箱雑記ブログ

色々まとめています

サークルS

THE PLAN9(英語表記が正式なのかな?)の『サークルS』のDVDを見ました。
私、これ発売された当初に実家に近いレンタルショップでレンタルしたけど、あまりにも時間がないために水に返してしまってそのままだったんです。
あのときにこれを見ていたら、多分私はその次か次の次の公演くらいには、必死にチケットを確保してプラン9を見に行っていたのではないかしら。

『こわがり』のブラックさも良かったですが、私は断然この『サークルS』のほろ酔い気味に笑わされつつ泣かされつつ、というお話の方が好きかも。
生の苦痛と死というテーマは重いけれど、それを適度にウエットでなく描いている前半と、真っ向から向かい合う後半の展開の落差に胸が痛みました。
どこまでも向かい合って死に直面して、切なくもあたたかい治くんと浩之くんのラストシーンに心底涙して涙して、最後のオチがあの明るさ、というのが、私にとっては理想的でしたよ!素敵だー素敵だよプラン9。
久馬さんのおじさん役は人生の異様な年輪の刻まれ方を肌で感じるようで凄みがあるんですね。へらへらと笑っていても、それだけじゃなさそうだ、ってのを感じさせる空気。
灘儀さんの場合は、普通にしててもどこかしら胡散臭さを漂わせてて、それがまた素敵なんですけども(笑)いいなあ灘儀さん素敵だなあ。
ギブソンさんが、見た目の印象に反して非常に芸達者で度胸がある印象なのも見ていて楽しい。
浅越さんは、今回特に感じましたけど、地に足がついているというか、まともな人というかストーリーテラー的役割がとてもしっくりくる。
それにしてもつかささんの素晴らしさはなんだろう!もう治くんが可愛らしいやら切ないやらで私大変でした(笑)あの儚げな少年が、『こわがり』であの怖い役をしていた人と同一人物とは(笑)細かな演技というか仕草が光るというか、ひたすら器用で卒が無い印象。治という役もとことん魅力的だったし、ううん、DVDで見る限り、これは私にとってはつかささんの舞台だったなあ。

お話も大変に好みでしたし、やはり噂どおりプラン9素敵だ!これは一度生で公演を見に行かなきゃ・・・!
と思ったのが、年末の公演のチケット発売日の昼過ぎだったのでした。なんたるタイミングの悪さ(苦笑)

しかし、『こわがり』と『サークルS』しか見ていない私が言うのもなんですが、脚本のふり幅がすごいなあ。まったくテーマもタイプも違うお話なのに、書いている人は同一人物だなんてね。久馬さんの頭の中を見てみたい。

でまあ、調子に乗ってアマゾンで『西暦二〇〇X年四月一日、禁洒法ヲ施行スル。』と『見晴らしのええマンション〜コントStyle〜』のDVDを申し込んでみたのでした。
勢いです。お金ないのに。

プラン9初心者ですが、なんでこんな勢いでDVDを見ているのかといえば、漫才やコントライブや本公演それぞれを見ても、印象が定まらない、いろんなふり幅を見せてもらえるので、あとはどんなのがあるの?というすごく単純な興味故かな、と。