箱雑記ブログ

色々まとめています

本読んでます。

バレンタインデーでしたが、特に何も・・・(大苦笑)
職場に「義理チョコはなしという風に決めておりましたが、○○さん(偉い人)が毎年楽しみにされているということで、御賛同いただける方は(以下略)」なるメールが来て笑ったくらいです。
そうか、あの偉い人、楽しみにしてたんだ・・・(笑)

さてすっかりまとめ書きが癖になってきた本の話。

模倣犯」4・5巻
「県庁の星」
「さらば長き眠り」
夜のピクニック

模倣犯〈5〉模倣犯〈5〉
宮部 みゆき

新潮社 2005-12
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抜群に面白かった「模倣犯」もはや凄みすら。
しかも今のこのご時世にこの題材は、やっぱりリアルすぎて、理由なき悪の恐ろしさとおぞましさにぞっとしっぱなし。
それだけに、5巻のカタルシスは凄かった。何度か読み直したもの。犯罪の被害者やその家族が、痛みに歩けない状況から苦しんで苦しんでその中であたたかい手に支えられたり逆に支えたりして、必死で這い上がろうとする様が痛々しくも美しくて、それだけにやっぱり犯罪は憎くてね。
クロスファイア」でも思ったけど、宮部みゆきは悪という概念を憎むが故にそれを描こうとするのかなあ。

県庁の星県庁の星
桂 望実

小学館 2005-09
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「県庁の星」は姉のおすすめ。映画化前に買って読んでたんだ!とアピールされましたが、いいんだ面白ければ私はそれで(笑)
いや、これは面白いです。とっても前向きになれる。重くないし、どきどきするし、最後はとってもあったかくなる。おすすめ。人に気兼ねなく薦められる本が見つかって嬉しい。
そういえばもうすぐ映画が公開だけど、予告見ただけで相当設定が違うことが判明してしまってあららでした。いや、映画は映画で別物として面白そうだけれども、出来れば原作の、プライドは高いけどどこかが抜けてて天然で憎めない県庁さんを織田裕二にやってもらいたかったなあ。

さらば長き眠りさらば長き眠り
原 りょう

早川書房 2000-12
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「さらば長き眠り」は大昔に一度冒頭で断念したものを再チャレンジ。
そうでしたそうでした。この人の本は最後まで読まなきゃいけないんだ。最後にたくさんの小さな衝動がちりばめられていて、うわ、となって。
面白かった。ザッツハードボイルドは久々でそれもまた楽しく、満足。しかしボリュームがあって読むのに時間がかかりました。
何年経っても沢崎はかっこいいな。

夜のピクニック夜のピクニック
恩田 陸

新潮社 2004-07-31
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夜のピクニック」は言わずと知れた本屋大賞だけれど、思っていたほどではなかったなーと思いつつも、期待値が大きすぎたのが敗因か、とも考える。結局は十分面白かった。
状況設定が素敵で、相変わらず青春の匂いを感じるなあ。この人少年を書かせると本当に上手い。