箱雑記ブログ

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グランジ単独ライブ『ビジュアル先行型』

前回の単独があんまりよくて大満足だったため、今回も楽しみにしてました。グランジの単独ライブ。満員御礼のモリエールにはカメラも入ってました。すごいな。
ちなみに、コントの前の暗転中に流れていた曲がPE'Zの「SAMBA DE 恋して」だったのが、PE'Z好きとしては非常に嬉しかったです(笑)底抜けに陽気で突き抜けて明るい、勢いのある夏らしい曲で、夏の単独にはぴったりだったかも。というか、言われてみればグランジってサンバ似合うかも(笑)
以下ネタバレ感想。どうやらファンダンゴTVでの放送があるようです。テレビ放送までネタバレしたくない方、もしくは今後のライブでネタを見られるのを楽しみにしている方はご注意を。


※以下、コントは表示されたタイトル、その他はタイトルではなくネタ概要を勝手に書き出したもの
・ラップ+水着
[オープニングVTR]
・漫才:居酒屋の店員
[ブリッジ]ビーチフラッグ
・コント:はんぶんこ
[ブリッジ]メガマック
・コント:スーパームラオカ
[ブリッジ]コンビ名
・コント:ツーリング
[ブリッジ]マクドナルドのポテトMサイズ誰が一番入ってるか選手権
・コント:羽田発
[ブリッジ]海で爽やかに遊ぶ3人
・コント:算数
[ブリッジ]佐藤大の休日
・コント:ラーメン屋
[ブリッジ]車の運転
・漫才:水泳

相変わらず馬鹿で馬鹿でしょうがないネタがてんこ盛りで面白かったなあ。ちょっと大味な印象もありますが。期待通りではあったけれど、期待以上というのはやっぱり難しいのだな、と。漫才がちょっと弱かった印象があるからかもしれません。例えば前回の単独は、漫才が素晴らしかった記憶が強烈にある。とはいえ、大笑いしてきたのも事実です。笑ったわー。この人たちは本当に馬鹿なネタばかりやってくれる(笑)


好きだったのは「スーパームラオカ」。これの後半の展開を見ながら、「あー、私今グランジ単独に来てるわー」と大興奮したのを覚えています(笑)なんてことない日常の光景だったのが、突如として非日常どころでない無駄なドラマが勃発してとんでもなく無駄にスリリングな展開になっていく、あの感じこそが、私がグランジを好きだと思うところだったりするので、もう楽しくて楽しくて。本当に馬鹿だなーと思ってしまう(笑)無駄な非日常への突如としての移行が、不思議と違和感がないというか、あれよあれよと言う間に気付いたら日常ドラマがサスペンスやらSFやらに早変わりしているところが好きなのです。


そういう意味では、最後の漫才はそこらへんの「あれよあれよ」感(何だそれは)があまりなくて、結構強引にそっちに持っていったなーという印象だったのが、あまりしっくりこなかった原因かも。自分達は漫才やってたつもりなのに、気付いたらこんなことになっちゃってました、みたいな感じのさじ加減が、ちょっと行き過ぎていた印象。いや、そんなものを考えてネタを作っているなんてことは多分ないとは思うのですが(笑)無理矢理感があるとしっくりこないのです。こんなところにこだわってるのは私くらいだと思うのですが。わがままなファンで申し訳ない。
とはいえ、最後の漫才も本当に馬鹿で馬鹿で馬鹿っぷりが最高であったことに変わりは無いのですが(笑)


「羽田発」が結局その前にやっていたコントに繋がる結果だったのには、素直にやられました。想像もしなかった!完全に作り手の思うつぼですね。ネタそのものもすごく好きで、お医者さんの枠を広げきって結局素人が引っかかっちゃうあの感じとか、あんなの大好きです。あと遠山さんが女性添乗員役やってましたが、普通に見られる感じだったのが(笑)可愛いとかでなく、様になる、という意味で。可愛くないのに様になるってどういうことだ(笑)
ここでやられた!と思って気を抜いていたので、「ラーメン屋」でさらにリンクさせてきたときには、もはやただただ笑いながら降参と思うしかなかったのでした(笑)五明さんがぶっとんだ役で。どうでもいいことですが、遠山さん扮するラーメン屋の主人?が、厨房での動きを模しているのがいちいち細かくて、とおりいっぺんのマイムで終わらないあたりがすごく気になりました。あそこをあんな風にこだわる必要が果たしてあるのか分かりませんが、そういう無駄さが好きなのも事実。
あと、大さんが途中でツッコミを超えて「今日はお前にとことん付き合ってやる」と言って怖い笑顔になっていたあたりが笑えてしょうがなかった。ツッコミキャラがそこでこんな風に開き直る必要性はどこにあるのか(笑)


「はんぶんこ」は、もちろんオチののどかなのに怖い感じが凄く好きだったのですが、五明さんの橋本のおばさんキャラが素晴らしくて(笑)キャラだけならまだしも、最終的にただの変なおばちゃんに留まらない無駄なキャラ付けも大好きです。無駄だー本当に無駄だったー(笑)
今回私は全体を通して五明さんの出来る人ぶりに釘付けでした。たぶん五明さんが担当したキャラは、ほとんどが正常ではないキャラクターだったのですが(笑)上記のラーメン屋の店員にしろ、スーパーのおばさんにしろ、橋本のおばさんにしろ、それらのキャラが全部それぞれ違いがあるのと(正常でないキャラにおいてこれほどの演じわけが出来るというのが。笑)、それぞれ奇妙なリアリティがあるのとがすごい(笑)


「算数」も五明さんの息子役が素晴らしくおかしくて(笑)同時にえらく大らかというかいっそテキトーな大さんの父親役もらしくてよかったなあ。らしいといえば教育ママな母親があれほど似合う遠山さんも面白い(笑)
算数というタイトルからは予想が出来なかった下な要素満載のネタでひたすら笑いました。ひたすら笑う自分がどうかと思います。そういえばこれも後半なにやらシビアな展開が出てきたりして、本当に無駄だよなーとしみじみ思ったものです。
「ツーリング」はシンプル且つ上手いなーという感じで。物を生かしたコントってグランジは結構持ってるんですね。こういう細かいところで細工できるあたりも、憎いなあと思う。


ブリッジは今回も盛りだくさん。映像面白いなあ。やっぱり印象的だったのは、コンビ名が覚えてもらえないので(ライス、えんにち望月さん、しずる村上さん、チーモン白井さんたちにありえない間違われ方をする前振りがある)街行く人に写真を見せてコンビ名を決めてもらうというもの。
真ん中の人(もちろん遠山さん)の見た目の印象で「ビンボークジ」というのが出てきた瞬間は笑い転げました。遠山さん最高だ(笑)あとは、どこぞの地域で市井の偉人がいらっしゃいまして、「赤ヘル打線」「二代目阿久 悠」なる素晴らしき大喜利回答が出てました。スベリ知らず(笑)


全体通して、割と大味ながらもやっぱり楽しかったな、と思ったのは、やっぱり私がグランジのあの無駄さが大好きだからだろうな、と実感しました。無駄に話が大きくなったり、無駄にキャラ設定が凝ってたり、無駄に大袈裟な展開だったり、無駄にCGにお金がかかってたり(笑)、無駄に水着一丁になってみたり、無駄に女装しまくったりする、そんな彼らの馬鹿馬鹿しさが大変に楽しいのです。
というわけで、今後も期待したい気持ちでいっぱいです。