箱雑記ブログ

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ホフディラン『ホフディランですよ!復活復活また復活』(Shibuya O-East)

ホフディランの何年ぶりか分からないワンマンライブに行ってきました。
青田買いが苦手な私が珍しく1stアルバムから聴いている人たちで(昔友人がなぜかものすごく熱心に勧めてくれた)、それ以来何気にアルバムを聴き続けていたライトなファンです。でもライブでの彼らは何年前か分からないくらい前のアロハフェスで見たくらいで、ワンマンはなぜかそのたびにうまくスケジュールが合わず、次こそ次こそと思っているうちに彼らは休止してしまったのですね。
復活ライブ(野音)には行けなかったので、このワンマンは行かなくては!と思い、私以上にホフ好きの友人と二人でO-EASTに行ってきました。
とにかく本当にいいライブだった!全編通して全部が楽しくてうれしいライブでした。もちろんセットも何も覚えていないので、以下感想のみ。



ホフディランのテーマ』から始まって、すごくホフ的王道というかベスト盤のような曲のラインナップだった気がします。そのくせ、昔のアルバムの曲も結構持ってきてくれてたりして、万面ない感じ。聴きたいと思っていた曲がほぼ聴けたのは本当に嬉しかった!私がこれまでに唯一見たライブでは、もっとキーボードがピコピコ言っててギュインギュインしててものすごくサイバーなバンドサウンドだったイメージだったのですが(昔のことなので多少記憶が脚色されてるとは思います)ここにきて改めて聴いてみると、実は骨太のバンドサウンドで、ギターがかっこよくて、ドラムが迫力あって、キーボードはシンプル且つ軽やかで、ベースラインは堅固で、ベイビーさんはおじさんなのに妙にキュートだという(笑)*1
何よりやってる二人がとにかく楽しそうで!あんなの見せられたら、こっちだって顔ほころびっぱなしですよ。ユウヒ氏があんなに楽しそうに笑いながらライブやる人だとは知りませんでした。ベイビーさんは相変わらずMCで不思議ちゃんまっしぐらで(笑)最初はそれでも一応は相手にしたり突っ込んだりしている雄飛氏も、途中でその役割を全部投げて無視を決め込んでみたりして。ベイビーさん、あれははしゃいでいたのだろうか。どうなんだろうか。


途中でステージ右の小さな舞台に全員が移動して、シンプルなバンド構成で3曲くらいやってくれたのですが、それがまたよかったー。私は『ふさわしい人』が大好きなのですが、改めてああしてじっくり聴くことができてうれしかった。もっとも、一度ベイビーさんが最初のところで歌詞をミスしてやり直していたのですが。大好きな曲を前に入り込んでいるところを出鼻を挫かれた(笑)やってくれるわベイビーさん。そんなちょっとしたハプニングもいとおしいくらい、ひとつひとつの曲、ひとつひとつのシーンがとにかくひたすら楽しくて素敵で、いいライブだったのです。


『欲望』聴けたし『SUPER DRY』聴けたし『HAPPY』聴けたし『サガラミドリさん』聴けたし、アンコールは『遠距離恋愛は続く』ときて『My Thing』に至ったところでは、ちょっともうじーんとしてしまって。そういえば私が見に行ったアロハフェスは、ちょうど『My Thing』が出た頃だったなあ、と今更思い出しました。雄飛曲のメロディラインは相変わらずずるい。生で聴いて改めて思いました。いい曲だ。
何より、6/21に発売予定のアルバムからやってくれた初公開の新曲が、どれもこれもものすごく好みで!いい曲ばっかりだったのに打ち抜かれました。『HEY!お嬢さん』(字面はこれでいいのかな)なんてもう、タイトルからしてずるい!曲聴いてみたらたまらなく素敵で、やられたーと思いました。ベイビーさんにやられたー。
こうしてライブで聴いた曲がよかったアルバムが、後にヘビロテアルバムになるのは、くるりの『NIKKI』で思い知らされているので、多分今回もそうなるんだろうな。今からアルバムが楽しみすぎます。
個人的なことだと、ライトファンなりにほとんどの曲が口ずさめたことに我ながら驚きました。そんなに聴いてないつもりだったのに、実は歌詞覚えるくらいには聴いてたんだなーと(笑)


ホフってやっぱり、声が独特な二人だと私は勝手に思っているのですが、例えばライブだと、ベイビーさんが歌ってるときは雄飛氏がコーラスして、雄飛氏が歌うときはベイビーさんがコーラスをするのですね。で、二人ともとっても個性のある歌声の人たちだから、コーラス向きではないと思うのです、普通なら。ベイビーさんの声なんて本当に、絶対コーラスとかやる声じゃないはずなのに、雄飛氏の声に乗せるとどういうわけか違和感がない。逆もまた然り。声の相性がいいということなのかな。別に元からコーラスでも全然問題ないのかもしれないんですけど。単純に私がこの二人の声が癖になってるだけかもしれないんですけど(笑)休止したままだったら、こんなどうでもいいことすら考えるきっかけがなかったのかな、と思うと、やっぱり本当に嬉しいことだなあ、と実感します。


そうそう、オールスタンディングライブの待ち時間て、会場入ってから1時間近く待たなきゃいけなくて、結構早い番号で入るとしんどかったりするんですけど、今回のライブでは、ステージ両脇のスクリーンでホフのキャラなのかな?が30分前から分単位でカウントする映像が流れてて、たまーにキャラがセリフを言ったりして、それを見てたらあまり待ち時間が気になりませんでした。
何より、客入れの曲が途中から『ラプソディ・イン・ブルー』になって、曲の終わりが、画面のカウントダウン(10秒前から秒単位で)の終わりと同時に終わるという、なんとも憎い演出になっていたのが!わー悔しい(笑)絶対好きですこんなの。


今回私はライトファンらしく結構軽い気持ちで見に行ったのですが、あんまりいいライブで、好きな曲が多くて、終始楽しくて楽しくてしょうがなかったので、7月から始まる新しいアルバムを引っさげてのツアーも、よっぽどのことがない限り行かなくちゃだなあ、と思ってしまいました。軽い気持ちで見ていたその隙を打ち抜かれたみたいな感じです。次のライブも楽しみだ!


余談ですが、ダブルアンコール時にエレキコミックの谷井さんとか2丁拳銃の小堀さんとか、デッカチャンとかがホフのお友達として出てきたのでびっくりしました。久々に見るやっつんが音楽のライブとは・・・。

*1:昼に無限大ホールでカナリアボンさんを見ていたためか、同じカテゴリの人に見えました。つまりペット的な愛くるしさ。