箱雑記ブログ

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犬の心オールナイトトークライブ

今回も無事に行ってきました。犬の心のオールナイトトークライブです。
今回は、今までに比べて、犬の心二人のトークはふわふわしていて、9期企画は非常に馬鹿馬鹿しく、最後は企画倒れのために凄くシンプルなコーナーになり、5回目だというのになんだかとても新鮮でした。いろんな面を見せてくれるライブだなあ。
近いうちに覚書を作りたいとは思うのですが、とりあえずざっと流れと感想を。ちょっと長いです。



構成はいつもと同じ、最初の2時間で犬の心二人のトーク、途中からゲスト交えてトーク、二部で9期3組を交えての企画コーナー、三部でまた企画。のはずが、前説のゆったり感(また来てくれてすごく嬉しかったのは私だけではないはず)による「怪談話は大丈夫か?」アンケートの結果により、三部の怪談コーナーが保留になり、急遽ものすごくまっさらな状態からのトークコーナーとなってました。個人的には、ホラー大好き怖い話大好き人間なので、怪談話は望むところだったのですが、本当に苦手なお客さんとかいたら大変だから、これはこれでよかったのかも。何より、代わりにやってくれた行き当たりばったりのトークがとっても楽しかったので。レギュラー固定もチームワークがぐんぐん良くなっていく感じが見ていてすごく楽しいし微笑ましいしで良いですが、慣れてないメンバーが入ってきてのトークがたまにあったりするとすごく新鮮でいいかもしれない。ゆったり感を交えたトークは、一回目のこのライブの、犬の心(というか押見さん)と9期3組の探りあいのような空気が流れてて、とても興味深かったので。


犬の心二人でのトークは、「夏の思い出を作りに来たか!」という爽やか極まる池谷さんの笑顔から始まりまして(笑)始まって数分でTシャツ脱いでランニング姿になる池谷さんはやっぱり最高だな!
押見さんは押見さんで、単独来たお客さん?と聞いて「よっ、固定客!」などと煽ってみたり、このトークライブに初めて来たというお客さんに「大変だよ?」などと言ってみたり、相変わらずの空気感。ああいうまったり且つ妙に力の抜けた空気を感じると、あー犬の心のオールナイトに来たなーとしみじみ思います(笑)
押見さんが、今年の夏は久々に気絶しなかった→毎年夏は貧血で気絶する、以前は電車の中で倒れて山手線を止めたこともある、という話から、「気絶は一度しといたほうがいい」という展開になりまして、「全校集会でも最後まで立ってるタイプ」*1という池谷さんに向かい、突如として池谷さんの首を絞めて襲い掛かる押見さん、などというすごいシーンを見ました。押見さんの顔が本気っぽく見えたのと、池谷さんが本気で焦っていたのが分かったので、ものすごくびっくりしました・・・。芸達者にもほどがある!(笑)
池谷「もおー!やだー!痛い!!」
押見「僕の相方です(にやり)」


この日はこのライブの前にフットサルhypeがあったのですが、池谷さんはこの日「芸人生活やってて今日が一番出待ちが多かった!」らしいです。めでたい!これを話すときの池谷さんのきらきらした笑顔といったら(笑)眩しいほどでした。見てて心から「よかったね!」と思ってしまうんです。微笑ましい・・・。そんな池谷さんの喜びに水をさすように「最後だったから、他の人を待たなきゃって思うことがなかったから、心置きなく池谷に来たんだよ」的なことを言う押見さんは本当にどうかと思う(笑)とはいえ、バイクにまたがっては声をかけられていちいちバイクから降りて対応、という感じだったという池谷さんに「人がいいなあ」なんてぽろっと言う押見さんは素敵だと思うわけです。
その流れで、「芸人スキルが上がったな!」とご満悦の池谷さんがまた。池谷さんの衒いの無い感じは本当に憎めない(笑)
押見「スキルは上がってないよ。昨日7じ9じで変なところではけるし」
池谷「ネタは飛ぶときはある!」←悪びれない


面白かったのが、ルミネに設置してある「カワムラくん」の売り上げが、犬の心がなかなか好調で、池谷さんによって「ピースやノブシコブシより売れてるらしい」という情報がもたらされた瞬間の、押見さんの「ええー!やった!!」というテンションの上がり方(笑)どんだけ嬉しかったんですか。あの押見さんの目がぎらって輝きましたから(笑)
その流れで、押見さんが「ラーメンズでいこう!」と言い出し、ラーメンズの話がちらちらありました。押見さんはお金が稼げるならテレビに出たいとは思わないそうで。押見さんが最近の公演のDVDを見たそうで、「無理。頭良すぎ」と終始絶賛。同じフィールドでは勝てない、としきりに言ってました。池谷さんは「あなたなら出来ますよ!」とあっけらかんと言ってましたが(笑)池谷さんは「負けると思って立ち向かっていかないのが嫌なんだよな」なんてことも言ってて、この真っ直ぐさがなんとも池谷さんだなあ、と不思議と嬉しくなったりしました。かっこいいなあこの人は。
ただ、吉本のラーメンズになるには「カリカさんがいる・・・」なんて話も(笑)そういえば押見さんは、ラーメンズというか小林さんをして「凄い才能がいっぱいありますよ」と話をしていたときに、家城さんも凄いと思う、というようなことも言っていて、同じ芸人さんでもそう思うんだなあと思ったりしました。家城さんて凄いな。
ちなみに池谷さんはラーメンズが出ている公演を見たことがあるとのことでしたが、旧シアターDだったとかそんな話を聞く限り、どうやらコントラボではないかと私は予想。私がチケットが取れずにいけなかったやつだ!と思って、無性に悔しかったです(笑)
そういえばこのときに、「MacのCM出てる時点で勝ちですよ!」なんて話をしていて、池谷さんがMacをマック=マクドナルドと素で間違えていたという事件が勃発してました。会場騒然(笑)


私が聞いててすごく興味深かったのが、押見さんが話す今後やりたい企画とか、そんな話。
24時間コントライブを企画したものの、お客さんが楽しめないんじゃやってもしょうがないという理由で一時断念という話から、犬の心二人がライブでやりたいことを色々と話してまして、それが実現は絶対難しいはずなんですが、ことごとく楽しそうで(笑)
「単独やるって言ってお客さん集めて手品ショーやりたい」ってのも凄いけど、2人vs100人(お客さん)でコンパだとか、真っ暗の照明のままトークとか、舞台上で風呂に入りながらトークとか、出てくる出てくる。挙句、「池谷が刺されても面白いこと」を考え出す押見さん。「俺今日気持ち悪いぞ!」とご自分で言ってましたが、いや、気持ち悪い以上に面白いので私は全然好きでした。芸人さんて、常にそういうことを考えてるんだろうな、と思うと、凄いとしか言えません。
「いい意味で期待を裏切りたい」とのことでしたが、この話を聞いてて、なんとなく漠然と、私が犬の心のネタが好きなのって、そこらへんが根本的にあるからかな、と思ったりしました。意外性と裏切りが大好きなので、そういうことなのかな、と。いつでも裏切って欲しいと思っているので、そういう意味で犬の心のネタは確かに気持ちいいのです。


そういえば、神頼みに関する押見さんの「神様に頼んでそれがかなわなかったらどうするの」「神頼みがダメだったときショックだろう」から始まり「神様だって年に一回勝手に願い事されたってかなえたくないだろう」と神様立場にたっての持論を展開し、教祖の要素を呈す、という展開までありまして、盛りだくさんでした。教祖押見さん、すごく理屈っぽいというのはよく分かりましたが、それにしても本当に面倒くさい人だ(笑)


ゲストは、もはやゲストどころかレギュラーのオコチャさん。オコチャさんを交えてのトークで印象的だったのは、とにもかくにも神保町花月の話です。
脚本を出演者で変更したり、演出家さんとあべさんの激しい交流があったり、なんていう話も興味深かったのですが、一番うわーと思ったのは、あべさんが演じる役の、付け足された最後の台詞が、あべさんが足したものであった、という点と、その後のマーさん(20日だけオコチャさん)のシーンやその他いくつかのシーンはオコチャさんが足したものであった、という点。うまく言えないのですが、なんかいろんなことが腑に落ちたというか、ちょっと納得したというか、そういう気分でした。いや、驚いたのも多々あるのですが、それにしてもなあ。
初日の朝9時まで稽古をしていたらしいです。それだけやっていたからこそ最終日泣けたのではないか、と。そんな話聞いてしまったら、放送見たらまた別の感慨で泣いてしまいそうです。
驚いたといえば、当初は池谷さんがやっていた桃太郎が押見さんだった、というのは本当に驚きでした。すでに公演も見ていて頭の中には桃太郎=池谷さんの図式が揺ぎ無く出来上がっているために、当初の様子が想像もつかない。それが実現しなかったのは、押見さんが殺陣が覚えられなかったからだそうで(笑)本当に客席側の私達には言われなければ分からなかったお話。
ちなみに池谷さんが自ら「今での伝説的に・・・」などと言い出して、さすがのオコチャさんも引く、というシーンがありました(笑)
単独ライブの話もありまして、「ルミネと、サンモールと、エコー3daysとどれがいい?」なんて景気のいい話から(注:実際にはまだ会場やスケジュールなどは出ていないとのことです)、カリカさんが一都六県ライブをやるかもしれないなら、こっちは世田谷線ツアーはどうだ、とか(笑)田園調布でライブやりたいとか、楽しすぎる話満載。押見さんが「こういう嘘みたいな話やりたいですね」と言ってましたが、それはこちらも同じくです。個人的には、京王線特急停車駅ツアーなんて楽しそうだと思いましたがどうですか。
あと、24時間コントライブは、実は本気で実現してほしくてしょうがないのですが。見る方よりもやる方が大変そうな気もします。でも見てみたい。


あとは、メールに携帯番号に、個人情報だだ漏れの自分をして「俺、みんなのものになったんだなって」と語る押見さんはある意味最高でした(笑)あれは吹っ切れているというのとはまた違うような気がしますが、強いことに代わりは無い(笑)
あと、池谷さんの耳の近くに耳とは別に穴が開いていて、それはどうやら脳までつながっているらしい、とか凄い話も出てきました。池谷家みんな第二の穴をお持ちらしい。さすが池谷さんは只者ではないです。
その他、池谷さんがビリー隊長のもとに入隊したとか、池谷さんがプロポリスについて「俺はプロの警察かと思った」などと言っていたりとか、散髪したことについて「髪似あうっしょ」などと押見さんが言い出したりとか、裏で待機中の後輩の爆笑が聴こえてきて、スタッフさんに頼んで「すっげえ怒ってたって言って」と言い出す意地悪な押見さんとか、エビを飼いはじめた?池谷さんが、ストレス症状の出ているエビを冷蔵庫に入れたという驚愕の事実とか、それを聞いて「お前大っ嫌いだわー!」と言う押見さんとか(笑)オコチャ単独計画とか、彼女にまつわる良い人池谷さんのちょっと嫌な話とか(笑)
最近、犬の心の人気が押見さん池谷さんとの比率が分からなくなってきた、という話をしたときの話なので、良い人池谷さんのちょっと嫌な話が出た際、「帰っておいで、押見教祖のもとに」「洗脳されたら楽しいから!」といって笑う教祖様でした(笑)


9期との二部は、エリートヤンキー企画の「叩いてかぶってじゃんけんポン」(笑)エリートヤンキー以外は東京シュール5だということで、ベタを鍛えようという主旨のもと開催されました。これが面白かったー!
「叩いてかぶってじゃんけんポン」で負けたら罰ゲーム、企画中にシュールなことを言ったら罰ゲーム、というベタ特訓だったのですが、何しろ普段オシャレなことばっかりやっている(私見)押見さん、しずる、ライスが、西島さんが考えたという大量のベタ罰ゲームに振り回される様が最高でした。ちなみに池谷さんはエリートヤンキー判定でベタ要員。池谷さんの「俺はシュールって仮面を被ったポップスターだよ!」というお言葉は至言です(笑)
詳細は対決コーナーで説明が難しいので自粛しますが、自らシュールな言動をしまくって自分の首を絞めまくる関町さんと池田さんで大笑いして、ゲームに負けまくって罰ゲーム受けまくりの押見さんで涙出るほど笑いました。逆に池谷さんは、どんなベタな罰ゲームも最高に生き生きとこなしていて輝いてました。素晴らしい(笑)
押見さんは、罰ゲーム(「そんなの関係ねえ!」やら「へんなおじさん」やら「ゲッツ&ターン」やら)をやるときに、完全に血管浮き出るんじゃないかってくらいの全身全霊でやりきっていたのが最高でした。あんなの見て笑わないわけがない。「おっぱっぴー」のポーズで腕の筋を痛めた押見さんにさらに笑いました。普段使わない「ベタ筋」だったらしい(笑)
最終的に、犬の心対決で池谷さんが見事勝って、押見さんが最後まで罰ゲームやらされまくり、という素晴らしき展開でした。
しかし前回のしずる企画のときも思いましたが、エリートヤンキーも凄く素敵な企画を持ってきてくれたなあ、と素直に感心してしまいました。西島さんの仕切りのバランス感覚も心地良かったし、橘さんは本当にどこで何をやってても瞬発力が素晴らしい!


三部は上にも書いたとおり、怪談コーナーを自粛して、オコチャさんとゆったり感も交えてのまっさらのトーク
ここでは江崎さんを解剖することに時間が割かれてました。押見さんが、江崎さんの明るさや一生懸命さがしっくりこず、何か裏があるはずだ、と距離を置くという状態であるため、舞台の真ん中に江崎さんを座らせて、皆で江崎さんの話とか、ゆったり感の話とか。
そこから、9期生のNSC時代の話なんかも聞けて、これはこれですごく面白かったです。中村さんと橘さんが昔コンビ組んでた話とか。ライスがNSC時代にエリートで、でも卒業後は地獄だったとか、地獄といえばオコチャさんは6年間会社にオコチャさんの資料が登録されてなくて給料も支払われていなかったとか(!)、昔のネタの話とか。
昔のネタは話を聞くだに面白かったです。犬の心の「トイレットペーパーと箱ティッシュの恋」は正直本気で見てみたい。しずるの「ニヒルな師匠と弟子」という謎の設定も気になる(笑)ライスの「コンパに本物のメス豚が来た」が個人的にはスマッシュヒット。当然のように関町さんがメス豚役らしい・・・田所さんてやっぱり凄いわ。昔のエリートヤンキーは今どころでなくやりたい放題だったらしく、橘さんのツッコミがぶっ飛んでいたのだとか。オチのツッコミ台詞が「もっと素敵な恋をしろ!」って、俄然見たいじゃないか(笑)
江崎さんとの距離を測る押見さんを見ていて、初回の9期3組とのトークを思い出したりして、新鮮で楽しかったなあ。江崎さんが、結局最後の方で自らの明るさの根っこについて盛大に暴露してまわりが止めようとする、というシーンが相当素敵でした(笑)それを見て、やっと江崎さんの裏が見えた、と押見さんが安心する様を見て、やっぱり面倒くさい人だと思ったり(笑)
ちょっと思ったのですが、このライブって、出てきたゲストや後輩芸人さんの本質の一端や新たな魅力を知ることが出来る、というか芸人さんがそういう自分を無理なく(?)発揮できる場なのかもなあ、と。多分それは、犬の心というか押見さんが自ら素に近い(とご本人が言ってました)部分で話をしたりゲストや後輩に応対したりしているからなのかな、と思うわけですが、そういうちょっと独特な空気がやっぱりあるなあ、としみじみ思った次第です。ゆったり感、大好きになりました。江崎さんはもちろんですが、中村さんのナチュラルさも凄く良いなあ。
その他、オリ ラジの藤森さんがNSC時代は橘さんに憧れていたとか、何気に衝撃的な話もありました(笑)個人的には、藤森さんお目が高い!と思うわけですが。


他にも色々とあるのですが、これ以上書き出すとキリがないのでやめておきます。ちゃんと覚書を作りたいな。
前回までとちょっと毛色が違う形になってましたが、これはこれで全然楽しめるというか、こういうふり幅は逆に客席にいる側としては凄く嬉しい気がしました。

*1:押見「大概最後まで立ってるでしょ」