箱雑記ブログ

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LLR単独ライブ『きょうのできごと』

前夜祭に行ったときから「Tシャツが可愛い!」と騒いでいた私なので、遠慮なくTシャツを購入しつつ、見てきました。LLR単独に足を運ぶのは初めてです。
私、自分が楽しんだライブほど他の方の感想とか検索しまくってしまうのですが、検索するときって、コンビ名だったりライブタイトルだったりで検索するのと同時に、ライブの中に出てきたこのキーワードだったら、ピンポイントで一発で検索できるよね、というのを毎回よく考えるのです。使うことはあまりないくせに。
というわけで、このライブでのピンポイントキーワードは「福田花月」で決まりかと(笑)以下感想。


※以下はタイトルではなくネタ概要を勝手に書き出したもの
前説:かたつむり
漫才:分刻みのスケジュール
[オープニング]ドラえもんの映像で
漫才:有名人に間違えられる
[ブリッジ]ラッキーアイテムで競艇は勝てるのか!?(前編)
コント:ツッコミ仙人
[ブリッジ]ラッキーアイテムで競艇は勝てるのか!?(後編)
コント:クローズアップ音楽(CHAGE & ASKA
[ブリッジ]伊藤智博の正直 しんどい(1)
漫才:セサミン
[ブリッジ]伊藤智博の正直 しんどい(2)
コント:将棋
[ブリッジ]伊藤智博の正直 しんどい(3)
漫才:電車の乗り換え
芝居:「福田花月
 LLR/ミルククラウン竹内/クレオパトラ桑原/ジャンピングニー八木/しずる池田/他色々*1

結論から先に言えば、すっごく楽しかったです。次があるならまた行きたいね、と素直に思いました。
漫才3本と、いい意味であまりコントらしくはないコントと、福田花月(笑)それぞれのふり幅が程よくて、見てて飽きさせないなーと嬉しく思う感じで。
初めて見た感想として、2時間半の単独全編を通して、ものすごく雰囲気が良い、と思いました。多分LLRお二人の仲の良さのなせる業ではないかと。二人が終始きゃっきゃと仲の良さ全開で楽しそうにネタをやっているから、見ているこちらも楽しくなる。自分達が楽しいと思うものをとことん楽しんじゃおう!と思って舞台に立ってくれる人たちの作るものは、総じて見ているこちらも楽しく思えるのですね。音楽とかもそうだけど、お笑いも例外でなく。やなことあったら全部忘れて笑っちゃえ!みたいな、凄くポジティブな空気で溢れてました。それがすごくよかった。


それから、単独での私の収穫は、伊藤ちゃんの株がぐんと上がったこと(笑)もちろん元々嫌いじゃなかったんですけど、あの自然体の魅力が分かってきた気がする。福田さんの魅力は普段から遺憾なく発揮されていると思いますし、単独でもそれはとっても上手く発露していて素敵だったのですが、伊藤ちゃんは自然体であればあるだけ楽しいですね。単独だと、親しい人達と自分達だけの空間を作り出しているせいか、普段と比べてより自然体だった印象です。ブリッジのオタクツアーの伊藤ちゃんが楽しくてしょうがなかった(笑)オタクノリについていけず顔をこわばらせるとする伊藤ちゃん、段取りの悪い後輩に真面目に駄目出しをする伊藤ちゃん、カラオケで踊り狂う後輩に呆然とする伊藤ちゃん。全部楽しかった(笑)あと、乗り換えの漫才で延々笑いっぱなしの伊藤ちゃんも。
そのくせ、「福田花月」で謎のキャラ付けをされているのを朴訥とやりきるあたりも、やっぱり伊藤ちゃんだなーと。単独などのライブだと、出演者の意外な一面が見られたりすると思うのですが、伊藤ちゃんの場合は意外とかでなく考えていた通りの伊藤ちゃんの魅力が新参者にも理解できる、そんな感じでした。いいなー伊藤ちゃん。
福田さんのことは、今更書くまでもないというか(笑)やっぱりあの怪しくて胡散臭くて詐欺師的な佇まいは貴重だと思った。私が一番好きだったのは、乗り換えの漫才で、相方が延々けたけた笑いっぱなしの中、一度たりとも笑っちゃうことのなかったところ。あれ、福田さんが一緒に笑っちゃうと、それはそれで楽しいかもしれないけど、個人的にはもったいないなーと思ったと思うので。あそこで無表情に徹することが出来てしまう福田さんは良い!と思ったのでした。
白衣を着て講義する様も、将棋の解説をする様も、なんというかああいうインテリっぽい立ち位置が妙にはまってしまうのは、福田さんのどこか知的な雰囲気によるところが多いのかな。それはイコール胡散臭いということでもあるのですが(笑)その胡散臭さが楽しいので何の問題もなし!


しかし「福田花月」・・・(笑)ベタなお話にベタな設定をのっけてベタな演技でやりとおす、ただただベタなお芝居加減が良かったです。またみんなちゃんと真剣にお芝居している様子なのが。福田さんの演技、悪くないのにどうにも不自然さがぬぐえないように見えるのは、細かいところで演出過多だからだと思った(笑)いや、わざとそうしているのかもしれませんが、大きな演技は違和感ないのに、さりげない演技がなんかなんか・・・(笑)「え?」とかの一言で笑っちゃってごめんなさい。
桑原さんや八木さんも大なり小なりそんな印象だったので、狙ってやってるのかもしれません。いいと思う、だって面白かったんだもん(笑)
そう考えると、竹内さんの「女優」ぶりは、自然すぎて笑えるというところが凄い(笑)あれがちょっと可愛く見えてくるのがまた・・・。
池田さんも、さすがの上手さというかなんというか、台詞のないところで細かく演技してるところがいい。どこでそんなこと覚えたのか(笑)
なんか、無性に楽しかったです。最後のダンスもひっくるめて。伊藤ちゃんが踊るの見れたし(笑)


そんなところです。漫才はひととおり面白かった。4本もやったんだなあ。どれも好きでしたが、電車の乗り換えの漫才はもはや漫才というにはやりたい放題で、福田さんのめちゃくちゃな所業に伊藤ちゃんが突っ込むことも忘れて笑い転げる様は、すごく珍しいものを見ている気分でした。普通のお客さんの前でやれる感じのネタじゃないんだけど、そのイレギュラーさもひっくるめてすごく好きだった。漫才として好きなのはやっぱりセサミンなんですけどね(笑)福田さんの詐欺師の顔。
コントらしくない評論や解説系のコントが多いのは福田さんの理系ぶりを表しているのかどうか。新鮮でした。将棋とか、意外と時事ネタがたくさんなのも良い(笑)


というわけで、気持ちよく楽しい2時間半でした。普通の単独のボリュームに、単純に福田花月の30分の時間が増えたという感じ(笑)単独はやっぱりやる側のわがままや好き放題が感じられるのも醍醐味のひとつだね、と思った次第です。

*1:メインで出演している芸人さんの相方さん+グランジ大さん、もう中学生などなど。