箱雑記ブログ

色々まとめています

東京大喜利倶楽部[第一回]

行ってきました東京大喜利倶楽部TOC第一回。

初回だしきっとまだまだ固まらないことも多いだろうからと、あまり期待をしないようにして(最近こんなのばっかり。笑)行ったんですけど、思いの他がっちり大喜利イベント!の雰囲気。
ライブ頭で吉田さんが「ダイナマイト関西笑い飯・千鳥の大喜利ライブ両方に出ている唯一の関東芸人なので、大喜利イベント主催してもいいんじゃないかなーと思った」というようなことを言ってまして、あー吉田さん大喜利イベント好きだよねーと思ったものですが、いざライブが始まると、言葉以上に大いに伝わるダイナマイト関西リスペクトぶり。
もっとゆるーいライブになるのかと思っていたのに、押見さんがライブの頭で「空気重くない?」と慄く緊張感(笑)前半は出演者10人を5人ずつに分けての大喜利、後半は各自各々が持ってきたお題で他のメンバーを指名して勝ち抜き大喜利、という2部構成になっていて、かなり濃い内容の大喜利ライブになってました。
空気的にはダイナマイト関西に近いのかもしれないけれど、かぶせあったり大喜利の合間のわちゃわちゃもあったりで、そんなところはちょっとゆるめの空気になりつつ。
これまで作られてきた偉大なる大喜利イベントへの敬意や憧憬を感じさせて、その上で、そんな息の長い良質のイベントを作り上げて生きたいという主催側の気合も相当に感じられて、第一回を見に行けたことが誇らしく思えたものです。

たとえば、ダイナマイト関西正真正銘真剣勝負の格闘技、笑い飯・千鳥の大喜利ライブはジャズセッションのような自由奔放な楽しさ、というイメージが私の中にあって、それぞれ大喜利イベントでありながら別物として楽しませてくれるわけで、だったらTOCは、ダイナマイト関西にも大喜利ライブにもない独自の空気を作ってもらえたら嬉しいなーとしみじみ思ったのでした。

今回の出演者は以下の通り。
POISON GIRL BAND吉田/カリカ林/犬の心押見/カナリア安達/ピース又吉/
グランジ佐藤/LLR福田/こりゃめでてーな大江/ゆったり感中村/エリートヤンキー西島

とにかく又吉くんの平均点の高さと打ち損じの無さは素晴らしい!
あの人の大喜利は、前置きや言い方に頼らない職人芸。その上でキャラを守った独自性があったりするのがまた凄い。この人の大喜利脳はやっぱりレベル高いよー。
前半のシンプルな大喜利のときは、文字通りハズレなしだったのではないかな。無駄なことは何もせず、手を挙げて、答えて、笑いを取って、また考える。職人だー。

安達さんも素敵だった。又吉さんよりちょっとひねた回答が多い(笑)視点が愉快で、らしいなあと。他の人の回答にやたらとウケてた姿もまた楽しかった(笑)

押見さんの大喜利はほぼ初めて見ましたが、大喜利もさることながら、難産に苦しむ姿が非常に正直で笑った(笑)
あとよく漢字を人に聞いてた(笑)前半、右隣の又吉くんに聞き、分からなかったらしく左隣の吉田さんに聞き。後半は、1対1なので誰にも聞けず、対戦相手の大さんに「俺携帯ありますよ!」と爽やかに言われて断り、漢字が書けないのでその答えを捨てて別の答えを回答するという投げやりさ(笑)
千鳥大悟のようにひらがなで悪びれもせずに出すのではなく、漢字で書けないことにジレンマを覚えるタイプのようです。ものすごく押見さんらしいと思った。
押見さんの回答は、切羽詰った感のあるやけくそな回答ほど面白かったりする。

気になったのがエリートヤンキー西島くん。存じ上げなかったのですが、まだ9期生というキャリアであの感じはいいなあ。
それから、こりゃめでてーなの大江さんは、たまーに私の中で大ヒットを飛ばします。油断してると爆笑させられる(笑)

後半の勝ち抜きの大喜利は、参加者がそれぞれ自分でお題を考えてきて、そのお題について他の参加者を一人ずつ指名し、一回勝負で大喜利対決をして、何人勝ち抜けるか、というもの。
要するに、勝ち抜きをする側は、自分の得意なお題で挑戦できるわけです。ゆったり感中村さんの長渕に関するお題とかね(笑)
個人的にこの後半の企画が大当たりで面白かった!

で、カリカ林さんですよ。
林さんが持ってきたお題は、『ちょっとエッチに聞こえる言葉を教えてください。』。
カリカを深く知る人であれば、聴いた瞬間「きた!」もしくは「やりやがった!」と考えたに違いない(笑)
キングオブコメディの懐かしき「猥談」を彷彿とさせるこのお題、林さんが強くないはずがない。しかも前半の首位打者・又吉くん唯一の弱点(というほどでもないかもしれない)であるところの下ネタという隙のなさ。策士です。
このお題で6人抜きを達成してのけた林さんです。しかも他のメンバーが先輩後輩をブレンドして指名する中、とりあえず下から順番に倒していくという手加減なしの戦いぶり(笑)

『ちょっとエッチに聞こえる言葉をおしえてください。』
 チュロス
 ネドヴェド (※チェコのサッカー選手)
 ポムポムプリン
 最高裁判ケツ
 日本vsオマーン
 挿入歌
 びんちょうマグロ
最後で安達さんの「ザ・たっち」に敗北を喫してしまったわけですが、凄みは伝わるかと(笑)
そもそも勝ち抜くごとに比喩が直接的になっていくのがどうかと思うわけですよ!
ちなみに、メモを読み返していて又吉さんの「弁慶の仁王立ち」は今になってくすくすきました。深いよ(笑)

林さんとは逆に、かませ犬キャラとして裏MVPをかっさらっていったのがグランジ佐藤大氏。大さん楽しい。NSCグランプリ→秒殺ときて、大さんが私の中でプチブレイク中(笑)
大さんの大喜利回答は、面白くないんじゃなくて、意味不明なものが多い(笑)意味不明極まったのが『グリコとナイキが共同開発した商品とは?』というお題における、「キツネ目のジョーダン94」キツネ目どっから出てきた!みたいな(グリコ森永事件か、と気付いたのはしばらくたってから)(客席の若い子は果たしてこれにピンとくるのだろうか)
意味不明すぎて笑ってしまう。私かなり笑ってました。秒殺の一発逆もそうだったけど、この人の大喜利は何故か暗いバックグラウンドを彷彿とさせるものばかり(笑)
あまりのかませ犬ぶりに、林さんに「言い方悪いけど、ヤリマンが一人居るんで」と言われた人。すごく美味しい(笑)

当の主催者吉田さんは不調のご様子でした(笑)
龍の穴のときのあのむちゃくちゃさはどこへーと思いながら見てました。吉田さんはどうも、険しい道というか狭いストライクゾーンへ投げるのが好きだなーといつも思いますが、裏目に出る可能性も当然高いというわけで(笑)
そんな吉田さんの結果は5級という中途半端な感じで、本人曰く「これでこのライブがガチンコだと分かったと思います」とのこと。そりゃそうですけど(笑)

さて、月イチライブだったはずですが、早くも頓挫とのこと。そんな不吉なー(笑)
次回は6月1日(木)。
出演者が一人を除いて決まっているようですが、吉田さんが増谷キートン氏の名前を読み上げたときの会場の盛り上がり方が素晴らしいと思った(笑)
椿鬼奴姐さんも交え、bodyが揃って参戦。林さんや安達さんも参加で、他にもバッドボーイズ清人さんなど新しい参加者が出てくるそうです。ミルククラウンから竹内さん、というあたりがさすがだ(笑)