箱雑記ブログ

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ジャルジャルソロライブ『ジャルってんじゃねぇよ』

前回の初単独を行くべきか迷い、仕事の関係上やっぱり諦めざるを得ないということで諦め、単独の感想をあちこちで聞いて人生で3本の指に入るくらいライブに行けなかったことを後悔し、次こそは絶対絶対、行ってやる!と心に誓ったジャルジャルソロライブに、有言実行で行って来ました。
土曜日開催だったのは、私のような人間が前回たくさんいたからじゃないのか?なんて思ってみましたが(笑)ともあれ本当に行けてよかった。

感想としましては、「好きだなあ」「たいしたもんだなあ」「悔しいなあ」の3つが主なところでしょうか。
コント全部で10本以上、合間に映像が2つ挟まれて、これらを1時間ちょっとでやりきるという。コントの多さにびっくり。ひとつひとつのコントの要素のふり幅が思った以上に広くてびっくり。それぞれがきちんとジャルジャルの世界として成り立っているところにびっくり。
全部面白かったです。これだけの数のコントが全部面白いっていうことがまず凄い。それをやっているのが4年目(でしたか?)のジャルジャルだということがまた凄い。
もっと荒削りでコントの完成度にばらつきがあるんじゃないかと勝手に思ってましたが、まったくそんなことないのにも驚いた。

前半は、ジャルジャルファン歴の短い私が見ていて、へーこんなことも出来るんだーというネタが多数。「監督・助監督」や「学園祭執行委員」あたりは、完全に振り切れた世界観というよりは、言葉でじわじわ世界が歪んでいく感じ。「理解不能者」もそうか。器用なコントだなあ、という印象で、こんなことも出来るのか、と。ぶっとんだ笑いというよりは、ジャルジャルのわりにお行儀がよいというか何と言うか(あれでお行儀がよいと感じてしまうことがそもそも凄いのかも)
それが、「特典映像」のひとつめを超えてから、どうも可笑しくなる(笑)こちらの予想をはるかに裏切って暴走するコントが次から次へと出てきて、まとまりの無さと引き換えに、タガの外れた不条理ぶり、意味不明ぶりの嵐。
今回私の一番は「ハンドイートマン」です。あの設定の不親切さと強引さと無茶苦茶さはすごい、すごいよ(笑)
例えばポイズンのネタには「普通考え付いても本当にやろうとしないことを実際にやっちゃうところがすごい」と思うし、カリカあたりは「これを思いつくところがすごい」と思うのですが、ジャルジャルの場合は「こんなもん思いついて我に返らずやっちゃうところがすごい」ということになります。この場合の「すごい」はもちろん「頭おかしい」と同義語です。つまり絶賛です(笑)
その真骨頂が「水泳部部活紹介」かと思ったのですが、よくよく考えてみるとあれは単にやりたいだけというか脱ぎたいだけか?とも思う(笑)脱いで虫のように動くだけであれだけの間をもたせてあれだけ笑いを取るなんて、コストパフォーマンス良すぎ。福徳さんの筋肉、なんて無駄な美しさだろう(笑)
そんな奇天烈さも度を越えたコントがあって、2つ目の「特典映像」の後もやっぱり変なコントばっかり。変なコントというか、歌いたいだけ・・・?(笑)
「大きな車」はたまりません。ああいうのやられると、大好き!ってものすごく思う。
特典映像を挟んで、それぞれのブロックになんとなく色があるようなないような気がしたのは深読みしすぎかな。

よくまとまってるコントもあれば、説明不能の素っ頓狂さもあり、ただただへんてこなコントもあり。
ジャルジャルがこんなにふり幅広いとは思わなかったなあ。コント師のソロライブとしては抜群の満足度。
まとまりの良い部分をコントの完成度として頼もしく思うか、ちょっと物足りないと思うかは、見ている側の彼らに望んでいる点の違いによるかと。あるいはどちらも感じられることを贅沢と思うというのもあるかな。私個人としては、うまいことやるなあと感心しつつも、結局一番好きなのが「ハンドイートマン」であるあたり、本当にお行儀悪いコント好きだなあと自分で呆れました(笑)

それにしても、ジャルジャルのネタを見るたびに思うのですが、こんなコント師がよくぞ関西で生まれてここまで出てきてくれたなあ、と。
なんとなく、こういうコント師って関東の方が多いイメージがあるので。無闇に地域性がどうのと言うのはとってもナンセンスだというのは頭では分かっているのですが、それでもやっぱり不思議。
ここまでのコントライブは関東でもなかなか見られないよなあ・・・と思って、関東在住の私は悔しい気分もちょっとあったのでした。今回、このライブは前売り完売という快挙だったそうで、確かにライブも立ち見もぎゅうぎゅうで大盛況でした。1回目の単独が面白かったという噂を聞きつけた私のようなお客さんがたくさんいたということだろうな。
同じことを関東でやっても、多分次のライブではお客さんどかーんて増えちゃうような気がします。なのでぜひいつか関東にも来て欲しい。