箱雑記ブログ

色々まとめています

U-8

U-8に行ってきました。
セブンbyセブン/天狗/しずる/ゆったり感/作/少年少女、のユニットコントライブ


1.オープニング
工事現場の朝礼風に、作佐藤さんが現場監督としてコンビそれぞれに意気込みを聞いていく
2.コンビネタ 天狗:漫才、刑事ドラマ
3.コンビネタ 少年少女:家族探しの番組
4.コンビネタ ゆったり感:漫才、選挙に出る
5.コンビネタ 作:漫才、熱血教師のドラマ
6.コンビネタ しずる:テニス
7.コンビネタ セブンbyセブン:ナハドナルド
8.ピンブリッジ 少年少女・坂口
 おしゃべりトマト先生の紙芝居
9.ユニットコント 『コンパ』
 セブンbyセブン宮平/天狗横山/ゆったり感江崎/作小谷松
10.ピンブリッジ 少年少女・阿部
 他のメンバーに対する遺言状の朗読
11.ユニットコント『大御所俳優水本牛太郎』
 天狗川田/ゆったり感中村/作佐藤
12.ピンブリッジ 作・小谷松
 体中にブロッコリーが生えてきた
13.ユニットコント『R-指定』
 セブンbyセブン玉城/他色々(目まぐるしくて覚えていない。笑)
14.ピンブリッジ 柴田享奈緒
 ですから柴田です(笑)「関係ないね」
15.ユニットコント『アイドルオーディション』
 セブンbyセブン宮平/しずる/天狗川田/ゆったり感中村/作/少年少女
 (どなたか漏れてたらごめんなさい)
16.ユニットコント『それゆけ!タマパンマン』
 セブンbyセブン玉城/天狗川田/ゆったり感江崎
17.ユニットコント
 全員参加。横山の家で見る「ミックスDVD」を舞台上で再現、おかしな「ひとつ屋根の下」

こうやって書き出すとボリュームあります。6組でのユニットコント。
U-8を見に行くのは初めてでしたが、思ってた通りしっかりユニットコントを作っていて、見ごたえもありました。普段じっくり見ることのない芸人さんも見られて、キャラ認識してみたり、名前を覚えてみたり(笑)


私個人としましては、ユニットコント『アイドルオーディション』が見られただけで、とりあえずこのライブに行った価値はあったな、と思いました。それくらい不条理でバイオレンスで狂ってて、相当好きでした(笑)
どうせそうなんだろうなーと思っていたら、案の定エンディングでしずる村上さんが作ったコントだと判明。良く知らない私でさえ、今回のメンバーであんなもの作る可能性があるのは村上さんくらいだろう思ったくらいだから、それを聞いて普通に納得。言葉で説明するのは非常に難しいし、そもそも起承転結もなければ筋らしきものも一切ない、ただただナンセンスで不条理でどうしようもないことが起き続けるだけのコントなのでした(笑)

司会(村上)のコールで始まるアイドルオーディション、なぜか舞台にはエントリーナンバー2番の札をつけた女性(川田)が板付き、審査員は第一回優勝者で性転換して今は男のタレント(宮平)、審査員なのにジェンダー論者でエロでMな女性(坂口)、呼ばれないのに立ち上がって普通に挨拶をするだけの男(小谷松)、何故か半裸で全員から喋るたびに虐げられる男(中村)、中村が喋るたびに司会者はボールを全力で投げつける、誰かが喋っているときはゴムパッチンをさせる、女性司会者を撫でたり叩いたりする司会者、「やめないで!」と叫ぶ女性審査員、エントリーナンバー1の女性(阿部)は女性審査員の「実力で勝負するのか、私のように体で仕事を取るのか」と質問、1番の女性は「上にのります」とエロで応酬、中村の質問には「うっせー黙ってろクズ!」など罵詈雑言、特技は歌でラブイズオーバー、「終わりにしよう♪」の歌詞で司会者が「はい終わりましょう」とぶった切る、これを2回繰り返す、途中で小谷松が中央に出てきた瞬間司会が銃で撃ち殺す、すると何故か小谷松の遺影をもって登場する男(佐藤)も出てくるなり銃で撃ち殺す、エントリーナンバー3番は何故か男(池田)、出てくるなり何故か男がグランプリ、グランプリが出たのに続くオーディション、4番の男(玉城?)もグランプリ、4番に出てきた1番の女性もグランプリ、2番の女性は板付きで立ったまま・・・等々。

これを見た時の「狂ってるなあ」という感想は、ポイズンの単独で30分布団を叩かれたときにちょっと近いかも。中身なし、展開なし、ただ無茶苦茶なだけでそれ以上でも以下でもなく、とりあえずひたすら頭おかしいなあ、というだけの、それだけのコントでした。あれだけ強烈なのに、後に引くものもないという。つくづくバイオレンスだった(笑)こんなもので笑っていいのか思ったけど、笑っちゃうんだからしょうがない。しずるでもこんなどぎついだけのコントやることあるんですかね?(笑)


対して、最後のひとつ屋根の下ネタは、どうやら池田さんの作ったコントだったそうで、ベタなパロディコント、のわりにはやけに混沌としすぎてるような・・・と思って見ていたので、これまた納得(笑)
和也がいしだ壱成つながりで「未成年」の方のキャラで出てくるとか、小雪が完全に棒読みだったりとか(これ最高でした、阿部さん)文也が何があってもほとんど無言且つ不動だったりとか(川田さんはこんな役が2つもあったなんて)、そのくらいならよくあるコントだけど、雅也が完全にエロキャラだったり(小谷松さんゲスいの上手すぎ)、なぜか14歳の母の北村一樹が出てきたり(宮平さんそっくりすぎ)、マチャミが出てきたり(これも似てた、坂口さん)、最終的にあんちゃんが途中でどういうわけか佐清(犬神家)になって出てくるに至っては、もはや意味不明(笑)
エンディングでの池田さん曰く、雅也の下ネタ親父ギャグ(「ちい兄ちゃんじゃなくて、ちん兄ちゃんだ」)と佐清だけは外せなかった、とのこと(笑)
後から出てきた、チビノリダーの江崎さんと、シンプソンズキャラ(ですよね?確か)の中村さんの、双方のそっくりぶりに笑った笑った。


玉城さん作のR-指定コントは、ひどかったいろいろと(笑)最終的に、川田さんと玉城さんのほぼ裸でのタイタニックキスに阿鼻叫喚のシアターD。R-指定というから普通にエロネタなのかと思いきや・・・すごい意外性(笑)


コンパのコントでの、横山さんの立ち回りの素晴らしさに惚れ惚れしました。前々から、出来るツッコミさんなんだろうなーと思ってはいたけど、これほどとは。つっこむだけじゃなくて、キャラクターつけてボケたり回したり強烈なキャラ残したりできちゃうなんて、天狗はもしかしたら、コントやっても上手いんじゃないかなあ。
宮平さんに対しても同じことを考えました。本当に起用だし、一人で笑い取れちゃうし、柴田恭兵ネタはずるい、あんなの世代的に笑わずにいられない(笑)(逆に女子高生のお客さんが笑えているというのが本当にすごいと思った)そのくせモノマネだけじゃなくてネタ的にもやたらと良くできてて、素直にたくさん笑いました。
大御所俳優のネタで、中村さんがずっとツッコミやってましたけど、これまた抜群に上手かった(笑)ゆったり感の漫才そのものがそういう感じではあるけど、それにしても卒が無かった。
川田さんは、あの存在感いいなあ、と。喋らず佇むだけの役であんなに可笑しいのもなかなかない。江崎さんに現代っ子をやらせたら抜群(笑)小谷松さんは不思議な存在感の人で、ピンネタも妙に雰囲気があった。少年少女のお二人はそもそも独特の空気感で、かなり印象に残るアクセントが多数。
しかしライブ全般を通しての、佐藤さんのいじられぶり、いじられてからのミラクルぶりは、天然キャラの凄みを感じる仕上がり(笑)「もう恋なんてしない」は私のiPodの中にも入ってますけど、「かばんを火にかけたけど〜」などと歌われた日には、笑うなって方が無理です。ユニットコントって、佐藤さんみたいなキャラクターが一人いるとものすごく広がりますね。面白かった。


全体的に荒削りだけど、若手ならではの勢いがあって、それぞれの特殊技能も持ち味も個性があって、かなり楽しんだライブでした。全員がそれぞれやりたいことを思いっきりやる、という心意気があって、そういうのは見ていてもやっぱり気持ちがいいし、嬉しいです。


余談ですが、しずるのこの日のネタは初めて見るネタだったんですが、冒頭見て「genico」と一緒だ、と思ってびっくり。中身はだいぶ違うんですが(コントの中でコントとか。笑)単純に出発点が一緒で。
ネタそのものもかなり好きだったのですが、狭い上に天井の低いシアターDの舞台だったので、ラケットを振る池田さんがかなり窮屈そうだったのが妙に印象に残ってます(笑)