箱雑記ブログ

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神保町花月「スターの光!」

楽前に行ってきました。
正直に言うと、フォービーズの女優さんの勇姿をもう一度見たかったというのと、単純に重岡ウォッチと村上ウォッチという気分で(笑)以下ネタバレで簡単に感想。



最初に残念だった点を書いてしまうと、私が2回見に行って、2回とも一番シリアスでやるべきシーンで笑いが起きてしまってたこと。
1回目も2回目も、そこはこらえるべき、と思う点で、笑いをこらえてくれなかったのが残念で残念で。あのシーンでの斉藤さんの台詞、結局一度も集中して聞けなかったなあ。それは集中できなかった私も駄目なのかもしれませんが。笑いをこらえ切れてる人がいたのだから、みんなで頑張ってこらえようよ!と客席でずっと思ってました。2回見て2回これだったのは、単純に運が悪かったのかな、と思うのも残念で。


お話としては、「欠点て何だ」をテーマに、ハゲの28歳臼井大介が葛藤する物語、という、すごく分かりやすいもの。最終的に、欠点なんて人次第・自分次第で欠点じゃなくなる、というような結論(でいいのかな?)になるのですが、私の悪い癖というかなんというか、結論はこうだからああだよね、とお話の中で押し付けられちゃうと、ちょっと居心地が悪くなってしまうのです。内容はごくごくいいお話なので、これは本当にただの個人的な好みですが。色々言い出すとキリがなくなってしまうので、とりあえず自粛。


この公演でとにかく素敵だったのがフォービーズの女優さんで、主人公の彼女・洋子役の伊藤さん。最後の臼井と洋子のシーンがすごく良いのです。前半、それはそれは色気もへったくれもない汚い格好をしている彼女が、最後のシーンで彼氏のために綺麗になって、蓮っ葉な態度ながらも不器用に謝罪をしてみたり、ぎこちなく微笑んでみせたり、臼井が打ちのめされていた部分を何の気もなくあっさりと受け入れているところを見せたりと、もう胸を打たれっぱなし!このシーンがあんまり良かったので、その直前のシリアスシーンに集中できなかった分を取り返してもらえたな!と嬉しくなりました(笑)
すっごい綺麗な人ってわけじゃなくて、でもすごく人間臭くてそれが魅力的。その人間臭さの中にすっごく優しかったりするところが見えて、素直になれない不器用さとか、そういうのが一気に感じられて、もう大好きになりました。本当に素敵だった!


あとはやっぱり、なんといっても重岡さん。私2回見に行きましたが、2回とも重岡さんで漏れなく笑いっぱなしでした。重岡さんの芸人さんとしてのポテンシャルをこんなところで思い知るとは(笑)キャラの味もあるんだと思います。ハマリ役というか、あれはあのキャラをああいう風に作り上げた重岡さんが凄い(笑)
大村さんも安定感あって、斉藤さんに次ぐ主要キャラなのに、あれだけボケたおしてアドリブしたおして違和感がないというのが不思議。大村さんだから辻本というキャラがああいう役になったけど、別の人がやったら多分大村さんみたいな感じにはならないし、出来ないんだろうな。
村上さんは相変わらずの器用さで。しかしやっぱり私は贔屓目で見すぎだったのだろうか(笑)でもやっぱり、もっと長く出演する役で見てみたい。それは池田さんとか向井さんに関しても思いました。


個人的に嬉しかったのは、劇中にPE'Zの曲が使われていたこと(笑)勝手にテンションが上がってしまいました。


そんなところです。しかしトータルテンボス班のカーテンコールのトークは盛り上がりすぎてびっくりしました(笑)