箱雑記ブログ

色々まとめています

芸人道 〜漫才・コント・ノンジャンルで一番おもしろい人を決めます〜

あまりの出演者の隙の無さに惹かれて、行ってきました。少し前の話なので簡単に、と思ったのですが、思いのほかがっつりになってしまいました。相当楽しんできたので!


犬の心/LLR/カナリア/グランジ/パンクブーブー/平成ノブシコブシ/ロシアンモンキー
MC:チーモンチョーチュウ



MCチーモンチョーチュウにちょっと浮き立ちました。予想してなかったので嬉しくなってしまいまして。
このライブの前の時間は「学校では教えてくれないことライブ」(タイトル曖昧です)なるものをやっていたらしいのですが、そのライブのお客さんが奇跡の4人だった、とのこと。サンモールで50人でわあわあ言っている場合ではなかったのですね。
前売りは7枚?(数曖昧です。4枚以上の数)売れていたとのことなので、その中の4人が来たのかと思いきや、前売りでいらしたのは1人だけ。残り3人は当日券だった、とのことで・・・謎が謎を呼ぶ(笑)
しかし内容を聞く限りは面白そうなライブでした。私もそんなライブがあったなんて全然知らなかったので、単に知らなくて来られなかった、という人がきっとたくさんいたに違いない。


出演者を呼び込んでいるときは、「また対戦モノですか」という話から菊地さんが「みんなAGEAGEを忘れたいみたいですね」なんてことを言っていたり、黒瀬さんがチョッキキャラ*1になっていたりと頭から盛りだくさん。
黒瀬「(菊地に)『この後どこに行くの』って聞いてもらっていい?」
押見「(割り込んで)あー!『直帰(チョッキ)』って言うんだ!」
黒瀬「こらーーー!」
なぜかみんなが質問に普通のことを返して笑いをとる空気になっていたことから、菊地さんが「今日は普通のことを普通に言って笑いを取るライブです」などと補足をする(笑)


くじ引きをしてネタ順を決めまして、その順番にて「漫才」「コント」「ノンジャンル」をそれぞれ制限時間3分で行って、お客さんの投票にて順位を決める、とのこと。優勝者には金一封。
金一封がいくらなのかを詰め寄るボンさんが、逆に「いくらほしい?」と聞かれて「100万えん!」などと答え、「小学生か」と言われたりする(笑)
そんな中袖の方から何かが倒れるような大きな物音が聞こえて、大さんが「ブラッツは野生のイノシシ飼ってるんで」というどうしようもないフォローをしてました。


※以下はタイトルではなくネタ概要を勝手に書き出したもの

<漫才>
1.LLRセサミン
2.犬の心:ペットが欲しい
3.ロシアンモンキー:鍋
4.グランジ:売れる法則
5.平成ノブシコブシ:破天荒
6.パンクブーブー:相方が死んだら
7.カナリア:泣いている子供をあやす

やっぱりセサミンは面白い(笑)福田さんの詐欺師顔が絶好調。目を見開いたときも、笑顔のときも、どっちも同じくらい胡散臭いというのが素晴らしい(笑)
漫才の最初と最後でやたらと力強い挨拶をする押見さん。それだけで笑えるというのがずるい。
グランジのこのネタでは、どうしてもどうしても、何度見ても必ず吹いてしまうフレーズがありまして(笑い飯の「お一人様ですこ」を見るときくらいの吹き出し率)今回もまた吹いてしまったのでした。
ノブシコブシの破天荒は、「iPodが欲しい」で始まるバージョン。破天荒はバッタの首を捻るらしい(笑)
ロシアンモンキーの鍋が結構面白かった印象なのですが、どんな内容だったのかをほとんど覚えていないという・・・。面白かったのに。

<コント>
1.LLR機関車トーマスと新幹線
2.犬の心:ヤギ*2
3.ロシアンモンキー:じゃんけん
4.グランジ:チャレンジショートコント「円陣」
5.平成ノブシコブシ:ラーメン屋
6.パンクブーブー:あきらくんに告白
7.カナリア:二者択一

LLRのコント、初めてみるタイプのものだったのですが、なんだろうなあ、別に何か特別なことをやっているわけではない、はずなのですが、馬鹿みたいに笑いました。福田さんが新幹線という時点でまずずるい。全体的にほのぼのしたネタなんだけど、なんか可笑しい、という。
犬の心は見たことないネタで、もう嬉しいったらないです。ものすごく面白かったのですが、ネタバレになるので何も言えない・・・!不条理に不条理が重なっていく感じがもう、たまらなく好きでした。オチもぶっ飛んでたわー(笑)
さらに嬉しかったのがグランジで、まさかもう一度見られるとは思わなかった、チャレンジショートコント!今年2月の単独で私が本当に本当に涙出るほど笑い続けたネタの一部抜粋版だったのですが、素晴らしかったです(笑)「テンション8倍」「桑田圭祐」「大御所」「初舞台」の4つくらいかな。まだあったかな。覚えてなくてすみません、笑い転げていたのです。いかんせん2月以来に見たネタだったのではっきりしませんが、少なくとも大御所編は相当パワーアップしてました。遠山さんのどや顔とか最高だったな!初舞台は本当に全員上手いのですが、特に五明さんは表情がものすごく浮き足立ってる感じなのが大好きです。テンション8倍の大さんは人間凶器(笑)いつか遠山さんが死んじゃうんじゃないかと思う。
ノブシコブシは、袖に麺を投げるのに3回ほど失敗して笑っちゃう吉村さんでしたが、相方が何をしていようとどんなに自分に麺を投げつけてこようと、まったく意に介さず淡々とコントを続ける徳井さんがあってこのコントが成り立つのだな、と正直感動しました(笑)
パンクブーブーの途中から展開がとんでもないことになる、この手のネタは何度見ても楽しくてしょうがないです。どこかで絶対聞いたことがある台詞の懲り方がたまらない。

<ノンジャンル>
1.LLR:B'zについて
2.犬の心:(解説不可能)
3.ロシアンモンキー:歌
4.グランジ:気分の良い方はちょっと笑えるであろうギャグ甲子園
5.平成ノブシコブシ:お父さんを僕に下さい*3
6.パンクブーブー:ショートコント
7.カナリア:おしゃべり

LLRは前のライブでも話したという、B'zについての語り。「クローズアップ音楽」に近い内容でしたが、多分福田さんがすごくプレゼン上手なんだと思います。けらけら笑ってしまった。評論本を読んでいるときと同じような印象なんです。不思議。論の動かし方とか、資料として歌詞をあげて説得力を持たせてみたりするあたりがその要因かな。あとはそこにたまにぽんと付け加えられる伊藤ちゃんのひとことが妙にツボだったりして。そういえば、私が3ジャンル全てに○をつけたのって、LLRだけだったような気がする。
犬の心は、なんというか、自由演技だからって自由過ぎるだろ!という、お互いがお互い好きなことをやりました、みたいな内容でした。池谷さんの、お風呂に入るという行動を鬼の形相で絶叫して説明しながらやってみせる、というやつが衝撃的(笑)何が面白いのか自分でも分からないまま大笑いしてました。押見さんは歌ネタ。こっちの方がはるかに理解しやすかった!
ロシアンモンキーの歌のネタは秀逸で、中須さんがただただ替え歌を歌うだけの時間だったのですが、特に前半の「全ての歌に『中須』が入る」展開が素晴らしかったです。個人的に一番笑ったのが「同じ中須が二人〜♪」(スピッツの涙がキラリのサビの節で)でした。最高だ!無理矢理なものも無理矢理さ加減が可笑しかったりするからいいなあ。
グランジのショートコント甲子園て、いつも思うのですが、お互いのお互いに対する評価甘くないですか(笑)どうでもいいですが、甲子園のうぐいす嬢的アナウンスは、五明さんが一番それっぽい気がする。
ノブシコブシは何だかすごい勢いとすごいノリのコントでしたが、ああいう行き当たりばったりを強引に見せていく感じを見ているとノブシコブシっていいなーと思います。吉村さんが、心が折れそうになっては耐える、という様子に見えまして、珍しいな、なんて思ったりもしました(笑)しかしこれって、今後ちゃんとしたコントとして見ることなんてないんだろうな、と思うと、貴重だなーと。ノンジャンルに関しては、ここだけのネタと感じたのはノブシコブシに限ったことじゃないですが。
パンクブーブーはものすごく正統派なショートコント。他方向にベクトルの振り切れたものばかりを見た後だったので、逆に新鮮に思えました。
ノンジャンル対決前に、MCのチーモン菊地さんが「何やってもいいけれど、トークだったらハードル高すぎるだろう」というような話をしていたのですが、本当にトークで勝負してきたのがカナリアで、さすが。ボンさんのオバカエピソードを安達さんが話していくだけなのですが、何しろ素材が素材なので(笑)すごく面白いのでした。鼻歌を噛むボンさんてすごい。
しかしノンジャンルともなると、それぞれの個性がよりはっきりして本当に興味深かったです。何をやるかが単純に楽しみだったし、予想がつかないわくわくどきどき感も良かったし、全員が全員、まったく違う土俵とスタイルで見せてくれたことが何より面白い!と思いました。これ、別の機会でも見てみたいな。


結果を待ちながら告知。ロシアンモンキーより、いぶし銀ライブが、その後のライブが無くなった都合上、7時間ライブになったというすごい告知が(笑)それに思い切り食いつく芸人さんが多数。誰でも出てくれていいよ、と言う太っ腹なロシアンモンキーに、大さんに至っては、率先して挙手して「出たいっす!」と叫ぶ状態。ものすごく楽しそうでした。7時間はすごいなあ、普通のオールナイトライブよりも長い(笑)
中須さん曰く、「オープニングトーク3時間、本番3時間、エンディング1時間」という配分予定だそう(笑)


結果発表。
 1位:グランジ(252P)
 2位:犬の心(222P)
 3位:LLR(192P)


順位のつくライブでしたが、順位つかなくてもいいくらい、みんな面白かったです。行ってよかったーと思えました。個人的には、グランジのチャレンジショートコントと、犬の心とLLRのコントと、7組全てのノンジャンルの多岐に渡った個性を肌で感じられたことが、何より楽しかったです。

*1:ベストでなく。

*2:としか書けない。書けない。

*3:誤字ではない。