林さんに背中を押されて「ちょいちょいすなー!」と騒ぐ黒瀬さんもいたし、本当に集大成。
家城さんに口元のできものを弄られて、どういうわけか大興奮して大抗議する吉田さん、なる珍しいものも見ることができました。お得気分です。
漫才ライブの最後のライブとして、しっかり楽しんでしまいました。大満足。


恥ずかしい言葉を使って言うならば、この半年で私はカリカが漫才と仲良くなる様を見てきたんだな、という気がしているのです。何でも受け入れてくれる柔軟なコントよりもはるかに頑固でとっつきにくくてつれないばかりの漫才を、カリカの二人がものすごい時間と労力と情熱をつぎ込んでちょっとずつ理解して軟化させて篭絡して(って言い方はおかしいか。笑)、少しずつお互いがよりよくいきる形を模索していって、仲良くなろうと努力して、ちょっとずつだけれど漫才との距離を縮めて、歩み寄っていく仮定を、漫才ライブという場所で見てきたのかな、なんてことを、思ってました。我ながら度肝を抜かれるセンチ具合で申し訳ないです。
カリカに限らず、これからこのメンバーがみんなM-1本戦に殴りこんでいく様を、わくわくしながら見ていけたらいいな、と心から思いました。


というわけで、お友達が言ってましたが、M-1後は結果に関わらず、漫才ライブリターンズを私も開催希望!トークライブとかでもいいな。反省会とか。

*1:そういえば以前山本さんはアンタッチャブルさんが大好きって言ってたことありましたね。元祖テキトーキャラ。